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後輩が怪しい「マルチ商法」にハマっていたから話を聞きに行ってみた

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どうも、しんま13です。

Twitterにもちょっと書いたのですが、バイト先の後輩の女の子がネットワークビジネス(マルチ商法)にハマっていて、「一緒にネットビジネスをやらない?」と誘われて、暇だったので話だけ聞きに行ってみました。



今回はその時の感想を書いていきます。

目次

 

ネットワークビジネスのリーダー的な人に話を聞いてきたよ

 

僕の後輩とその友達の女の子。そしてそのネットワークビジネスをやっているグループリーダー的な男の子。この4人でカフェで話すことになりました。

ちなみに後輩とその友達の女の子もネットワークビジネスをやっている人間。

つまり、僕にネットワークビジネスの説明をするために3人が集まったということです。


リーダーの男の子は見た目は爽やかな好青年。年齢は22歳。まさかの自分の年下でした。

彼が最初何を話すのかと思えば、「日本はこのままじゃやばい!」「日本は借金だらけで、AIの台頭によって世の中の仕事の7割がなくなってしまう」という、お決まりの「日本やばいっす」という不安を煽る話をしてきました。

んで、そこから「老後を送るためにはこれくらいお金が必要なんです!」「しんまさんの収入じゃ安定した老後は送れません!」とお金の話にシフト。

そしていよいよセールストークの始まり。

「これからの時代は個人でお金を稼ぐ能力が必要です!」

「そこで私のグループが開発したバイナリーオプションの必勝ツール!これを使えば投資で勝てます!」

で、そのツールの肝心のお値段が50万円。
きっつー。

しかし話はここで終わりません。


(日本の現状とマルチ商法の仕組みを丁寧に紙に書いて説明してくれました。)

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必勝ツールを売れば紹介料でがっぽがぽ

 

彼らはネットワークビジネスの人たち。
なので、バイナリーオプションの必勝ツールを販売してそこで終わりではありません。

「しんまさん!このツールを他の人に紹介するとしんまさんにも紹介料が入ります。しかもしんまさんが紹介した人がこのツールを紹介するとまたしんまさんに紹介料が入ります!」


マルチ商法でおなじみのアムウェイは健康食品や化粧品を扱っていますが、彼らのグループは扱う商品がバイナリーオプションの必勝ツールだったということです。

で、このツールをいろんな人に紹介しまくれば紹介料で稼げるという話です。


なんでも後輩の友達の女の子は、このネットワークビジネスを始めて一ヶ月で月収100万円達成したと鼻高々に語っていました。


すげー世界だな〜と思いつつ、適当に頷きながら話を聞いていました。

 

月収50億円のマルチのボスが主催する暗号通貨のセミナーに行ってみた

 

このネットワークビジネスのグループを取り締まる代表格の人がMさんという方です。

で、そのMさんが暗号通貨のセミナーをやるから来てくれとのことなので、とりあえずそっちも行ってみることにしました。

なんでもそのMさんは最高月収で50億円を稼いだことがあるそうです。

完全に桃鉄の世界やんけと内心ツッコみつつセミナー会場へ。

会場についてみると、あまりの人の多さに驚きました。
Mさんの話を聞きたい人で会場が溢れかえっていて、席が足りずに立ち見している人が大勢いました。

Mさんが登場すると拍手の嵐。
Mさんの外見は茶髪でちょい悪親父という感じで、年齢は40歳前半に見えました。

んで、Mさんが話した内容をまとめると、

● 今は仮想通貨が今世紀最大のバブル
● これからはもうこんなチャンスはない
● ビットコインはこれからも上がる
● 2020年までに1ビット7000万円いく
● 日本円はオワコン
● 資産を全てビットコインにしろ


要は、日本円はもうオワコンで、これからの世界基軸通貨はビットコインが担うからビットコインに投資をしろという話。

ビットコインに多少の知識がある自分からしたら、ツッコミどころ満載でしたが、まあ一応論理は通っている感じでした。


ちなみに会場の熱狂ぶりは凄まじくて、「マジやばくない」「ビットコインが7000万円だってよ」「ほんとすごすぎる」という声があちこちから聞こえてきました。

この人達はMさんの言う事なら無条件で信じちゃう人たちなのかな〜と、僕はどこか覚めた目で彼らを見ていました。

 

ネットワークビジネスの人たちに会った感想

 

自分はネットワークビジネスをやるつもりはないので月100万円稼げるありがたい申し出を笑顔で辞退しました。

「こんないい話中々ないですよ?どうしてやらないんですか?」

そう聞かれたので、「ネットワークビジネスは月100万円稼げて友達を失うビジネス。で、世の中には月100万円稼げて友達を失わないビジネスがあります。僕は後者を選択したいです」と適当に答えておきました。

別にマルチ商法自体は否定しません。
マルチ商法は合法なのでやりたい人はやればいいと思っていますが、僕にはちょっとな〜という感じです。


さてさて、この手の話は9割が詐欺なのですが、果たして今回のグループは詐欺だったのでしょうか?

