どうも、しんま13です。
ホラー作品は極力見ないのですが、面白そうな設定の作品はなるべく見るようにしてます。
今回見た「イット・フォローズ」もそのうちの一つ。
謎の幽霊に感染すると幽霊はずっと追いかけてくるのですが、誰かと性行為をすることでその幽霊をその人に移すことができ、ただその人が死ぬとまた自分を追いかけてくるという話。
幽霊に捕まると待っているのは死のみです。
※作中では一切「幽霊」とは呼称されておらず「それ」と言われているが、本記事では「幽霊」と呼称させていただきます。
では早速感想を書いていきます。
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目次
- 映画「イット・フォローズ」の基本情報・予告編
- 映画「イット・フォローズ」の主要登場人物・キャスト情報
- 映画「イット・フォローズ」のあらすじ
- 映画「イット・フォローズ」のストーリー解説・結末
- 映画「イット・フォローズ」のネタバレ感想
- 本作で思い出す「エイズパニック事件」
- まとめ
映画「イット・フォローズ」の基本情報・予告編
【監督】 デヴィッド・ロバート・ミッチェル
【脚本】 デヴィッド・ロバート・ミッチェル
【ジャンル】ホラー
【公開日】2015年3月13日
【上映時間】100分
映画「イット・フォローズ」の主要登場人物・キャスト情報
・ マイカ・モンロー: ジェイ役(主演)
・ キーア・ギルクリスト: ポール役
・ ダニエル・ゾヴァット: グレッグ役
・ ジェイク・ウィアリー: ヒュー役
・ オリヴィア・ルッカルディ: ヤラ役
・ リリー・セーペ: ケリー役
失礼ながら低予算なのか有名な俳優は一人もいません。
映画「イット・フォローズ」のあらすじ
19歳のジェイは男と一夜をともにするが、その後、男が豹変。縛り付けられたジェイは「“それ”に殺される前に誰かにうつせ」と命令される。“それ”は人にうつすことができる。“それ”はうつされた者にしか見えない。“それ”はゆっくりと歩いて近づいてくる。“それ”はうつし相手が死んだら自分に戻ってくる。そして、“それ”に捕まったら必ず死が待っている。果たしてジェイは、いつ、どこで現れるかわからない“それ”の恐怖から逃げきることが出来るのかー。
Amazonより引用
映画「イット・フォローズ」のストーリー解説・結末
※ネタバレ含みます。
主人公の美しき少女ジェイは、あろうことか恋人のヒューに幽霊を移されてしまいます。
この瞬間からジェイの地獄が始まり、常に幽霊に追い回されてしまい、怯える毎日を送ることに。
友達たちは、なぜジェイが怯えているのかはわかないものの、ジェイを助けるためにあれこれ奮闘。
そして、ジェイは友人の一人であるグレッグに幽霊を移すことを、お互い合意の上で実行。
二人は一夜を共にしました。
数日待ってもグレッグの元に幽霊が現れることはありませんでしたが、数日たったある夜に幽霊が出現。
ジェイが助けに行くものの、一歩間に合わずグレッグは死亡。
また幽霊はジェイに戻ってしまいます。
悩みに悩みぬいた一行は、プールに幽霊をおびき寄せ感電死させることを画策。
ところがいざ幽霊が現れると、幽霊は全くプールに入ろうとせず、プールの中にいるジェイにめがけてモノを無造作に投げつけます。
焦ったジェイは仲間の力を借りてなんとかプールから這い上がります。
そして、幽霊はプールに入り、ポールが拳銃で幽霊を撃ち抜きます。
銃弾が当たったのか、プールは赤い血が染まりました。
これで決着が着いたはず・・・。そう確信し、ジェイとポールは一夜を共にするのでした。
しかし、ジェイとポールが手を繋いで歩いていると、後ろから幽霊がついてくるのでした・・・。
結局その後幽霊を倒せたのかはわからないままエンディング。
映画「イット・フォローズ」のネタバレ感想
