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要件を言おうか

マックで働くフリーターの備忘録

2016年のマクドナルドの振り返りと今後の課題

マック
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プロモーションの成功、ポケモンGOとの提携、既存店売上高の増加。

2016年のマクドナルドは快進撃でした。

異物混入騒動で会社の存続が危ぶまれるほどに追い込まれたマクドナルドでしたが、2016年は見事立ちなおし、外食産業トップの意地とでも言わんばかりの驚異の復活劇を見せてくれました。

自分の勤務している店でも前年より明らかにお客さんの数は増え、また、売り上げも前年と比較して大きく増加し、肌感覚でマックは盛り返していると感じました。

なぜマクドナルドはわずか1年でここまで業績を回復させ、復活を遂げることができたのでしょうか?

■目次

既存店売上高が連続で増加


異物混入騒動、賞味期限切れの肉を使用。
以上の問題が発端となり、マクドナルドの信用は地に落ち、売り上げも大きく減少しました。

それが今年に入ってから連続で既存店売上高は増加しました。

以下は2016年既存店売上高の推移です。

1月 +35,0%
2月    +29,4%
3月    +18,3%
4月    +19,1%
5月    +21,3%
6月    +18,5%
7月    +26,6%
8月    +15,9%
9月    +11,5%
10月  +23,4%
11月   +11,3%

日本マクドナルド財務データより


大幅な躍進ですね。

特に7月はポケモンGOが配信された月だけあって、既存店売上高も飛躍的に増加したようですね。

2016年のマクドナルドが快進撃だった理由は実にシンプルだ


ではなぜマクドナルドはここまで業績を回復することができたのでしょう。

記事タイトルにもありますが、その理由は実にシンプルで、美味しいハンバーガーを作り続けたからということにつきます。

「なんだよそのパッとしない答え!」と、思うかもしれませんが、2015年のマクドナルドのプロモーションを振り替えると盛り上がりに欠けていたし、マクドナルドのやる気がないと言わざるを得ませんでした。

一例をあげると、2015年7月に登場した「フレッシュマック」は、全く持ってマクドナルドらしくない代表的なプロモーションでした。

フレッシュマックとは、既存のメニューである「ベーコンレタスバーガー」「チキンフィレオ」「フィレオフィッシュ」に、トマトやパプリカといった野菜をトッピングしたメニューです。

穿った見方をすれば、フレッシュマックは既存のメニューに野菜を入れただけの手抜きアイディア商品です。

実際フレッシュマックは全く売れず、気づけばひっそりと終了していました。

消費者が食べたいのはビックマックのような肉てんこ盛りのようなハンバーガーであって、野菜バーガーではありません。
2015年のマクドナルドのプロモーションは、そういった、手抜きかつ消費者が求めていないような微妙なハンバーガーばかりでした。

それに対して2016年のプロモーションは、しょっぱなから「名前募集バーガー」という商品の名称が決まっていないというクレイジーなハンバーガーをリリースし、3月には「グランドビックマック」というビックマックを巨大化させたハンバーガーをリリースしました。

特にグランドビックマックは大盛況で、どの店舗もグランドビックマックの資材がなくなり販売中止が相次ぐほどに。
● 「グランドビックマック」販売制限にみるマクドナルドの弱腰な姿勢


その後も、「ロコモコバーガー」、「満月チーズ月見」、「チーズカツバーガー」、「パイン&ビーフ」といったヒットバーガーを次々に展開していきました。

個人的にパイン&ビーフはマジでうまかったです(またやってほしい)
● マック好きじゃないけどパイン&ビーフは全力でオススメしたい



2016年のハンバーガーへの力の入れようは半端ではなく、また、それは確実に売り上げにもつながりました。

マクドナルドはこれを、「バーガーラブ戦略」と名付けています。

美味しいハンバーガーを作れば売り上げは伴うでしょ、という実にシンプルな取り組みです。

この小細工なしのハンバーガーの味だけで真っ向勝負を仕掛けた戦略が功を奏し、客数は増加し、売上高も大きく躍進するに至ったのです。

もちろん売上高の増加にはポケモンGOとの提携や、他の要因もあるにはあるのですが、やはり一番の理由は、シンプルに美味しいハンバーガーを作り続けたからでしょう。

今後のマクドナルドの課題は人手不足解消


2016年はマクドナルドにとっては大躍進の年でした。
マクドナルドの平成28年12月期第2四半期連結決算状況によれば、上半期の営業利益は26年以来2期ぶりの黒字化とあり、ビジネスが好調であることが確認できます。

