人間は自分より下位の者を見ると脳の報酬系が刺激されるが、上位の者を見ると反対に損失を感じる脳の部位が活性化するという。
YouTubeに違法アップロードされた派遣切り動画の再生回数が伸びるのも、職有る者が職無き者を見て優越感に浸りたいからだろう。
筆者の振り返り記事が読者数の割にかなりアクセスを集めるのも同じ理屈で、他人から見れば筆者は下位に位置する者で、社会の下層で見苦しくのたうち回ってる筆者の姿が、彼ら彼女たちに脳の報酬を与えているのだ。
故に今年の記事は読まれない。
筆者が今年儲かったからだ。
そんなわけで悲喜交々な2024年を振り返るとしよう。
去年の記事は以下から。
目次
【殺意を込めて】行政書士試験合格
言わずもがなこれが今年一番のトピック。
「賢者の対義語がしんま」と評された最バカの筆者がなしたまさかの快挙である。
言うまでもなくバカが簡単に受かる試験ではないので、受かったには相応の理由がある。
勉強法は上記の記事で書いたので、書いてないことをここで紹介しよう。
受かった秘訣、それは「殺意」である。
筆者には釘付きバットで脳天をフルスイングしたい相手がいる。
紐なしバンジーをさせたい相手がいる。
身ぐるみ剥がして業務用冷凍庫にブチ込みたい相手がいる。
これらの殺意を本当に実行に移せば、筆者は即ブタ箱に直行することになる。
収監ライフは家賃がかからないことを差し引いても、自由を奪われるデメリットは無視できない。
なので筆者は殺意を勉強にぶつけた。
これが効果覿面。溢れ出る憎悪、込み上げる憤怒、抑えきれない怨念、これらの負の感情は勉強するに打ってつけで、全くモチベーションが下がることなく、猛然と机に向かうことができた。
こうした醜い情念が実り独学一発合格と相成ったわけである。
殺意はバカにできない強烈なエネルギーになり得る。
負のエネルギーを正のエネルギーに転換したとき、人は思いがけない結果を叩き出す。
もっとも、いかんせん殺意をエンジンにしているので、度々過去問やテキストが筆者の暴力の犠牲になったことは否めないが。
過去問を殴りつけ、テキストをぶん投げ、模試の点数が悪けりゃ机に頭を打ちつけ、発狂と絶叫を繰り返してた遠い思い出。。。
— しんま13@行政書士 (@shinma24) November 9, 2024
成功に犠牲は付きもの。
これから行政書士試験に望む人は熱意ではなく殺意で勉強しよう。
【夢をのせて】行政書士事務所開業
開業するつもりで行政書士試験を受けたので合格後即開業した。
開業月は5月。実際に行政書士として動き始めたのが7月。
以下開業報告記事。
風営関係の業務をやることを高らかに宣言。
風俗にイッたことを書き無事イキ恥を晒したわけだが、おかげで記事は存外読まれた。
別にそこから仕事に直結する話は何もなかったが、こうした決意表明的な記事が読まれるのはやはり嬉しい。
そんなこんなで開業してから既に半年以上経過した今現在、受任した案件は0。
もう一度言う。受任した案件は0。圧倒的0である。
そこらへんの話は以下記事で書いている。
記事でも書いてるが、本業があることを言い訳に家に引きこもっていたので、11月は研修に参加したり支部の忘年会に行ってみたりと、ぬるっと人に会うようにしてみた。
ちなみに支部の忘年会参加者で、筆者が一番最年少かつ童顔フェイスだったので、新人行政書士の中で一番目立つことができた。
というかアイドル扱いされた。
こうした扱いは昔はよくされたものだが、まさか30を超えた今もそんな歓迎のされ方をするとは思わなかった。
金と女にしか関心がなく、ドス黒い怨念と歯止めの効かない欲望を抱えている筆者がアイドル扱いとは笑止千万だが、まだこのツラには相応の利用価値があるのかもしれない。
とはいえ、己の価値を正しく有効活用できるほど筆者は器用ではない。
ひとたび皮を剥げば醜い本性と人間としての未熟さが露呈するわけで、そうしたリスクを背負いながら、マクドナルドで培った感情のこもってない笑顔で対人関係を構築するのは、いつ身の破滅を招くかわかったものではない。
自分の性分的にも決して人付き合いがうまい方ではなく、筆者はどちらかといえば、下水道の中に潜むまだ学名もない亜種みたいなものである。他の生物とうまく連携して生存戦略を取る器用さはまるでなく、他の生物が残した食べかすや糞尿を漁りながらなんとか生命を維持しているような、食物連鎖の最下層に位置する哀れな生命体でしかない。
そうした自分の性分と向き合ったとき、果たして本当に風営法を専門業務にしていいのかという疑問が湧く。
筆者のイメージ、風営関係の仕事は他士業からの紹介が圧倒的に多く、あんまりネット集客でどうにかなる領域には思えない。