彼らは強引にツールを購入するように迫ることもなく、セミナー料金も会場費の500円だけでバックエンド販売もなかったですし、何より僕に話をしてくれたリーダーの男の子の態度から詐欺じゃないんじゃないかな〜という気がしています。

リーダーの男の子は純粋にこの投資必勝ツールが人生を変えるアイテムだと確信していて、それを多くの人に伝えたい、そんな心意気を感じました。

逆に言えば、彼らは自分たちがしていることが良いことだと確信しているからこそ、引っかる人は引っかるのでしょうね。


今回の件で思い出すのはマルチ商法を手がける三基商事の話。


三基商事は会員50万人を抱えるマルチのトップ企業で、主に「ミキプルーン」というプルーンを販売しています。

しかし、会員たちがマルチ商法でお金を稼ぎたい人たちばかりかというと実はそうではなくて、ほとんどの人が「いいものだったら人にすすめましょうよ」というスタンスで、健康に関心のある普通の主婦たちだったりします。

三基商事の会員たちはミキプルーンを広めることが人のためになると信じているのです。

しかし、いいものだと思っていたミキプルーンに発がん性物質が検出されてそれを会社が公表しなかったという事件がありました。


三基商事と同じように、僕にいろいろ話をしてくれたリーダーの男の子はいいものを人に伝えたいと思っていたとしても、肝心の投資商品が全くの嘘っぱちで、トップのMさんに裏切られて終わるという結末になるんじゃないかな〜という気がします。

ちなみに、三基商事の始まりと転落を徹底的に取材した力作「マルチのカリスマ ミキプルーンの真実」は中々面白かったのでおすすめです。

 

マルチのカリスマ: ミキプルーンの真実

マルチのカリスマ: ミキプルーンの真実

 

 

興味本位でネットワークビジネスの人たちに会ってはいけない

 

僕は暇つぶしでネットワークビジネスの人たちに会ってきましたが、基本的にこの人達には軽い気持ちで会わない方がいいと思いました。

彼らは知識が豊富な上に、(ところどころ間違っているけど)喋りがめちゃくちゃうまいので、世の中のことを知らなくて押しに弱い人が彼らの話を聞いてしまうと、その気になって気づいたらマルチの仲間入りしてしまう可能性は十分にあります。

例えがちょっとアレですが、カルト宗教の実態を調査するべくカルト信者になりすました記者がいたのですが、カルトの実態を調査するはずが、気づいたらその記者は立派なカルトの信者になってしまったという話があります。

カルトの例が示すように、世の中、近づかない方がいい世界もあるということです。

後輩の彼女は完全に向こう側の人間。多分いくら説得したところでもうこちら側には戻ってこないんでしょうな〜。

マルチ商法で友人を失ってお金を稼ぐより、ネットのいろんなサービスを駆使して月10万円稼ぐ方が自分には性に合ってるかな・・・。

参考記事: ニートにおすすめな月5~10万円稼ぐ8つの副業を紹介。目指せネオニート! 

 
そんな感じ!

以上、後輩が怪しい「マルチ商法」にハマっていたから話を聞きに行ってみた...でした。

マインド・コントロール

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【後日談】後輩の友人の意外な正体

 

前述した通り、後輩、後輩の友人、リーダーの男の子の4人で話し合いをしたのですが、この後輩の友人がなんか見覚えがあるのです。とはいえ初対面のはず。う~ん。

記憶を掘り起こしてみると、

「う~ん、なんかどっかで見覚えがあるんだよなあ・・・」

「あ!思い出した!モデルさんだ!!」

そう、実はこの後輩の友人、テレビや雑誌にも出てるモデルさんだったのです。

彼女は、「ミクチャ」というライブ動画配信アプリで人気を博しており、ファンの数は9万人を超え。かなり人気のモデルさんです。
ミクチャのYouTube公式チャンネルにて、芸人さんたち(特定されそうなので芸人さんの名前は伏せておきます)と共演している動画もありました。

そんなモデルとして活躍している彼女が、裏ではマルチ商法をやっているのですから驚きです。
インスタグラムでかなりリッチな生活を発信している彼女でしたが、そのお金はどこから出てるのか不思議でしたが、マルチで稼いだお金だったのですね。

よっぽどの人気モデルにでもならない限りモデル1本で食べていくことは難しい、そうなるとこういうグレーな商売に手を出してでもお金を稼ぐ必要があるということでしょうか。

なんだかなあ・・・。