読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

要件を言おうか

マックで働くフリーターの備忘録

ここで辞めたらただの負け犬!

読書
スポンサーリンク

しんまです。

自分は負け犬の端くれなので、ついつい本屋で目に入ってしまった本。

「ここで辞めたらただの負け犬!!」



ブラック企業に潰され、惨めに負けた人間に興味はないが、負けずに戦うことを決意した人間の話は関心がもてます。
 
この本の筆者も、負けずに戦うことを決意した人間の一人です。
これは読まねばと思い、相変わらずのスピードでレジに持っていくしんまでした。
 
 

 あらすじ

 


筆者の楯岡氏は、妻の両親が不動産業を営んでいるため、正式に後を継いでくれないかというオファーがあった。
この時28歳。

楯岡氏は不動産業界に興味があったため、どうせなら大手の不動産業界で経験を積んでから、両親の不動産業を継ぎたいと考え、大手の不動産会社に就職することを決断。

しかし・・・

就職した先が超がつくほどのブラック企業だった・・・
修行のためにも、簡単に辞めるわけにはいかない・・・

かくて、楯岡氏の壮絶な戦いが始まるのであった。

 

 戦いは始まった

 
ブログ用 艦隊

髪はオールバック、ポマードで塗り固められ、どう見ても普通の人とは違った雰因気を醸し出しているのが、この支店の所長。
この出で立ちを見た楯岡氏は、「あれ?この会社は何かが違う・・・」と、思ったとか思わないとか。

ここから壮絶極まりない地獄が楯岡氏に待っているのですが、読みながら何度も本書を閉じたくなりました。

それぐらいやばい。

入社して一ヶ月間は、お客様期間ということで、普通に接してもらえたし定時で帰宅することもできたそうです。

しかしお客様期間をすぎると、途端に赤鬼と呼ばれた上司が、毎日毎日楯岡氏に説教をしだすようになります。

ブラック企業が徐々に牙をむいてきたのです。

しかもその説教がただの説教じゃないから恐ろしいのです・・・

ここまで言うかと思うほどの罵詈雑言を、楯岡氏に浴びせ続けるのは毎度のこと。
仕事のミスから始まり、人格否定、バカ、アホ、ドジ、マヌケ、といった言葉でまくし立てること2時間。

よっぽど重大なミスをして怒られるならまだしも、取るに足らない些細なミスで、2時間言葉の暴力で楯岡氏をサンドバック状態に追い込む。

しかもこれが毎日。

いやいやつらすぎる・・・

僕なら初日でバックレます。


これだけじゃ終わらない。
当然定時なんかでは帰れません。

この支店には変わったルールがあって、部隊長がビールを飲み終えるまで帰れない。
なにそれ?って感じです。

この全社員暗黙のルールのため、終電で帰宅することができないほどでした。
しかたなく、交通手段をバイクに変えた楯岡氏。

なんでも一日の睡眠時間は3時間だったそう。
ひええぇ。


 

 SMAPの中居くんが教えてくれたこと

 
ブログ用 中居
出典http://media.yucasee.jp/posts/index/9426 

休日と睡眠時間を失い、上司からの人格否定攻撃を毎日くらえば、誰だって気が病むでしょう。
こんな酷い目にあってるんだから、「世界で俺が一番不幸なんだ!」くらい思ってもバチは当たるまい。

しかし楯岡氏は、その考えが間違ってることをSMAPの中居くんに教わりました。

中居くんがインタビューで、「仕事は忙しくないですか?」と聞かれ、こう返答した。

「仕事を辛いと思ったこともありますが、きっと僕より忙しくて辛い思いをしている人はたくさんいると思いますよ。それに比べたら僕なんてまだまだです。」



なんてことのないコメントですが、楯岡氏の心には強く突き刺さります。
ドラマに出演したり、影響力のある番組で司会をしたり、歌を歌ったり、演者やスタッフに気遣ったり、心ない批判を受けたり、そのプレッシャーたるもの、すさまじいことでしょう。

しかし中居くんの口からは、弱音がでてこない。
辛いのは自分だけではないということを知っているからだ。

これは大いに参考になる考え。

自分の経験談から言わせていただくと、自分が辛い時って、圧倒的に視野が狭くなります。
世界で一番俺が不幸なんだ」と、自分視点だけで論理を展開しだし、周囲が見えなくなる・・・

気をつけなければいけませんね。
中居くんサンキュー!



 

 勝てば官軍

 
ブログ用 振り返り睨む猫

毎日上司から「バカ」「アホ」「ドジ」「マヌケ」と、ありがたくないお言葉を頂いてる内に、楯岡氏はめきめきと成長していきました。
いつしか、きつすぎるノルマもこなせるようになり、赤鬼先輩に続く、ナンバー2の座を不動のもにしました。

おかげさまで不動産業の仕事を覚え、この会社で学べることは全て学ぶことができました。
楯岡氏はこの会社に入った本来の目的を達成したため、赤鬼に会社を辞めることを伝えました。

するとあれだけ自分の存在を否定し続けた赤鬼から、驚きの事を言われます。

「俺は辞めるという人間をいままで引き止めたことは一度もない。だけど今回初めてお前を引き止める。もう少しだけ一緒にやってくれないか?」

仰天!
なんとあの赤鬼が、楯岡氏を認めたのである。

「勝ってやったぞ、ちくしょう!!」


この瞬間全力でガッツポーズをしたそうです。(心の中で)

毎日辞めたいと願い、しかしここで辞めたらただの負け犬。
だから辞めずにここまで頑張ってきた楯岡氏。
この瞬間、その頑張りが報われました。


もちろん楯岡氏はきちんと会社を辞め、妻の両親の不動産会社を継ぎ、現在では立派に成功されました。


冒頭でも言った通り、負け犬に興味はありません。
こうして本書を読んだのも、筆者の楯岡氏が、言い訳せず、ブラック企業に立ち向かい、結果的に勝利したからです。

年の瀬に良書に出会えたことに感謝です。