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要件を言おうか

マックで働くフリーターの備忘録

正論を武器に醜い暴れん坊将軍になっていた

持論語り
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以前の僕の読書のセレクトは、自己啓発本かビジネス本のどちらかだった。
特に自己啓発本には心酔した。
千田琢哉さんの著書を何冊も読破していった。

彼の言葉はストレートで、当時の未熟な僕の心には、どストレートに突き刺さった。
そういう本を読み重ねていくうちに、僕は世の中の真理をわかったつもりになっていた。
頭がどんどん自己啓発本に犯されていって、僕は正論を振りかざす嫌なやつに成り下がっていた。
正論は人を救わないと気づくのにだいぶ時間をかかった。
振りかざしたり、押し付けたりすれば、それがたとえ正論であろうと暴力だ。
人は人。自分は自分である。

仮に自分が悩んでいる時に「我こそ正しい」と言わんばかりに、くだらない正義心を元に、正論を振りかざされたらたまったものではないだろう。

自分の問題は自分で解決するしかないのだ

ブログ用 草空


自己啓発本で得た似非正義を武器に、当時の僕はさながら暴れん坊将軍のように暴れまわった。
悩んでいる人や困っている人を見つけては、自分の正論を振りかざす毎日だった。
困ってる人を救いたいという気持ちが自分の根底にあったかどうかは、今となってはとても疑わしく思う。
おおよそ自分の正しさを誇示したかっただけなのかもしれない。
確かに僕が言っていることは正しかったのかもしれない。
確かに僕が言ってることを実行すれば問題が解決するのかもしれない。
しかしそれは同時に理想論でもあった。
現実問題は白か黒で割り切れるほど簡単なものではないのだ。
僕は決定的に間違っていた。

化物語で忍野メメがこんなことを言っていた。

人は一人で勝手に助かるだけ。
誰かが誰かを助けることなどできない。


当時の僕に言って聞かせたい言葉だ。
力を貸すことができても、所詮は自分の問題は自分でどうにかしなければいけないのだ。
先ほど言ったように、自分の思想を押し付けるのは暴力でしかない。
絶対的に相手に選択の余地を与えるべきである。
こんな簡単なことに気づくのにだいぶ長い年月を要したのは、反省すべき点である。
迷惑をかけた人たちには申し訳なく思う。

当時被害を与えてしまった女の子の顔を思い浮かべながら、またいつものように自己嫌悪に陥る。
贖罪をテーマとした「知らない映画のサントラを聴く」をまた読もうと思う僕だった。