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口座維持手数料の導入に全く怯える必要がない理由【個人でできる対策など】

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どうも、しんま13です。

メガバンクの3行(みずほ・三井住友・三菱UFJ)が口座維持手数料の導入を検討しているというニュースが報じられ大きな話題となりました。



口座維持手数料とは、その名の通り口座を維持するための手数料。

これまでは銀行側が手数料を負担していましたが、「口座維持手数料」が導入されれば預金者自身が手数料の負担をすることになります。

これだけ聞くと余計な負担が増えるわけですから、預金者にとってはあまりいいニュースではないでしょう。
実際ネット上の意見を見ても否定意見が非常に多かったです。

しかし自分は口座維持手数料の導入は歓迎だと思っています。

本記事ではその理由について書いていきます。

目次

 

口座維持手数料の導入が検討されている理由

 

銀行の金庫


銀行のビジネスモデルは預金者のお金を企業に貸し出し利ざやを得ることですが、日銀が2016年1月にマイナス金利政策が導入されてたことにより銀行の収益率が悪化しました。

というのも、マイナス金利導入により、銀行が日銀にお金を預けたままにしておくと銀行は金利を支払わなければなりません。
これは銀行にとってはかなり辛い話。

日銀がマイナス金利政策を導入した背景には、銀行が貸付や投資を積極的に行わないと収益が上がらない状況にすることで、経済を活性化させるという狙いがあるからです。

要は資金をただ眠らせておくのではなく、経済活動にガンガン使えってことですね。

このマイナス金利政策によって銀行の収益性は悪化し、そこで新たな収益源の確保とコストを減らすために表題の口座維持手数料導入が議題に上がっているということです。

 

口座維持手数料は海外では当たり前?

 

自分は以前Twitterでも書きましたが、海外では口座維持手数料は割と一般的です。

例えば、アメリカだと全ての銀行ではないにせよ多くの銀行が「口座維持費」という名目で、口座を持っているだけで毎月4.95ドル程度の維持費がかかってきます。(日本円にして500円くらい)

参考: アメリカの銀行口座を開設するには:必要書類や手順を解説!日本でもできる? - TransferWise


フランスでは9割の銀行が口座維持手数料を取っており、しかも手数料の額は年々増加傾向にあり。
なんと過去5年で3倍にまで高騰しているようです。

参考: なぜ海外では銀行口座を持っているだけで課金?日本にも導入される可能性 | ZUU online


中国の銀行は、預けている金額によって口座維持手数料が変わってくるそうです。

参考: 【2019年版】中国で銀行口座を開設するには:必要書類や手順を解説! - TransferWise


なので、これまで口座維持手数料がなかった日本はとても恵まれていたと思うし、逆に考えると海外で口座維持手数料が当たり前であるが故に、日本でも口座維持手数料が導入される可能性は極めて高いと考えられます。

 

筆者が口座維持手数料を歓迎する理由

 

ドル札


冒頭でも書いた通り、自分は口座維持手数料の導入に歓迎のスタンスです。
というのは、

・ 手数料を取られない対策は簡単
・ 口座維持手数料はいい施策になりえる

 

以上の2つの理由があるからです。

手数料を取られない対策は次の章で解説するとして、口座維持手数料は普通に良い施策です。

というのも、日本の銀行口座の数は全体で12億口座を突破しており、すなわち一人あたり10口座を持っている計算。
他の先進国と比較して日本は一人あたりの口座数が桁違いに多いのが現状なのです。

10口座あっても、実際に使うのはせいぜい3口座がいいところ。
つまり7口座分無駄ということです。

預金口座一つあたり年間で2000〜3000円のコストがかかるとされているので、一人あたり7口座を無駄に所有しているとそれだけで万単位のコストになりますよね。

しかし、口座維持手数料を導入することにより、預金者は使っていない口座を解約しないと無駄なお金を取られてしまうので、休眠口座がどんどん減っていき銀行の負担が減ります。

つまり、口座維持手数料とは銀行の新たな収益源の確保のみならず、使われていない休眠口座がガンガン解約されるため、めちゃくちゃ無駄を省くことができるのです。

なので、無駄なことが嫌いな自分としては口座維持手数料は大歓迎なのです。

 

口座維持費手数料を回避する方法は簡単

 

口座維持費手数料がどれだけの金額になるかはわからないですが、1口座のコスト的に高くても月500円程度だと思われます。

しかも、ちゃんとした取引がある口座は手数料が免除、もしくは軽減されるような仕組みになると思います。
銀行からすればちゃんとした取引がある預金口座は良い顧客ですからね。

仮に「いくら取引があっても手数料は徴収します!」となったとしても、

・ ネット銀行を使う
・ 証券口座を使う


の2つで手数料を回避できます。

ネット銀行は実店舗を持たないので、普通の銀行に比べて運営コストが低いです。
なので、仮にメガバンクが口座維持手数料を導入してもネット銀行は従来通り維持費は無料の可能性が高いです。

そして、FXや株式の証券口座は基本的に手数料がかからないので、こうした証券口座に資金を移すのもアリ。

このように、口座維持手数料はいくらでも回避する方法があるので、個人としてはそこまで怯える必要はないと思っています。


若干話がずれますが、日本においてお金を持っているのは高齢者であり、高齢者は口座維持手数料が導入されたからといってネット銀行に乗り換えたりする割合はかなり少ないと考えられるので、お金を持っている高齢者からお金を取ることができるという意味でも、やはり口座維持手数料は良い施策だと思います。

まあそのお金が若者に巡ってこないとあまり意味はありませんが。

ではでは。

以上、口座維持手数料の導入に全く怯える必要がない理由【個人でできる対策など】...でした。