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要件を言おうか

マックで働くフリーターの備忘録

壇蜜日記〜生きててもよいのだろうか

読書
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しんまです。

2度3度続けて味わえる女は…そうざらにはいない…


これは女にもう一度と迫られて、ゴルゴが言い放った言葉です。 
こんなセリフが吐けるのはゴルゴくらいのものでしょうけど・・・

本にも同じことが言えるのではないだろうか。
だいたいの本は一回読めば満足しますが、不覚にも「壇蜜日記」はもう一度味わいたいと思ってしまった。



語呂の良い文章、美しすぎる表現。
よってもう一度味わい、「壇蜜日記」の記事では紹介しきれなかった本書の魅力を紹介させていただくことにします。
今回に限っては、壇蜜の暗い部分にスポットを当てていこうかと。


 生きててもよいのだろうか? 


ブログ用 月


生放送直後、帰宅する。知人から新しい買い物をしたという連絡を受けながらベッドに入る。昼寝が必要だった。とかくこの仕事は道楽のように軽視されやすい。確かに娯楽の部分をを提供する仕事と融資や資産をどうのこうのと論じて大金を動かす仕事では与える印象も違う。
少しばかり疲れてると言っても「遊びみたいな仕事のくせに」と言われると返す言葉がない。
この仕事をする前は私もそう思っていたのかもしれない。
やはりなってみないと、分からないものだ。
知人のメールをかたわらに眠りにつく。
傍には猫もいる。生きていてもいいのだろうか。



壇蜜の病みの部分とでも言うのでしょうか。
周囲には理解されない仕事というのは、なかなかどうして苦しいものでしょう。
このように本書では何度も何度も、「自分は存在しててよいのか?生きててよいのか?」といったメッセージが出てきます。

「目の前の仕事に全力でぶつかっていって、評価、採算、次の仕事、の繰り返しです」 
壇蜜


この壇蜜の仕事観から感じ取れるのは、存在を許されるためには、仕事には全力で取り組まねばならないということ。

いやはや全くごもっとも。

 

 武器は持たないと決めた

 
ブログ用 ワルサーッPK
 

「匿名」という文字を身につければヒトはヒトに研がれた刃を向けることも簡単だ。匿名を託された保護への希望より、匿名の力から得る切り傷の方が多いのは時代なのだろうか。
ただ切り傷を負っても私は武器を持たずに生きたい。


本書は無駄に名言が多い。
無名時代はぞんざいな扱いを受けた壇蜜が言う言葉だからこそ、嫌に説得力があります。
自分を傷付けた人間に対して、決して倍返しなどしないのが壇蜜流。
しかしその思いは決して忘れないと本書では書かれています。

壇蜜のこの人生哲学を受けて、歌手のフランク・シナトラの言葉を思い出さずにはいれない。

最高の復讐は、
相手より成功することだ。



 成り上がり


ブログ用 不気味な道



過去をほじくり返しても古傷を開かせるだけ・・・
とは必ずしも正解ではなかった。
いやしくも成り上がりの端くれとして過去を掘り下げることで、トラウマから開放され恐怖心が薄れ、しかもお金が貰えるなんて。
・・・
そんな可能性を知る。
ほじくり返し損にならない事実に喜んでいいのか戸惑うが、自分の気持ちは変わるものだと妙に納得してしまう。
ダメ人間の過去、就職浪人だったことを恥ずかしい思いをしながら話し、蔑まれながら得るお金に汚さはない。そう思うようになった。



一体全体壇蜜はダメ人間だった頃はどのような思いで過ごしたのだろうか?
ダメ人間真っ最中の自分としては興味津々です。

僕は人と接するたびに、自分の今の現状を恥じます。
22歳、金無し車無しまともな職無し。
無し!無し!!無し!!!
恐らく、いや確実に、人として誰よりも負け犬です。

もし自分が壇蜜のように成り上がりの端くれとなれなかったら、壊れてしまわないだろうか。
負け犬のまま終わる人生だけは御免と日々思っていますが、もしも負け犬のまま人生が終わってしまったら、果たして自分はどうなるのだろうか?
ハッピーターンをかじりながら、ハッピーとは正反対なことを悶々と考える毎日です。

 

 追記

 

カラオケで陽気に歌い、酒の席では皆で盛り上がれるような、明るい性格ではない自分にとって、壇蜜日記は、自然と自分に重ね合わせて読んでしまいました。
約1年分の日記となる本書ですが、楽しいハッピーライフのような話は書いておらず、どっちかといったら暗い話が大部分を占めます。
だからこそ本書は、自分のようなネガティブで根暗な人間に読んでほしいと思います(笑)