読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

要件を言おうか

マックで働くフリーターの備忘録

7万円は返ってきても友情は返ってこなかった

スポンサーリンク

1年前、ある友人と絶縁した。

友人は高校の同級生。
特に仲が良かったわけではないけど、なんとなくできたグループの中にたまたまそいつがいたから、高校3年間ほぼ毎日一緒にいた気がする。

高校を卒業し、そいつとも疎遠になった。
ただなんとなく一緒にいただけで、別に馬が合うわけでも趣味が合うわけでもないから、まあそりゃ高校というコミュニティがなけりゃ特に特別仲良くする理由もねーか、という感じで会うことはなくなった。

しかし4年後再会する。

「家を追い出された、助けてくれ」


そこまで深刻ではない顔で深刻なことを言ってきた。

彼は高校卒業して以来、職に就くわけでもなく親のすねを最大限にかじっていた。

重い腰を上げて一度は工場の職に就くものの、交通事故に遭い、慰謝料を最大限にふんだくって、またニートになった。
そんな息子を見て親はとうとう家から追い出すという決断をしたらしい。

「とりあえず新しくアパートを借りるお金が欲しい。そして食っていくための仕事も欲しい」

彼は週4のごみ収集のアルバイトを始めたらしいが、当然それでは食っていけない。
しかもふんだくった慰謝料もそこがついているんだとか。
かなりのハイペースでピンクなお店に課金していたという話は共通の友人から聞いてたから、まあすぐに金はなくなるだろうなとは思ってたけど思ってたよりなくなるのが早かった。課金怖い。

かつて自分も貯金0の状態で家を追い出され、158円の8本入りチョコチップスナックパンで1日を凌いでいた経験がある。
ほぼ貯金0の状態で家から追い出された友人と自分が重なったわけだ。

当面の資金として彼に7万を貸した。
自分が担当しているマックの夜勤で彼も働いてもらうことにした。
金と仕事を斡旋した。
自分と彼の境遇が重なったことと、しょうもない人生を変えるべく戦う男の目をしていたから手助けした。

返済は順調。マックの仕事も真面目。
1人の人間が必死に人生を立て直そうとする姿は非常に心を打たれるものがあった。
半年が過ぎたころには彼は貸した金を全てを返済。これでお互いの関係にも一区切りがついたわけだが、不穏なニュースが流れてきた。

「あいつは脱法ハーブをやっている」

おったまげーなネタを彼と共通の友人が僕に漏らしてきたのである。
なんでも高校の同級生たちが集まる飲み会に彼が飛び入り参加し、その時の彼の様子が完全にトリップしていたらしく、他の客に喧嘩を売りにいったり意味もなく壁を殴ったり奇声を発したり、そりゃまあひどかったんだとか。
彼と仲が良かった友人の1人が、「実はあいつは脱法ハーブをやっている。だからそんな奇行をするんだ」、と真相を打ち明けてきたということである。

さすがに反社会性を帯びた人間をマックにいさせるわけにはいかないので、「お前マジで脱法ハーブやってるの?」、と彼を問いただした。

まあ脱法ハーブをやっている人間がやってまーすと素直に言うわけもなく、「いやいや俺はアル中かもしれないけど薬中ではないよ」、と完全否定。飲みの席で暴れたのも酒が原因だと言った。まあ、飲む前からすでにおかしかったという情報を得ていたけど、本人が否定するのだからそれ以上は追及できなかった。
仮に脱法ハーブをやっているのならマックをクビにしなければいけないと伝え、話し合いは終了。
一か月後、彼はマックから姿を消した。
いわゆるバックレ。午前1時から勤務開始だったのに彼は店に来なかった。

彼にいくら電話しても出てくれないから、仕方なく彼の親に電話すると、「ああ、息子なら今日も弁当渡してごみ収集の仕事に行ったよ。え?マックを無断欠勤!?連絡がつかない?えーそうなんですか~、どうしましょう。どうしたらいいですか?なんかすいません」、と言ってきたので、息子さんにマックか僕に連絡を入れるよう言っておいてくださいと伝え電話を切った。
するとわずか10分後彼から電話があり、
「お前のことはもう信用できないしマックが嫌になったから辞める」
そんなことを言ってきた。

それ以来彼とは会っていない。

残った疑問は二つ。
そもそも彼は家から追い出されて自力で人生を歩んでいくはずが、なぜか親に弁当を作ってもらったりいろいろなサポートを受けていた。
あれ、一人暮らしをしているんじゃなかったっけ?

もう一つは、結局彼は脱法ハーブをやっていたかのどうか。
マックのユニフォームを返してもらうために彼にもう一度電話をかけた際、その時の彼の様子は完全に常軌を逸していた。声が裏返り無駄にハイテンションで会話が正常に成立しない。明らかに異常だった。このことから自分はやっぱり彼は脱法ハーブをやっていたんだなと思ったけど本当のところは今もわからない。


今回の件を含め自分は過去2回人を助けたけど、両方とも裏切られて終わってる。
せめてもの救いは貸した7万がきっちり返ってきたこと。確かに友情(そんなものがあったのかわからないけど)は返ってこなかったけど、金は返ってきたからまだましなほうだ。


善意に見返りを求めちゃいけないけど、善意を施す相手をよく見極めようと思いました。
というか、善意を施してやってるという傲慢さが自分にあったからこんな結果になったのかもしれませんね。


スポンサーリンク