2017年頃から「バーチャルユーチューバー」という単語をよく耳にするようになりました。
一体バーチャルユーチューバーとはなんなのでしょうか?
気になったので調べてみました。
目次
- バーチャルユーチューバーとはなんなのか?
- バーチャルユーチューバーの技術
- 世界初のバーチャルユーチューバー「キズナアイ」はなぜ誕生したのか?
- バーチャルユーチューバーは個人で運営することも可能
- バーチャル―ユーチューバ―の今後
バーチャルユーチューバーとはなんなのか?
バーチャルユーチューバーとはYouTube上で動画を配信する架空のキャラクターたちのことです。
しかし、バーチャルユーチューバーの明確な定義が存在するわけではありません。
2016年12月に世界初の「キズナアイ」というバーチャルユーチューバーがYouTubeで活動開始しました。
キズナアイの年齢は15〜18歳くらいで、(正確には公表されていない)セーラー服のような衣装を身にまとっています。
ほぼ毎日動画を投稿していて、投稿する動画内容は、「歌ってみた」「ゲーム実況」「雑談」などなど多岐にわたり、他のユーチューバーと同じようなコンテンツを投稿しています。
バーチャルユーチューバーという物珍しさもあってか、チャンネル開設からチャンネル登録者数はどんどん増えていき、2018年1月現在はチャンネル登録者数は120万人を突破。
そして、キズナアイを筆頭に多くのバーチャルユーチューバーが誕生しました。
登録者数が多い有名なバーチャルユーチューバーは次の通り。
● ミライアカリ
● 輝夜月
● 電脳少女シロバーチャル
● のじゃロリ狐娘Youtuberおじさん
● ときのそら
キズナアイが登場してからまだそこまで日が経っているわけではありませんが、すでに多くのバーチャルユーチューバーが登場しており、バーチャルユーチューバー同士の競争は日に日に激化しています。
バーチャルユーチューバーの技術
多くのバーチャルユーチューバーはモーションキャプチャの技術でキャラクターの動きを反映させており、キャラクターの声は生身の人間の声優が担当しています。
なお、バーチャルユーチューバーの世界観を壊さないために、バーチャルユーチューバーたちの声優は非公開なことがほとんどです。
つまりバーチャルユーチューバーは、
1.キャラクターデザイン(3Dモデリング)
2.モーションキャプチャ
3.声優
の3つの要素によって成り立っているのです。
とはいえ、バーチャルユーチューバーによっては声優を使っていなかったり特徴はそれぞれなので、一概にバーチャルユーチューバーはこの3つの要素によって成り立っているとはいえませんのであくまで参考程度に。
世界初のバーチャルユーチューバー「キズナアイ」はなぜ誕生したのか?
2016年の12月に突然誕生したバーチャルユーチューバーのキズナアイですが、一体彼女はどういう意図で作られたのでしょうか?
キズナアイは「Active8」という会社が運営していると言われています。(公表されていないので実際のところは定かではないが)
Active8は2016年9月5日に設立した会社。
Active8は、ウェブサイト制作、3D2Dモデル製作、キャラクタービジネスプロディース、などのビジネスを手がけています。
つまり、キズナアイはActive8のキャラクタービジネスのプロジェクトとして誕生したキャラクターである可能性が高いです。
バーチャルユーチューバーはてっきり個人が趣味でやっているのかと思えば、企業がビジネス目的で運営・管理をしているようです。(よくよく考えてみれば個人でやるとなるとかなり大変)
ユーチューバーと言えば、ユーチューブ上で表示される広告によって広告収入を得るのが基本ですが、キズナアイは広告収入でのマネタイズというよりは、ユーチューブ上で露出を増やしファンを獲得していき、そこからグッズ販売やCM起用などでマネタイズをしていくのだと思います。
キズナアイ本人も「CMに出ることが最終目標」と話しています。
なお、のちにCM出演という目標は叶うことになります。
もうご覧になった方からのご報告もいただいておりますが😆
— Kizuna AI@Virtualの住人 (@aichan_nel) 2017年9月14日
実は、TVアニメ『ゲーマーズ!』 さんのCMに出演させていただいております!🙇♀️🙇♀️
次回以降の放送でも流れますよ🤗✨
私の地上波デビュー・・・そしてなによりゲーマーズ!
よろしくお願いします!😊😊#ゲーマーズ
バーチャルユーチューバーは個人で運営することも可能
バーチャルユーチューバーを個人でやることも可能ですが、個人でやっても人気になって成功するのは難しい話かもしれません。
なぜならバーチャルユーチューバーをやるには前述した通り、キャラクターデザインしかり、声優の用意(無理に用意する必要はないが)、企画立案、コンスタントな動画投稿、などなど様々なプロデュース能力が求められるからです。
これを個人の能力とポケットマネーだけでやるのは少々大変。
一方で、「じゃロリ狐娘Youtuberおじさん」は個人で運営しているバーチャルユーチューバーですが、個人でやっている人の中ではそれなりの成功していると言えます。
じゃロリ狐娘Youtuberおじさんはどういうバーチャルユーチューバーかというと、以下の動画をご覧いただければ全てがわかります。
バーチャル狐娘Youtuberおじさん。はじまります。【001】
かわいらしい耳をつけていますが声がおっさんです。
動画を初めて見た方はいきなり度肝抜かれることでしょう。
どうやら中の人はコンビニバイトが本職のようです。
じゃロリ狐娘Youtuberおじさんのチャンネル登録者数は2018年1月3日時点で14万5000人。
動画の再生回数も20〜40万で安定しており、個人で運営しているバーチャルユーチューバーの中ではトップクラスに成功していると言えるでしょう。
以上のように、バーチャルユーチューバーを個人で運営してある程度の成功をすることは不可能ではありません。
挑戦してみたい方はやってみる価値はあるかもしれません。
バーチャル―ユーチューバ―の今後
現在のバーチャルユーチューバ―たちは、普通のユーチューバ―がやるようなことをやっています。
そんなバーチャルユーチューバ―たちが今後どうなっていくかのかを考えてみたのですが、バーチャルユーチューバ―はオンライン上だけの存在ではなく、オフライン上にも進出してくるような気がしています。
例えば、初音ミクというオンライン上に存在したアイドルが、ホログラム技術を使ってオフライン空間でライブをやったように、最先端のテクノロジーを使うことによってバーチャルユーチューバ―たちをオフライン上に登場させ、面白い何かをやってくれるんじゃないかと思っています。
新たなビジネスモデルの誕生にちょっとわくわくしますね。
そんなわけで今後もバーチャルユーチューバ―たちを見守っていきたいと思います。
ではでは!
~2019年2月13日追記~
自分の予想通り、バーチャルユーチューバはオフラインの世界にも進出してきました。
上記の動画は2018年12月に東京・大阪にて行われたバーチャルユーチューバ―のライブイベントです。
この他にも、キズナアイがテレビの情報番組の生放送に出演したりと、ネットの世界を飛び出て活躍している姿が散見されます。
以上、バーチャルユーチューバーって何?キズナアイ誕生から読み解くバーチャルユーチューバ―の秘密...でした。