ここ数日間とても暇だったから、のんびり楽しく過ごした・・・わけではない。
暇だからってよしとけばいいのに、FXで全力トレードをしたもんだから、資産マイナス10%という大打撃を喰らった。底値だと思って拾ったポジションが落ちるナイフだったのだ。おかげで見事手が血まみれになってしまった。
今月の儲けは全て吹き飛び、月間収支もプラスからマイナスに転落。
読者からたかが6万失ったくらいで大騒ぎするな的な意見が結構あったけど、6万円は自分の運用資産の10%に当たるので、かなり痛手なわけなんですよ。10分で資産10%失う気持ちがあなたにわかりますか?(泣)まあ、自業自得なのは百も承知なんだけどね。
あ〜あ辛い。
泣きたい。
と、メンタルがましゅまろな僕は、ネガティブスパイラルに陥りました。。。
まあ、いつまでもへこんでるわけにもいかないので、今日は久しぶりにFX関連の本を読んで気分転換を図ろうと思いまして、
「わたし、すっぴんジャージで「億」を稼いでいます。」を、読みました。

わたし、すっぴんジャージで「億」を稼いでます。 (幻冬舎単行本)
- 作者: Sarah(サラ)
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2015/03/20
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る
せっかくだから、普段はあんまりしない書評というやつをしてみようと思いますます。
この本はなんの勉強にもならない
まずこの本のタイトルから以下の様な内容を想像すると思います。
私はこうやって1億稼ぎました
そのやり方はなんたらかんたら
自由サイコー
お金があるってサイコー
大体この手の本ってそんな内容だと思うじゃないですか。
しかし、実際読んでみたら全然違った。
私はこうやって儲けました的な説明は一切なく、そこらの投資の指南本みたいなものとは全くかけ離れたもの。
実際は、あるトレーダーの日常を淡々と書き連ねた日記みたいな内容でした。
だからこの本を読んでもFXで勝つ秘訣を知れるわけでもないし、重要な何かを学び取れるわけでもないです。
でも、実に面白い・・・。
FX初心者だった筆者のサラ氏が、実際に相場の世界で戦って経験を積み、紆余曲折を経て、勝てるトレーダーに成長していく。その様が、とてもリアルかつ克明に描かれているので、同じトレーダーとして(といっても自分は勝てるトレーダーではないが)共感できる部分も多いし、普通に物語として面白い。
サラ氏は、FXで順調に稼げるようになると、割りとあっさり専業トレーダーになって、相場の世界に身を投じることを決意しちゃうチャレンジャー精神溢れる方。
そこから、本当に順調に利益を積み重ね、気づけばタイトル通り億トレにまで成長。
同じトレーダー仲間と、一般ピーポーお断りのBARで食事を楽しんだり、旅行でパリに出かけたり、読んでいて「うっわー勝ってる専業トレーダーってこんな毎日楽しそうなんだー」と羨ましい気持ちが芽生るぐらい楽しそうな生活を送る描写が続きます。
何がジャージで億を稼ぐだ?実態はロマネ・コンティを片手にオシャレなドレスを着飾って優雅にトレードしてるやんけ!なんていう揚げ足を取りたくなるぐらい、優雅なライフスタイルを送ってるサラ氏。
自分は専業トレーダーになるつもりは一切ないけど、こういうライフスタイルを見せつけられると、こういう道もありかなと考えしまいます。
冒頭でも書いた通り、この本を読んだところで別に自分がFXで勝てる手法を学べるわけじゃないし、特に参考になることもないので、勉強本として読むのには向かない。でも小説みたいなものだと思って読むと結構楽しめる。そんな一冊です。
総評
基本的にこういうお金を題材にした本はあまり読まないんだけど、キャッチャーな本のタイトルに惹かれてつい購入してしまった一冊。しかしいい意味でタイトル詐欺だったこの本は、とてもおもしろく読めた一冊でしたね。
やっぱり女の人が書く文章って、自分の感情をうまく文章に散りばめられる方が多いし、何より同じトレーダーということもあって、いちいち共感できるポイントが多かった。とにかくサクサク読み進められる。
いつかは自分も億トレに・・・と、密かな野望を秘めているけど実際は中々難しい。しかし、自分と同じくらいの資金でFXを始めたサラ氏が、億を稼ぐ一流のトレーダーになっているので、自分もちょっと希望を持てましたね。
サクサク読めて、FXに可能性を感じられ、とても楽しく読めた一冊でした。興味を持たれましたら是非手にとって読んでみてくださいな。

わたし、すっぴんジャージで「億」を稼いでます。 (幻冬舎単行本)
- 作者: Sarah(サラ)
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2015/03/20
- メディア: Kindle版
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