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マクドナルドを辞めてよかった

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昨年7月に実質クビという形でマクドナルドファミリーから追い出された。


当初は、絶望、不安、憤怒、とネガティブな感情が渦巻いたが、今となれば、「マクドナルドを辞めてよかった」と心境が変化しつつある。

今回はそのことについて書く。

 

マクドナルドで得られることはもう何もない

 

13年間という長いマクドナルド生活の中、筆者を追い出した店長は別の店舗も含めて4年程度の付き合いになる。

つまり、残りの9年間は別の店長にお世話になっていたことになる。

この店長が筆者にとって、非常に多くの学びを与えてくれた人物であった。

その店長はマクドナルドの仕事は嫌いだと言っていたし、実際マクドナルドの店長とは思えないような考え方を持っていた。

店長は、良いお客さんには良い接客をするが、悪いお客さんにはあからさまに態度が悪くなる。
マクドナルドが、「今年の成人者はビッグマック無料!」などという狂気的なキャンペーンを展開した時は、ひとりブチ切れまくっていた。
金を払わない奴は客じゃないと。

詳しくは述べないがキャリアも異色である。

「一体なぜマックの店長なんかやっているのか」

ほとほと不思議だった。

しかし、この店長、仕事は誰よりもできた。
筆者が属していたフランチャイズグループの中で、紛うこと無きトップ店長だった。

とにかく利益を取ることに貪欲で、結果の出し方を知っていたのだ。

そうした店長の下で働くと、自然とこちらもマインドが変わってくる。
結果の出し方も自然と身についてくる。

筆者の思考の組み立て方の基礎は、きっとこの店長に教わったものなのだと思う。

その店長は今はもうマクドナルドにいないので、正直その店長が去った時点で筆者もマクドナルドを去るべきだったが、惰性でダラダラ続けてしまった。

なので、不本意な形とはいえマクドナルドを辞めてよかったと思う。
今のマクドナルドに学べることなど何もないのだから。
時給安いし。

 

マクドナルドに13年間もいるべきじゃなかった

 

自身の人材価値を最大化するという観点で考えれば、マクドナルドでのマネージャー経験はあまり意味はない。

なぜなら、マクドナルドの仕事は誰でもできる仕事だからだ。
13年間マックジョブに時間を費やしたところで人材価値が高まるはずもなく、ノースキルアラサーというヤバい生き物が爆誕してしまうだけである。

 

 

マインドやコミュ力の部分はかなり鍛えられたが、他でも応用が効くスキルは何も手にしていない。

どれだけ早くポテトを作れようが、そのスキルは他の会社では一切活かされない。

となれば、役立つスキルが身につかないマクドナルドには、どこかで区切りを付ける必要がある。

繰り返しになるが、なので辞めてよかったと思う。

これからは、社会的価値と応用生の高い実践的なスキルを身につけるフェーズに移行するべきだろう。

 

莫大なる余暇が発生

 

マクドナルドを辞めてよかったことをもう一つ挙げるとすれば、莫大なる余暇が発生したことである。

確かに収入は大幅に下がったし、取り組んでいるビジネスもうまくいっていなかったので、一見状況は悪くなっているように見えるが、莫大なる余暇のおかげで、これらからの人生について真剣にじっくり考えることができた。

安定している生活を送っていた時はそんなこと考えない。
そんなことを考えなくても普通に生活することができるからだ。

この余暇を使ってじっくりゆっくりたっぷり思考し、本を読み勉強をした。
実に意義のある時間である。

そのせいか、マクドナルドを辞めてからの方が人生が楽しい。


ピンチはチャンスと言うが、まさにそうなのかもしれない。
まあ、相も変わらず金はないけど。

 

おわりに

 

これからの人生、どうなっていくかはわからない。

夜神月よろしく何事も「計画通り」と言いたいところだが、ホームラン級にアホである筆者に人生計画など立てられるわけもなく、常に行き当たりばったりである。
しかも行き当たるのは災難ばかり。

犬も歩けば棒に当たる、と言うが筆者の場合、「しんまが歩けば厄災に巻き込まれる」と言いたくなるくらい、カスみたいな人生である。

書いててムカついてくるわ。

神がいるなら助走をつけてメリケンサックで殴打したいところではあるが、結局全ての厄災は自己責任なのだ。
自分以外のものに責任転嫁している間は、成功することはないだろう。

ヒューマニストで知られる、フランスの作家ロマン・ロランは、「世界をあるがままに見たうえで、それを愛するには勇気がいる」と言った。

残酷なこの世界、そして無能極まりない自分を受け入れ、強く生きていくしかない。
マクドナルド離脱は、きっとその第一歩なのだ。多分。

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クビになったあと、持て余した暇を使い県内旅行に勤しむ筆者。いやっほー