人付き合いが致命的に苦手な筆者が、人との縁が大事な領域で戦えるだろうかという一抹の不安が頭を擡げる。
やりたい仕事は風営だが、やるべきことは風営ではないのかもしれない。
風俗に関係する人たちに貢献したいという気持ちに嘘偽りはないが、筆者が行政書士になった一番の理由は己の野心を満たすためだ。理想で腹は膨れない。
野心を満たすことが最優先事項ならば、やるべきことは違うのかもしれない。
そんな葛藤を抱えながら、おぼろげながら自分が進むべき方向が定まってきたので、どん亀ペースと揶揄されようが、一歩ずつ歩を進めていこうと思う。
余談だが行政書士の忘年会の2次会に参加し、そこで歌唱を強要された。
逃げられる雰囲気じゃなかったので、渋々歌うことを承諾したが、筆者は天下一の音痴である。
選曲したBUMP OF CHICKENの「天体観測」(人生で一回しか歌ったことがない)が流れ始め、勇気出して声を絞り歌ってみたが、外れた音程、強弱のない歌声、読めない英語歌詞で沈黙、などの痴態を晒す。歌唱は4分20秒にも及ぶ。誰も望んでない地獄の時間が展開される。
幻覚かもしれないが、あまりのひどい歌声に耳を塞いでる人がちらほら見えた気がした。
無理やり歌わされたので、「これはパワハラだ!」と思ったが、パワハラの被害者は歌唱を強要された筆者ではなく、地獄の歌声を聞かされることになった参加者たちだったのだ。
無事皆の三半規管に法外なダメージを与え、しっかり場の雰囲気を盛り下げて2次会はお開き。
行政書士になって後悔したのはこの時が初めてだった。ほんとすいませんした。
【犬の恩返し】仮想通貨が生み出した超過利潤
今年11月21日、ビットコインが1500万の値をつけた。
浅学な筆者にはなぜビットコインがそれだけ暴騰したのか皆目見当もつかないが、このとき筆者はあることを思い出す。
「あれ?そういえば俺昔仮想通貨買ってなかったっけ?」
そう。筆者は8年前、ライトコインにとドージコインに投資していたのである。
くっそ!あの時もしビットコイン買ってりゃ今頃資産2倍になってたし!なんでよくわからんライトコインとドージコインなんかに手を出しちゃったんだろ。ムカつく!!
— しんま13@行政書士 (@shinma24) December 2, 2016
ライトコインは18倍になったところで早々に売却したので、持っているのはドージコインのみ。
だがドージコインへの投資額はわずか2000円。
額が額なのでドージコインが値上がったところで大したことはないだろ、と思っていたが、当時の推定購入レートと現在レートを計算すると、円換算で40~50万になってる計算だった。
2000円が50万なら約250倍のリターン。
これは驚異的な数字である。
しかし、使っていた業者が海外業者な上に、2段階認証のパスワードを紛失して、ログインできないという状態だった(だから長年放置して忘れてた)。
筆者はその日からその業者のサポートセンターに問い合わせ、アカウントの2段階認証パスワードが紛失した旨をGoogle翻訳を駆使して英語で伝えた。
約1週間のやり取りを経て無事アカウントが復活。
早速アカウントにログインすると、ウォレットを見て愕然とした。
桁が一つ違ってた。
筆者が保有していたドージコインは50万ではなく570万だったのだ。
忘年会で皆の三半規管を機能不全に陥らせた大罪などとうに忘れ、筆者は狂喜乱舞する。
「ご、ご、ご、ごひゃくななじゅうまん!???え?マジで!?!」
慢性的な金欠により11月にはNetflixを解約してたくらいだったので、突然舞い込んできた大金に動揺を隠さずにはいられない。
海外業者なので、このままだと日本円に変えられない。即座に国内業者を開設し、そっちにドージコインを移し市場でドージコインを売却した。
その間ドージコインのレートが下落に転じていたので、結局550万での着地となるがそれでも大金に相違ない。
2000円が550万円。実に2750倍になったわけである。
投資の神様ウォーレンバフェットもびっくりなハイリターン。
ところが押し寄せる喜びも3日後には後悔に変わる。
「なぜ俺は2000円しか投資しなかったんだ・・・」と。
仮に2000円ではなく2万円の投資だったら5500万になっていた。
半分税金で持っていかれても2250万は残る。
確かに550万は大金だが人生が変わるほどの金額ではない。
だが数千万単位のキャッシュがドカっと入ってきたら確実に人生は変容する。
550万で満足しておけばいいものを、どこまでも筆者は強欲らしい。
貧者に突如訪れた幸運。
