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要件を言おうか

マックで働くフリーターの備忘録

今更だけど「囮物語」読みました

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千石撫子という女の子に、読者たちはどんな思いを馳せているのだろうか。

可愛い。守ってあげたくなる。なでなでしたくなる。なでこだけに。

 

そんなとこだろう。

そう。千石撫子という女の子はとにかく可愛い。

うまく喋れない感じ、いじらしい立ち振舞、一途な恋心。

可愛いポイントは上げればキリがない。

あとがきで西尾氏は、本作は「可愛い」とは何かを問いた小説だと綴っている。

 

あらすじ

 

100パーセント首尾よく書かれた小説です。――西尾維新

“――嘘つき。神様の癖に”
かつて蛇に巻き憑かれた少女・千石撫子(せんごくなでこ)。阿良々木暦(あららぎこよみ)に想いを寄せつづける彼女の前に現れた、真っ白な“使者”の正体とは……?
<物語>は最終章へと、うねり、絡まり、進化する――
これぞ現代の怪異! 怪異! 怪異!
かみついて、君を感じる罠の中。

 

Amazonの内容紹介より抜粋

 

どんどん追い詰められていく撫子

 

化物語千石撫子を初めて見た時、弱々しくていかにも男子ウケしそうな女の子と思いました。

それ可愛いとわかっててやってるだろう!と思うようなあざといシーンもちらほら。

実は千石撫子は僕があまり好きじゃないキャラクター。

有り体に言ってちょっとイラつく女の子だった。

さぞかし読んでてイライラするだろうなあと思ってたけど、予想していた内容と違ってちょっとびっくり。

撫子はてっきり周囲から可愛いと言われて満足してるかのように思ってたけど、内情はそうではなく、周囲が見る自分と、自分自身が思う自分とのギャップに苦しむ姿が克明に映し出されていました。

本人曰く、自分が可愛いことで得したことは何もないとのこと。

撫子のネガティブな心情が吐露されていく姿は、ファンにはちとキツイかも。

話が進むにつれて、撫子が月火や忍に追い詰められていき、どんどん撫子は孤独になっていきます。

本作は撫子の味方と呼ぶべき人が全くといっていいほど出てきません。

撫子の孤独は徐々に肥大化し、立場も精神も限界点まで追い詰められ、その結果かなり悲痛なクライマックスを迎えてしまいます。

 

誰にだって心に巣食う闇はある。

撫子にもう少し味方がいればこんな悲しいラストにはならなかったのかもしれない。

どうでもいいけど、僕も昔から可愛い可愛いと言われ続けて育ちました。

撫子ごめん。僕は結構得したかも・・・

 

囮物語 (講談社BOX)

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