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要件を言おうか

マックで働くフリーターの備忘録

マクドナルドよ、そろそろ綺麗事抜きでいかないか?

マック
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かくいう僕はマクドナルドが嫌いなわけです。

マックの社長が原田泳幸に変わってからマックはだめになったという意見があるけど、概ね正しい。

もうちょっと掘り下げると、マックはアメリカ主導の経営になってから駄目になったわけ。

僕がマクドナルドという会社を嫌いなったのも、アメリカ主導の経営になってからです。

 

マクドナルドが日本で成功した理由

 

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マックの試練…四つの理由と三つの壁(3) : まとめ読み「NEWS通」 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE) 1/3

 

マクドナルが日本で成功した理由はなんですか?と聴けば、経済アナリストたちは全く的を射てないことをべらべら喋る。

端的に言いましょう。

マクドナルドが日本で成功した理由は、アメリカの言うことを一切聴かなかったから他ならないのです。

 

マクドナルド創業者のレイ・クロック。

日本でもこのビジネスをやりたいと考えたレイは、適任者を探します。

そこでレイのお眼鏡にかなったのが、藤田商店を営んでいた「藤田田」でした。

 

マクドナルドビジネスをやる上で、藤田田がつけた条件が、「アドバイスは受けるが、オーダーは受けない」というもの。

早い話、任せるなら俺のやり方にクチを出すなということ。

藤田田はアメリカのマクドナルをそのまま日本に持ってきたところで、流行らないと考えており、うまく日本式にアレンジして初めてマクドナルドは日本に浸透すると確信していました。

 

日本マクドナルドの第一号店をどこに出すかという話になった時、当初アメリカ側は自動車を乗りつけられる茅ヶ崎などの郊外を希望していました。

しかし藤田田はそれをはねつけ、銀座の三越に一号店をオープンさせました。

 

当時銀座は流行の発信地となる街で、何かを流行らせようと考えるなら、銀座以外にない。

文化は高きから低きに流れるのだ。

それが藤田田の考え。

 

これも有名な話ですが、実はマクドナルドは英語表記で「マクダーナルズ」と言います。しかし、これでは日本人に読みづらいということで、藤田田が強引に「マクドナルド」に変更。

 

アメリカ側の意見をことごとく無視し、藤田田は自分のやり方を押し通します。

そしてそれが見事的中。

なんと初日の売上は100万超え。

あまりにも売れすぎたため、シェイクマシンはぶっ壊れ、レジのキャッシャーいかれてしまい、コーラを作るドリンクマシーンが煙を出して故障。

アメリカ側の提案を全てはねつけた結果、日本マクドナルドは大成功しました。

 

アメリカと日本ではマーケットが全く違う。アメリカのビジネスモデルをそのまま日本に輸入しても恐らく成功しなかったでしょう。

藤田田はそれをわかっていました。

日本マクドナルドは、アメリカの言うことを一切聴かなかったからこそ成功したのです。

 

マクドナルドが低迷した理由

 

藤田田率いる日本マクドナルドは店舗数を拡大し、グングン売上を伸ばしていきます。

そして藤田田は2002年にディスカウント路線に舵を切りました。

ハンバーガーの値段を50円にまで引き下げ、徹底した安売りで勝負を仕掛けました。

が、これは一時的には効果があったものの、しばらくすると頭打ちに。

結果ブランドイメージが損なわれ、客足が遠のくことになりました。

この責任を取る形で藤田田マクドナルドの経営から退きます。

藤田田の呆気無い幕引き。

同時に日本マクドナルドは、アメリカ経営の主導に切り替わります。

そしてその後日本マクドナルドを引き継いだのが原田泳幸

※八木社長に関してはあまりにも書くことがないので割愛。

 

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日本マクドナルド代表取締役会長兼社長兼CEOの原田泳幸氏

 

「今から新しいバスが出発する。新しいバスのチケットを買いたい人は買え。買いたくない人はバスに乗らなくても構わない」

 

原田泳幸は社員たちに言い放ち、自分に反発する藤田一派を一掃。

そして原田氏は、低迷の原因はマクドナルドの基本を忘れてしまったことだと考えました。

そのため原田氏は原点回帰に重点を置き、マクドナルド再建に向けて尽力。

こうして日本マクドナルドは新しい船出を始めました。

 

ここで問題なのが、「基本に立ち返り、原点回帰を目指した」ところ。

これが今日に至るまで、マクドナルドが低迷するに至った一番の理由です。

原点回帰という考えは良かったのですが、原田泳幸は日本ではなく、アメリカの基本に立ち返ろうとしました。

何故日本の基本に立ち返らず、アメリカの基本に立ち返ったのか?