別に筆者は何か先見の明があってドージコインに投資したわけではなく、適当に買っただけである。
頭を使ったわけでも労力を投入したわけでもないのに、かような超過利潤にありつけるのは、資本主義のバグとしか言いようがない。
【2024年の総括】デリヘル経営に着手するか否か
本来のプランだと、「行政書士開業したけど全然仕事なくて困ってます」的な内容でたっぷり同情を買って総括しようと思ったのだが、仮想通貨で思わぬ超過利潤を手にしてしまい話が変わってしまった。
なのでドージコイン売却益550万の使い道について論じる。
まず税金で概算70~80万持ってかれる計算になる(今年の赤字や控除などを大まかに計算しての金額)。
保険は社保なので関係なし。
差し引かれた残額は470〜480万。
筆者が保守的かつ経済合理的な人間ならば、400万はインデックスファンドに、残りは社債か地方債、あるいは監視銘柄にでも突っ込む。
これ以外おそらく何もしない。
だが、ご存じ筆者は合理性からはかけ離れた欲望破滅型なので、そんな面白味がないことはしたくない。
ゆっくり金持ちになるのはそんなに難しいことではないが、筆者は今すぐ金持ちになりたい。なうである。
そうした己の性分を勘案すると、やはり事業にオールインという結論に行き着く。
一番儲かるのは株を買う者ではなく、株を発行する者である。
すなわち、価値ある事業を作る者こそが富を一番手にするのだ。
とはいえ行政書士業は金をかける場所が広告費くらいしかないので、さすがに広告費一本で470万は消費できない。
なので、行政書士業とシナジーの合う事業を検討する。
短絡的で学のない筆者が出した結論は、デリヘル事業に手を出すというものだ。
デリヘル。
言わずもがな、当ブログの男性読者がいつもお世話になっているアレである。
女性読者のためにも一応解説しておくと、デリヘルとは性的サービスを求める顧客に、性的サービスを提供する嬢を派遣する業態である。
店舗を持たず、ホテルや自宅に嬢を派遣することから、風営法では無店舗型性風俗特殊営業と定義されている。
ちなみに、当ブログの男性読者は月のお小遣いの実に8割をデリヘルに費やしているとの調査結果もあるので、旦那の閲覧履歴に当ブログがあったら要注意である。
旦那さん、多分イってます。
男性読者にあらぬ冤罪をふっかける冗談はともかく、筆者は風営法専門の行政書士なので、デリヘルを経営することは、行政書士としての差別化ポイントになり得る。
筆者は行政書士としてデリヘル開業の届出を代行しているが、全国にごまんと行政書士がいる中、筆者が選ばれる余地などどこにもない。
だが、仮に行政書士をしながらデリヘルを経営していたらどうだろうか。
デリヘルの手続きだけを担当してくれる行政書士と、手続きの代行プラス実際にデリヘル事業を行なっている経験知からデリヘル事業の売上の立て方を教示してくれる行政書士がいたら、顧客はどちらに発注するかという話である。
デリヘルの開業資金がどれくらいかかるは、ぽっちゃりな女の子専門のデリヘルグループを経営するちゃんこナベオ氏の書籍「風俗企業マニュアル」に詳しい。
ちゃんこナベオ氏によれば、デリヘル開業資金はざっくり300万らしい。
内訳は以下。
・ホームページ制作費用15万円
・広告費20万円(初月分なので毎月かかるわけではないらしい)
・事務所契約費用50万円(敷金・礼金・仲介手数料など)
・三ヶ月分の運転資金100万円
・予備資金100万円
・FC加盟料15万円
計300万円
これはちゃんこナベオ氏のデリヘルFCに加盟した場合の計算なので、自前でやるならFC料の15万円は発生しない。
また、ホームページ制作費用も筆者は自分である程度WordPressをいじれるので、これもほぼ0。
予備資金100万円は算出根拠が不明なので考慮しないものとする。
その場合、開業費用を170万円にまで圧縮できる。
事務所契約費用が50万で済む気はあまりしないので、多めに見積もっても250万くらいあれば余裕でデリヘルを立ち上げられそうである。
なのでドージコインの売却益で事足りる。
さあて当ブログの男性読者のためにファニーでボインでどエロなデリヘルを勃ち上げますか、とアクセルを思いっきり踏もうと思ったが、ここで一つ重要な事柄に思い至る。
本業の存在だ。
筆者の職場は上司に申告すれば副業はOKではあるが、一応教育業界なのでさすがにデリヘル経営には難色を示すだろう。
上の人間もまさか副業でデリヘルを経営する者が現れることなど想定していないので、就業規則に「副業でデリヘルを経営することは認められません」とは書かれていないが、書かれていないからといって何をしてもいいわけではない。
