八九寺〜!!!!!!!!
泣いた。マジで泣いた。読みましたよ「鬼物語」。
深夜に読んだせいか一層涙腺刺激されました。
冒頭で忍の過去語りが始まるのですが、いくら忍大好きしんまとはいえダラダラとテンポが悪い喋りが長く続いたため、途中かなり眠くなりました。
ですが、クライマックスがあまりにも悲しすぎて、あくびで流した涙は悲しみの涙へと変わり、結局ボロボロ泣いてしまいました。
今回の感想はネタバレありなので、これから「鬼物語」を読もうと思ってる方はそっとバックスペースボタンを押してください。
鬼物語のあらすじ「くらやみ」
平和な風景の如く八九寺真宵と阿良々木暦が談笑してる最中、「それ」は現れる。
真っ暗ではっきりとしない、怪異なのかすら判別できない奇妙なもの。
正体不明なそれを「くらやみ」と彼らは呼称した。
そのくらやみが襲いかかる。
二人は自転車で爆走しやっとこさ逃走する。
「くらやみ」に遭遇した阿良々木と八九寺だったが、その「くらやみ」から美しき鬼、忍野忍が400年前の過去を語りだす。
「くらやみ」に遭った遠い過去の話を。
またまたバットエンド は、八九寺・・・
八九寺真宵。
11年前に交通事故で亡くなった少女だ。
彼女はそこから怪異になった。
地縛霊となり、家に帰りたくないと強く願う人間の前に現れる。
そして対象者を迷わせる。
それが八九寺真宵の怪異としての本分だ。
しかし作中で八九寺は怪異の本分を果たしてるは言えなかった。
阿良々木くんと談笑して自由気ままに遊びまわっていた。
仕事をしてなかった。職務を全うしてなかった。
それ故八九寺は罰を食らうはめになったのだ。ルールから外れたのだから。
ルール違反を犯したのだから。
「くらやみ」とは法則みたいなもので、ルールから外れた怪異を罰するために存在してる。
怪異としての本分を外れた八九寺に助かる望みはなく、素直に罰を受けて消えるしかなかった。
八九寺も自分が怪異として落第であることを認め、消えることを受け入れ始める。
しょうがない。むしろ世界は自分に優しかったぐらいだと言って。
「いや・・・ちょっと待て!話をまとめようとすんな。振り返るな。終わらないって!今。考えるから。なんかあるはずだろ、こっからだって逆転劇が!」
全員が救われる道、みたいなものが。
なきゃいけないはずだ。
重いエピソード?
複雑な理由?
そんなものが必要なのか。
十一年間孤独に過ごしてきたひとりの女の子が、もう少しだけ遊びたいと思ったことが、罰され、裁かれなければいけないほどのことか。
そんな思いの。
何がルール違反なものか。
阿良々木くんは必死に抗い続ける。
ルールを認めようとしない。
なんて残酷なルールなんだと怒りを露わにする。
子供なのはどっちだよ。そう斧乃木余接に制止されても、阿良々木くんは八九寺真宵が消えるという結末に納得しない。
「そんなことになるくらいだったら、僕がお前と、一生道に迷ってやる」
「そうだな、決まりだ、そうしよう。なんの問題もない。半分吸血鬼である僕の寿命が、あとどれくらいあるのか知らないけど、少なくとも十年や二十年くらいは生きられるだろう。それくらいの延長戦があって、ボーナスステージがあって初めて、お前の十一年は満たされるって言うか」
怪異としての本分を外れたのなら、もう一度怪異としての本分を果たせばいいのだ。
八九寺と一生道に迷う。
阿良々木君はそう啖呵を切ります。
「何を言ってるんですか・・・、わたしのために二十年も使って、戦場ヶ原さんのことはどうするんです。
羽川さんは?妹さんたちのこともありましたよね。忍さんのことは巻き添えにするとしても、そっちは一体、どうするんです」
・・・・
・・・・
・・・・
最後に別れの口づけを交わし、清々しい表情で八九寺は成仏。
阿良々木君は自分の人生なげうってまで八九寺を救おうとしたけど、結局定められた運命に為す術もなく八九寺は消え、阿良々木君は落胆しました。
なんつう悲しい話なんだ・・・!!!
八九寺はストーリーにあまり関与しないキャラだったけど、物語のいいムードメイカー的存在でセンスあふれるギャグを連発し、度々阿良々木君と言語バトルを繰り広げていた。
その八九寺が消えるって、物語的損失大きすぎるでしょ!!!
そして阿良々木君が相変わらずイケメンすぎる。
一人の少女を救うために自分の人生まで賭けちゃうのだから。
男気ジャンケンで勝ってウェーイとか言ってるやるやつらより、はるかに男気がある。
そりゃ戦場ヶ原さん惚れますわね。
べた惚れですわ。
こんな男になれる自身は僕にはないよ。
自分の欲を優先しちゃうよ。
アニメも見たけど、やっぱり運命って残酷だなあと想いを馳せました。
それくらい。それくらいの逸脱認めてあげてくれよと思った。
さよなら八九寺真宵。
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以上、【読書感想】今更だけど「鬼物語」読みました...でした。
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