そうなってくるとこれは原点回帰でもなんでもありません。

そもそも日本マクドナルドは、アメリカのやり方を全て突っぱねたからこそ、これほどまでに成功したというのに、ここにきてアメリカのやり方を導入すればどうなるのかなんて目に見えています。

 一時的に売上は回復したものの、所詮は付け焼き刃かつ短期的なマーケティングだったため、徐々に失速。

結局アメリカ式のやり方が日本で通用するわけもなく、日本マクドナルドは長い低迷期に突入してしまいました。

 

まとめると、

マクドナルドが成功した理由が、アメリカのオーダーを全てつっぱね、日本式のやり方を貫き通したから。

マクドナルドが低迷した理由は、アメリカのやり方を導入したから。

 

重なる不運

 

その後、サラ・カサノバに社長交代するものの、不運が重なります。

チキンの賞味期限切れ使用問題や、異物混入騒動。

特に異物混入は、マスコミに大々的に報じられ散々バッシングされました。

異物混入騒動は未だ尾を引いており、我々現場の人間も異物が混入しないよう注意深くオペレーションをしております。

しかし現在も異物混入は各地で相次いでいる状況。

呪われてるんじゃないかってぐらい日本マクドナルドは不運が続きます。

 

ただただ謝るだけのスタンス

 

日本マクドナルドがアメリカ主導の経営に切り替わった時点で、すでにこの会社は終わっていますが、僕が一番頭にキてるのが、異物混入騒動時のマクドナルドの対応です。

あれは本当にひどかった。

問題の本質は何か、どうすればこの問題を解決できるのか、マクドナルドは全くわかっていませんでした。

マクドナルドの異物混入にたいする対応は以下のとおり。

 

謝罪

事実確認

謝罪

再発防止の約束

ママズアイプロジェクトと題して商品の安全を訴える施策を打ち出す

 

 

当り障りのない当たり前の普遍的な対応。このようなやり方で異物混入騒動が収まるわけがないです。

そもそもマクドナルドは全国に3000店舗を構えており、ハンバーガーは16万人のクルーが全て手作りで作っています。

以上のようなシステムで、異物混入を完全に防ぐのは極めて難しいのです。

減らすことはできても、無くすことは不可能。

この事実を日本マクドナルドは理解していません。

相次ぐ異物混入にただただ頭を下げるだけの対応。

時にはポテトに歯が混入するという、どう考えてもありえない事件に対してだって、ひたすら謝罪しただけ。

波風を立てないようにただただ徹頭徹尾謝ることしかできない。

異物混入は絶対に無くすことはできないことを考えると、このスタンスはいつか限界に達するのは、火を見るよりも明らかです。

 

マクドナルドよ、そろそろ綺麗事抜きでいかないか?

 

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マクドナルドからのメッセージ | 会社情報 | McDonald's Japan

 

マクドナルドのホームページを閲覧すると、いかにも素晴らしい企業であるかのように見えます。

こういうところが僕は嫌いなわけです。

良いように良いように見せようとして、綺麗事ばっかり言ってるわけです。

異物混入だって絶対に防ぐのは無理なわけだから、おためごかしみたいなことせずはっきり言ってやればいいのです。

「異物混入はあります」

ってね。

隠そうとするからこそ、綺麗に振る舞おうとするからこそ、こういう時にボロカス叩かれまくるのです。

そしてつけ込まれるのです。

 

繰り返すけど、僕はマクドナルドが大嫌いです。

綺麗事ばっかりで、現場を知らない経営者が幅を利かせて、アメリカ主導になってから日本オリジナルの新商品が全く開発されないし、とんちかんな施策ばっかり打ち出すわ、原田泳幸バックレるわ、本当の本当ににマクドナルドが大嫌いです。

しかし、

しかし、このままマスコミに良いようにおもちゃにされて、ネットでもボロカス叩かれて、消費者に舐められっぱなしで、マクドナルが潰えるのは嫌です。

そんなのは悔しすぎる。

何もできないままやられっぱなしで終わるなんて、マクドナルドが大嫌いな僕でも腸が煮えくり返るほど悔しいです。

仮にも日本マクドナルドは外食産業のトップ。トップの誇りと意地を見せて欲しい。

だからこそマクドナルドよ、そろそろ綺麗事抜きでいこうじゃないか。