すなわちデリヘルを経営したいなら、迷惑をかけないために今の職場を辞めなければいけない。
すると、筆者の収入源のほとんどは本業からもたされているので、辞めれば収入源を失い、途端にデリヘル経営のリスクが増すことになる。
行政書士として何とか食えるだけの売上が立っているならそのリスクを取ってもいいが、現時点では売上0。そんな状態で本業を辞めてデリヘルに経営資源を投入するのは、さすがに破滅的行動にしかならない。
というわけでデリヘル経営計画は即座に破綻。
やる前に気づいてよかったっすね。
こうしてドージコインで得た売却益は宙ぶらりんとなる。
どうっすかねマジで。
2025年の抱負
2024年の自民党総裁選にて河野太郎氏が立候補。いろいろ政策を掲げていたが筆者が特に目をひいたのが、「年末調整を廃止して全国民が確定申告をしてもらう」という大胆政策だ。
筆者の周りの会社員は、総じて税と社会保険の仕組みに対して無知であり、その理由は自分で確定申告をしておらず、税務を全て会社にアウトソースしているからだろう。
ただ給与明細を見て、「なんか引かれてるなー」と感想を述べるのみである。
だが、これが年末調整を廃止して皆が自分で確定申告をするようになったらどうだろう。皆の税に対する意識が変わるのではないだろうか。
税に対する意識が高まれば、如何に会社員が税と社会保険料をむしり取られているかを皆が知ることとなる。すると、税と社会保険料を下げようという機運がもう少し高まり、結果的に働き手にとって望ましい日本になるんじゃないか、そんなことを筆者は密かに期待していた。が、結局河野氏は落選。
政策が実行されることも当然なく、相変わらず国民負担率40%超えの現状は変わりそうにない。
どころか社会保険の適用範囲はさらに拡大され、さらには2027年から防衛所得税なるものを徴収するらしいので、むしろ事態は悪化してると言える。
さすがにこうした重すぎる税と保険料の負担に、今の若者たちも薄々気づきはじめており、大型書店に行けばFIRE本コーナーがあるのもその表れだろう。
つまり、労働してもそのうちの45%(令和6年度の国民負担率)は税と保険料で取られるならば、とっとと労働から卒業してやる、というわけである。
作家橘玲氏が、「サラリーマンは惜しみなく奪われる人たち」と評していたが、まさにそうで、月給取りは年末調整と源泉徴収制度で惜しみなく金を奪われる。
「社会保険料は半分会社が負担してくれるから得だ」という反論は、そもそも会社が負担している社会保険料は、会社にとって単なるコストでしかなく、このコストがなければその分給与に上乗せできるのだから、労使折半(保険料を会社と従業員で折半する制度)が得だという結論にはなり得ない。
労使折半分も考慮すれば、会社員は実に月給の30%を社会保険料で取られているわけで、これは異常な高さと言える。もはや国のために働いているようなものである。
故に愛国心に乏しい筆者は死んでも会社員はやりたくない(とはいえ筆者も現在は勤め人だが)。
似合わぬ社会評論をしてしまったので、底意地の悪いしんまウォッチャーは言うかもしれない。
「おめえみたいな年収300万台の低所得者が一丁前に税金を語るなんてちゃんちゃらおかしい。おめえは払ってる税より受けてる恩恵の方が多いだろ。俺らみたいな高額所得者がいるから日本の財政は成り立ってんだよ。あー予定納税つれー」と。
X(旧Twitter)お馴染み納税つれーマウントを惜しみなく繰り出してくるところに、しんまウォッチャーの底の浅さが透けて見えるが、年収が低いのは事実なので反駁できない。てか人の年収バラすな。
今年は仮想通貨のおかげでちょっと増えたもんね。
そんなわけで、来年はとにかく行政書士を軌道に乗せる。
お仕事ください。
ドージコインの売却益の使い道は未定。
おわりに
行政書士になってからというもの、「資格持ってるだけで稼げるほど甘くないからね」という類の忠告を山ほど受けた。
筆者からすればそんなことは百も承知だし、わざわざ言われるまでもない(親切心で言ってくれているのだろうが)。
だが、多くの人にそんな言葉をかけられるということは、他人から見れば筆者はそんな道理も理解できないバカに映っているのだろう。
自己評価と他者評価に大きなズレが生じる場合、大体他者評価が正しい。
「俺はそんなバカじゃない!」といくら自分で思おうと、筆者の言動や行動、立ち振る舞いなどに、バカだと思われる要素が含まれているのだろう。それはつまるところバカということである。
2025年はもうちょっと皆からの信認を得たい。
では皆さま良いお年を。