最近賭ケグルイシリーズにハマっております。
今回は賭ケグルイシリーズの「賭ケグルイ妄」を読みましたので感想を書いていこうと思います。
にしても「妄」というキャラクターはクセが強すぎて到底主人公を張れるような人物ではないと思うのですが、よくもまあ企画が通ったものですよ。
さすが河本ほむらさん(賭ケグルイシリーズの原作者)といったとこでしょうか。

賭ケグルイ妄 1巻 (デジタル版ガンガンコミックスJOKER)
- 作者: 河本ほむら,柊裕一
- 出版社/メーカー: スクウェア・エニックス
- 発売日: 2017/07/22
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る
目次
賭ケグルイシリーズの世界観
まず最初に賭ケグルイシリーズがどういう漫画なのか説明しておきましょう。
賭ケグルイシリーズはジャンルで言うとギャンブル漫画に該当します。
舞台は主人公たちが通う百花王学園。
百花王学園は政財界の有力者の子女が多数通っており、まさにエリートたちが集まる学園。
この学園が特徴的なのは、勉学やスポーツの成績はあまり重要視されず、「ここぞという時の勝負強さが」が評価され尊敬の対象とされます。
つまりギャンブルの強さです。
そしてこの百花王学園には奴隷制度が存在し、生徒会への上納金が払えない下位100人の生徒は「奴隷認定」され、他の生徒から迫害の対象になります。
つまり学校公認のいじめ制度(ひどすぎるw)
上納金の金額は最低10万円。しかもこれは月額の料金。年間にして120万円も生徒会に支払わなければなりません。
みな家畜になりたくがないために上納金を払うために必死でギャンブルでお金を稼いでいるのです。
全く持ってなんと狂気に満ちた学園でしょうか笑
賭ケグルイシリーズは、そんな狂気に満ちた学園で繰り広げられるギャンブル勝負が見どころのお話です。
生志摩妄という女
本作の主人公は生志摩妄(いきしまみだり)。
妄は賭ケグルイの2巻から登場したキャラクターで、生徒会の一員で美化委員長を担当しています。
冒頭でも触れたように妄はとにかく狂気の女。
本編である賭ケグルイでは、妄は夢子とギャンブルをするのですが、ギャンブルの内容はどちらかが確実に死ぬ実弾が入った拳銃を使うゲームです。
どちらかが死ぬギャンブルをやるとか控えめに言って頭おかしい・・・!
法治国家日本において女子高生が拳銃を所有すること自体やばすぎですが、その拳銃を用いて命がけのギャンブルを持ち掛ける妄は、頭のねじがぶっ飛びすぎてると言わざるを得ません・・・!
そんな感じで、持ち前の異常性で周囲をかき乱し他のキャラクターにはない異質な存在感を見せています。
ちなみに妄は左目に眼帯のようなものをつけていますが実はこれ失明しています。
なぜ失明したのかというと、生徒会長とのギャンブルで敗れたが支払うお金がないので、自らの眼球を差し出した(しかも手元にあった万年筆でえぐりだした)という恐るべき理由です。
これが生志摩妄という人間なんですよ。(おそろしや)
賭ケグルイ妄1巻のあらすじと感想
物語は、濡羽綾女(ぬればあやめ)がギャンブルで1000万円の負債を抱え、債権者である鳳那々(おおとりなな)がギャンブルの負け金が払えないならその身体で払え、と言われ、綾女が人生に絶望し屋上から飛び降りようとするという、超絶ハードなシーンから始まります。
そこに現れるのが本作の主人公である妄。
綾女を助けるのかと思いきや、「見事そこから落ちたらお前の勝ち、落ちなきゃあたしの勝ちだ」などとわけのわからないことを言い始めそのまま綾女を足蹴にし突き落とします。
何が起こったかわからぬまま綾女は突き落とされるのですが、妄が「ほら」と手を差し伸べ、自分から突き落としておいたにも関わらず助け出すのです。
賭ケグルイ妄1巻より引用
妄の意図がよくわかりませんが、結果的に綾女を助けたわけですから、まあ良い人ってことなのかな??
さて、妄のおかげで?命拾いをしたわけですが、命拾いをしたところで借金が帳消しになるわけではありません。
「勝てば借金が帳消し、負ければ男に身体を売る」という条件で再び鳳とギャンブルをすることになるのですが、またまた負けが込んでしまいます。
もうだめか・・・!と思われたタイミングで再び妄登場。
妄が登場する否や、「イカサマだろこれ?」と鳳にツッコミを入れます。
その後はもう妄の独壇場。
賭ケグル妄1巻より引用
強引なパワープレイでギャンブルの競技を強制的に変え、結果的に綾女を勝利に導いてしまいます。
この場をかき乱す力、半端ない!
読み終えて思ったのは、賭ケグルイ妄は心理戦や頭脳戦要素はあまりなく、どちらかというと、妄の狂気に周囲が振り回されていく描写が多く、本編である賭ケグルイシリーズとはちょっと毛色が違うのかなと感じました。
純粋なギャンブル漫画としては楽しめないかもしれないですが、妄の狂気に満ちた部分以外の人間的な側面も垣間見ることができたものですから、賭ケグルイシリーズファンとしては中々楽しめた一冊でした。
ブラックジャックやゴルゴ13など、ダークヒーロー的なキャラクターが活躍する作品が好きなのであれば、賭ケグルイ妄は楽しめるんじゃないかな~と思います。
ちなみに賭ケグルイシリーズ定番の顔芸もちゃんと存在するのでご安心くださいませ。
以上、【賭ケグルイ妄1巻 感想】ダークヒーローが活躍する漫画だった...でした。

賭ケグルイ妄 1巻 (デジタル版ガンガンコミックスJOKER)
- 作者: 河本ほむら,柊裕一
- 出版社/メーカー: スクウェア・エニックス
- 発売日: 2017/07/22
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