要件を言おうか

マックで働くフリーターの備忘録

2017年も攻める日本マクドナルド。外食産業トップのすごさをひしひしと感じます

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少し前に日本マクドナルドは、親元である米国マクドナルドに持ち株を売却されるかもしれない、という騒動がありました。
(米マクドナルドは日本マクドナルドの株式を50%保有しています。)

当時の日本マクドナルドは数々の不祥事により業績不振に苦しんでいる真っ最中だったので、「とうとうアメリカが日本に見切りをつけたのか」と思ったものです。

しかし一向に日本マクドナルドの株式が売却される気配はなく、本日4月26日、こんなニュースリリースが。


結局売却しないんかーい!

売却しない理由は、日本マクドナルドの業績が回復の兆しを見せてきたからでしょうか?それとも日本マクドナルドの株式の買い手が見つからなかったからでしょうか?

理由は不明ですが、少なくともここ最近の日本マクドナルドの快進撃を米国側は評価しているのは事実だと思います。

目次

圧倒的な攻めの姿勢


ここ最近の日本マクドナルドの快進撃は目を見張るものがあります。
まず業績。
既存店売上高は好調に伸びています。

【2017年既存店売上高の伸び率】
1月 +12,3%
2月 +17,9%
3月 +16,5%

2016年は全ての月が既存店売上高は前年比でプラスでしたが、2017年も同じく全てプラス。

手を休めることなく、次から次へと強力なプロモーションを投入しているのが売上アップにつながってるのかもしれません。
2017年のプロモーションをいくつか振り返ってみましょう。

まず1月16日にホットコーヒーをリニューアル。原材料に新たなにエチオピア産のモカが追加。

おてごろバーガーに新しく「しょうが焼きバーガー」が登場。(その代わりバーベキューポークバーガー、通称バベポの販売が終了)

2月8日に「チキンタツタ」「チキンタルタ」というマックの定番大人気商品を投入。

3月8日はてりたまシリーズをリリース。圧倒的なボリュームを誇る「ギガベーコンてりたま」が新登場した。

クォーター、Wクォーターが販売終了となった代わりに、4月5日からグランシリーズを新しく投入。

ざっとこんな感じでしょうか。

また、最近のマックは決済サービスの充実にも力を入れています。

dポイントの導入、クレジット決済の全店導入計画。電子マネー決済サービスの充実化。(Suica、nanaco、など)
業績好調に過信することなく、次から次へと仕掛けていきます。

特にクレジット決済の全店導入は、かなり思い切った決断だと思います。
なんせマクドナルドは昔からユダヤ式の「現金商売」を好んでいましたから、こうした現金以外での決済サービスには慎重でしたからね。

ユニークな人材獲得戦略


今や飲食業界はどこもかしこも人手不足です。
居酒屋大手モンテローザが人手不足を理由に大量閉店に追い込まれたというニュースがあったのもつい最近のことですね。


マクドナルドも現在人手不足に苦しんでおり、モンテローザ同様、人手不足が原因で閉店に追い込まれた店舗が多数存在します。
実際お店で働いていて、満足に人が集まらない現状は体感的に感じています。
特に僕が管理する夜間の時間帯はもう数年新しいバイトは入ってきていないという厳しい状況。

こうした人手不足を解消するには、賃上げ、オートメーション化、シニア雇用促進、が具体的な対策だと僕は考えています。

ところが、日本マクドナルドは上記3つのどれにも該当しない、実にユニークな手法を使いました。

それが「クルー体験会」。


店舗ごとでバイトの無料体験会を実施し、ハンバーガーの作り方や、接客などを経験できるという取り組み。
このクルー体験会に参加した人は無料券がもらえます。

マクドナルドのブランドをフルに活かした戦略ですが、正直僕はこの取り組み大失敗に終わると思っていました。

マックの時給は安いし、いくら無料券をもらえるとはいえ、クルー体験会に参加する人のイメージがどうしてもできなかったからです。

しかし、ふたを開けてみればクルー体験会には1万8000人も参加。
そして、そこから採用につながったのは約6000人です。

つまり、1店舗あたり6人の応募があり、6人のうち2人が実際に採用に至ったということになります。

大成功とまでは言えない数字ですが、しかし1店舗あたり2人の人材を獲得できたというのは、そう悪くない結果と言えるでしょう。
(とはいえまだまだ人材獲得には課題が多いですが)

外食産業トップのすごさをひしひしと感じる


数年前とは大違いな圧倒的な攻めの姿勢を今のマックには感じます。
やはり腐っても外食産業トップ。
特にハンバーガーチェーンの中では、売上高にしても店舗数にしても他を圧倒的に突き放しています。

異物混入騒動事件。
あの時のメディアのマック叩きは異常でした。他にも異物混入をしている企業はいくらでもあったのに、マックだけが悪の代表にされてしまい、来る日も来る日も壮絶なバッシング。
企業としての信用を失い、客足は減り、売上高も大きく落ち込み、マクドナルドビジネスに疑問を感じたオーナーたちが何人も去り、日本マクドナルドは企業としてどん底に追い込まれました。

あの厳しい冬の時代からよくぞここまで立ち直ったものです。
一連の騒動から現在までの足跡を、働いている立場で見てきた自分にとっては感慨深いものがあります。


マックの本社に行った際、創業者である藤田田の言葉が展示されていました。
その展示物を発見した時は、「今のマックにもちゃんと藤田田の血が流れているのか・・・!」とグッときたものです。

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マックが日本で成功したのは、マックのビジネスモデルが素晴らしかったからではなく、藤田田の手腕が巧みだったからです。
それは、日本マクドナルドの歴史を紐解いていけばわかる事実です。
藤田イズムが今のマックにもあるなら、しばらくマックは安泰だと強く思いました・・・!

マック。これからも頑張ってほしい。

以上、2017年も攻める日本マクドナルド。外食産業トップのすごさをひしひしと感じます...でした。

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