https://www.youtube.com/watch?v=96q_avLFOX4
7月29日に公開された映画「ファウンダー」。
この映画はマクドナルド誕生から反映までを描いた実話に基づく作品です。
当然のこと、
これはマックブロガーとして見ないわけにはいかない!(マックバイト歴8年です)
てなわけでこの前新宿の角川シネマで見てきましたので、ファウンダーの感想と、創業者であるレイクロックという男についてちょっと語りたいと思います。
ネタバレを含みますのでまだ映画を観てない方はご注意ください。
目次
映画「ファウンダーハンバーガー帝国のヒミツ」のあらすじ
1954年。
マルチミキサーの営業をして生計を立てていたさえないセールスマン「レイ・クロック」は、ある革新的なビジネスに出会います。
その店は郊外のドライブインに存在しました。
店は大行列。
メニューはハンバーガーとチーズバーガーだけ。
そう、マクドナルドです。
マクドナルドに興味を抱いたレイクロックはマクドナルドのオーナーであるマックとディック(通称、マクドナルド兄弟)をディナーに招待し、その革新的なビジネスモデルの話を聞きました。
レイは聞けば聞くほどマクドナルドのビジネスになんらかの形で関わりたいという思いが強くなり、「マクドナルドをフランチャイズ化しよう」と提案します。
フランチャイズ化は基準を守らないオーナーが増えるから嫌だと反対するマックとディックでしたが、結局レイの熱意に負けてフランチャイズ化を許可。
こうしてレイはマクドナルドのフランチャイズ権を獲得。
その後、苦労しながらも凄まじい勢いでマクドナルドの店舗数は増大。
しかし、もともとフランチャイズ化に反対だったマクドナルド兄弟は、経営上の問題でレイと対立することが増えていきます。
とうとうレイは、「マクドナルド兄弟を追い出す」という決断を下し、マクドナルド兄弟とレイクロックの熾烈な争いが幕を開けるのです。
映画「ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ」のネタバレ感想
ファウンダーを5点満点で点数を付けるなら間違いなく5点。
これ、めっちゃ面白いや...!
テンポよくビジネスの拡大が描かれていて、マクドナルドビジネスが完成されていく様子が実にアメリカンドリーム的ですげー面白い!
題材といいストーリー展開といい、これ、完全に僕好みの映画です。
特にこの映画ではレイクロックのあまり知られていない側面が多くクローズアップされているのは大きな見どころの一つでしょう。
例えば、長年自分を支えてきたパートナーであるエセルと離婚したり、人の奥さんを寝取ったり、マクドナルド兄弟との契約をことごとく破りついにはマクドナルド兄弟をマクドナルドから追放してしまったり、次から次へとレイの冷酷な一面が明らかになります。
個人的に一番衝撃的だったのが、マクドナルド兄弟からマクドナルドの経営権を270万ドルで得たレイが「永久的にマクドナルドの利益を1%提供する」と、マクドナルド兄弟に約束するのですが、これは書面上にはない条件で、あくまで口約束だったのです。
これは紳士協定と呼ばれていましたが、残念なことにこの紳士協定は守られることはなかったのです。
「ちゃんと守るから安心してくれ」と笑顔で言ってたくせにその約束を簡単に反故にするレイクロック。
レイクロック悪ううぅ!!
このように、レイクロックの人間性は最悪ですが、僕はむしろこの映画を見てレイクロックのことが好きになった派です。
なぜなら、「マクドナルド兄弟をマクドナルドから追い出す」という判断はビジネス上めちゃくちゃ正しかったからです。
作中では何度もレイクロックとマクドナルド兄弟の衝突が描かれていますが、マクドナルド兄弟の主張を聞いてる限りだと、とてもじゃないですがマクドナルド兄弟はビジネスマンとして正しいとは言えません。
マクドナルド兄弟はビジネスの拡大を全く望んでおらず、とにかく面倒事はごめんだ、というスタンス。
これではマクドナルドが世界的な企業になることなど到底無理です。
そして、マクドナルド兄弟は事あるごとにレイクロックの足を引っ張ります。
そりゃレイクロックも嫌になりますわと思ってしまいます。
レイクロックは冷酷で「成功するためならどんな手段でも使う」という男ですが、マクドナルドの可能性に人生を賭け、常にビジネスライクに徹している様は、素直にビジネスマンとして尊敬してしまうものです。
確かなのは、レイクロックがいなければマクドナルドはここまで世界的な企業にはならなかった、ということでしょうな~。
レイクロックのチャレンジ精神が好きだ!