そんなマクドナルドの今後最大の課題は人手不足の解消です。

マクドナルドの人手不足問題は思いのほか深刻で、人手不足が原因で営業が立ち行かなくなった店舗も少なくはありません。
● マクドナルドの人手不足問題は金をばら撒いて解決するしかない


人手不足の背景には、上昇し続ける最低賃金が関係しています。


マクドナルドは利益率が10%を切るビジネスであり、なおかつ店舗を運営するにはシステム上通常の飲食店より多い人数で店を回さなければいけないため、人件費にそこまでお金を回すことができません。
● 最低賃金引き上げによってマクドナルドが苦境に陥る理由と今後の戦略


したがって、最低賃金でバイトの募集をかけるのがスタンダードになるのですが、そうなってくると、マクドナルドより時給が高いとこに人材が流れて行ってしまうので、バイトの確保がうまくいきません。

最低賃金が年々上昇しているため、いくら人がいないとはいえ、最低賃金以上の時給でバイトを募集するのはマクドナルド的にかなり厳しいため、結果的にバイトが集まらないのです。

実際自分の店でもバイトが集まらないせいか、バイトの外国人比率が上がってきました。
ちなみに全く日本語が通じない外国人を採用しちゃったせいで、仕事を教えるのがクッソ大変です(苦笑)


マクドナルドは、現場の人間がハンバーガーを作って現場の人間がハンバーガーを売る商売ですから、その現場が人手不足に苦しんでいたら、お客様に満足のいくサービスの提供もできなくなるし、売り上げにも悪影響が出るので、早いとこ人手不足問題を解決しなければ本当の意味でのマクドナルド復活は果たせません。

人手不足解消のカギはオートメション化


最近、コンビニ大手のローソンが実験的にセルフレジを導入したようです。



買い物かごにバーコードを読み取るリーダーがついており、お客さんは商品をバーコード読み取りしかごに入れていき、指定の台に買い物かごを置くと、自動で会計が計算され、しかも袋詰めも機械が自動で行ってくれます。

動画を見て実に近未来的だな~と思いました。

ローソンはセルフレジ導入の狙いについて、「人手不足の解消をし、少数でも店舗運営を可能にするため」と、話していました。

我らマクドナルドも人手不足を解消するために、早いとこオートメーション化を推進していかないと他の企業に負けてしまいます。

一応マクドナルドも実験的にセルフレジを導入してる店が5店舗ありますが、そのセルフレジは現金支払いとクレジット支払いができないため、正直使い勝手が良いとは言えません。

マクドナルドがセルフレジを導入すると、どれだけのメリットがあるかは下記記事で解説していますのでよかったらご覧ください。
● マクドナルドがセルフレジを導入することによってビジネスが加速する3つの理由



マクドナルドがセルフレジ導入について、「お客様の利便性を向上させる狙いがある」と、語っており、人手不足問題には言及していませんでした。

今後マクドナルドがどのようなペースで、またどれくらいの規模でセルフレジを導入していくのかはマクドナルド側の発表が何もないのでなんとも言えませんが、早いとこ機械にできる仕事は機械に任せていかなければ現場の人間の負担が増えますし、売り上げにも悪影響が出ることは避けられません。
もうちょっと危機感を持ってオートメション化を進めてほしいですね。

マクドナルドはもう少し現場を見てほしい


マクドナルドで働く人間として、マクドナルド本社に一番求めることは、もう少し現場を見てほしいってことですかね。

マクドナルドは現場の人間が金を稼ぐ商売ですから、ビジネスの改善点は現場にこそあります。
ところが、今の日本マクドナルドは現場に目を向けているとは言いがたいです。


例えば、現在マクドナルドが抱える人手不足問題ですが、人手不足に対するマクドナルドの現状スタンスは、「マクドナルドのブランドが認知されれば働きたいと思うバイトが増える」というものです。

このスタンスを見ると、あんまり現場の実情を知らないのかなと思います。

スターバックスのようなハイブランドは時給が安くてもバイトは集まるでしょうけども、マクドナルドのブランドなんてたかが知れています。

いくらマクドナルドが働きやすく素晴らしい企業だとアプローチをかけたところで、それに感化される人は少ないでしょう。
もっと違うアプローチをしなければバイトは集まりません。

自社のブランド価値を正しく見定めることができていないのは、経営陣が現場に足を運んで本当のマクドナルドの姿を見ていないから他なりません。

もっと現場に目を向けて、理想論ばかりではなく、現実に即した戦略を実行していってほしいと現場で働く僕は思います(;'∀')

以上、2016年のマクドナルドの振り返りと今後の課題...でした。

 

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(自店舗にて撮影)

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