レイクロックがマクドナルドを始めたのは52歳のころ。
このときはレイクロックは糖尿病と関節炎患っており、さらに胆嚢のすべてと甲状腺の大半を失った状態で、どうしようもないくらい身体がボロボロだったのです。
普通52歳でしかも身体が悪かったらとてもじゃないけど新しい事業に挑戦しようとは思わず、引退生活を考えるでしょう。
そうせずマクドナルドを世界的なビジネスにする夢を描き、そしてそれを本当に実現してしまうのですから、やっぱりレイクロックは凄い。
レイクロックの自著「成功はゴミ箱の中に」にはレイクロックの恐ろしい仕事っぷりが紹介されています。
レイは清掃員と同じ時間にデスプレーンズ店に顔を出し、良いスーツを着ていることも気にせずトイレの掃除をしました。
そして材料の発注や下準備をこなしたうえで、10時に出勤してくる店長のために気づいたことをメモに残し、7時57分の電車に飛び乗ってプリンキャッスルにあるマルチミキサーのオフィスに9時にはたどり着くという毎日を送っていたのです。
マルチミキサーの仕事が終わる否や、またマクドナルドの仕事に取り掛かるのですが、このとき遠くに「M」のマークの看板が見えてくると、喜びを禁じ得ないのが常だったと、レイは回想します。
成功はゴミ箱の中に~億万長者のノートより引用
それはそれは凄まじい働きっぷりだったそうです。
仕事より遊びの方が大切だという人もいますが、少なくともレイクロックはそう考えておらず、常に仕事に全力投球する、という信念を持っていたのです。
「私が巨万の富を得たのも、チャンスを逃すな!を信条にして生きてきた結果だ」と後にレイクロックは語っています。
チャンスを嗅ぎつける嗅覚。そのチャンスをつかみ取る抜群の行動力。寝る間を惜しんで仕事に打ち込む凄まじい努力。
レイクロックから学べることはとても多いです。
自分はこれまで数々のビジネスに失敗しており、去年は投資の失敗で本当につらかったです。
去年に立ち上げたカプセルトイビジネスも結局うまくいかず撤退w
やることなすこと失敗続きですw
しかし、ファウンダーを観てチャレンジし続けることの大切さを再確認させられました。
思い返せば自分はいろんなビジネスに手を出してきましたが、「成功するために真剣に努力をしたか!?」と問われればそこまで努力はしていなかったかも。
だからどの商売も中途半端な結果に終わってしまうのかもしれません。
レイクロックを見習って、チャレンジ精神を忘れずに次のビジネスは真剣に努力をして何が何でも成功させたい。
やっぱり僕は一発も当てずに人生終わりたくはないですよ。
というわけで、「ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ」は映画としても非常に面白く、自分のモチベーションがめちゃくちゃ上がった映画でした。
アメリカのファウンダーもいいけどぜひとも日本のファウンダーも映画化してほしいぜ。「差別には金で立ち向かえ!」の根性で一攫千金をつかんだ藤田田はやっぱすごいんですわ。 / “映画『ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ』予告” https://t.co/UfbAA226hK
— しんま13@隠居生活 (@shinma24) 2017年8月19日
以上、【ネタバレ有】映画「ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ」あらすじと感想。知られざるレイクロックの素顔...でした。
キャスト情報
- 【監督】ジョン・リー・ハンコック
- 【主演】マイケルキートン(レイ・クロック役)
- 【妻】ローラーダーン(エセル・クロック役)
- ニック・オファーマン(リチャード・J・マクドナルド-ディック役)
- ジョン・キャロル・リンチ(モーリス・マクドナルド-マック役)
- リンダ・カーデリーニ(ジョアン・スミス役)
- B・J・ノヴァク(ハリー・J・ソネンボーン役)
- ジャスティン・ランデル(ブルック・フレド・ターナー役)
- ケイト・ニールランド(ジューン・マルティーノ役)
- パトリック・ウィルソン(ロリ―・スミス役)
- ウィルバー・フィッツジェラルド(ジェリー・カレン役)

成功はゴミ箱の中に レイ・クロック自伝―世界一、億万長者を生んだ男 マクドナルド創業者 (PRESIDENT BOOKS)
- 作者: レイ・A.クロック,ロバートアンダーソン,野地秩嘉,孫正義,柳井正,Ray Albert Kroc,Robert Anderson,野崎稚恵
- 出版社/メーカー: プレジデント社
- 発売日: 2007/01/01
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