本作はめちゃくちゃ面白いかと言われればそういうわけでもなく、かといってつまらないわけでもなく、要するに可もなく不可もなくという感じの作品でした。
如何にもB級ホラー感満載ですが、ただ設定がめちゃくちゃ面白い。
幽霊に取り憑かれると、常に追い回され、追いつかれると待っているのは死。
幽霊から逃れる方法はただ一つ。誰かと性行為すること。
そうすれば性行為した相手に幽霊が移ります。ただ、その相手が死ぬとまた幽霊が自分の元に戻ってくるのです。
どことなく話が「不幸の手紙」と似ていますね。
冒頭、ヒューが幽霊を自分の彼女であるジェイに移すシーンにはマジでイラッときました。
ジェイにクロロホルムを嗅がせ、ジェイを椅子に縛り付けて逃げられない状態にしてから事情を説明するという確信犯的なクズっぷり。
いやいや、自分の彼女になんてことしてんねん!...と思いました。
そんな迷惑な幽霊に取り憑かれたなら、風俗でも行って見ず知らずの女に移したほうがまだマシでしょ。
なんでよりによって自分の彼女を選ぶんだよと憤りましたが、ヒューは偽名を使っており、家の場所も教えてなかったので、最初からジェイに幽霊を移す目的で交際を始めたのでしょう。
仕方ないとはいえ中々のクズですな。
また、ラストのプールシーンが理解不能です。
ジェイとその友達たちは、幽霊を倒すためにプールに行き、幽霊を感電死させるために準備を勧めるのですが、幽霊を電気ショックで殺すという発想が意味不明すぎます。
確かに本作に登場する幽霊はある程度の物理攻撃は通じるようですが、そもそも幽霊はすでに死んでいるのでどれだけ物理攻撃を加えようと基本意味なし。
案の定、プールで感電死作戦は全くうまくいかないどころか、幽霊の思わぬ反撃にあい苦戦を強いられます。
最後、ポールが幽霊を拳銃で撃ち抜き、全てが片付いたかのように見えましたが、当然そんなことでは幽霊が倒されるわけもなく、結局ラストでまた幽霊に追い回されるというオチです。
主人公たちアホだな〜・・・。
本作は面白い設定の映画ではありますが、どこかその設定を活かしきれてないように感じました。
本作はどちらかというと話が単調かつ、ある程度想像の範囲内だったので、なんかこう、友人の女が幽霊に取り憑かれて、狂ったようにいろんな相手と性行為するようになるとか、そういうぶっ飛んだ方向に話が進めば、また違った面白さを体感できたかもしれません。
それに、幽霊についての設定ももう少し手を加えたほうがよかったような気もします。
例えば幽霊は他の人にも見えるとか、第三者が幽霊に攻撃を加えると、幽霊は第三者に攻撃してくるようになるとか。
どこか面白い設定を活かしきれてない感が否めませんなあ・・・。
とはいえ、それなりに楽しめたホラー作品ではあります。
100点満点中60点といったところでしょうか。
本作で思い出す「エイズパニック事件」
本作「イット・フォローズ」の設定を再確認してみましょう。
1.幽霊に感染すると幽霊に追い掛け回される
2.幽霊に追いつかれると死ぬ
3.誰かと性行為するとその相手に幽霊が移る
4.性行為した相手が死ぬとまた幽霊が自分に戻ってくる
この設定を聞いて、ある事件を思い出しました。
それはエイズパニック事件。(正式な事件名ではないですが、名称がないので勝手にそう名付けました)
ある男がエイズ感染者であることを隠し、15年間に渡り50人以上の女性と性行為をし、意図的にエイズを拡散。
これにより、32人の女性、そしてその女性のパートナーの男までにエイズが感染してしまったのです。
男は他の人間に自分と同じ苦しみを味わせたかったのか、確信犯的に病原菌を蔓延させ被害を拡大させました。
この男には意図的にエイズを蔓延させたとして終身刑が言い渡されました。
参考記事: 【イタリア便り】HIVを隠して次々と関係し32人に感染させた「希代なる女性の敵」
何ともひどい事件。
そして、自分も決して他人事ではない怖い事件です。
イット・フォローズでも性行為で相手に幽霊が感染しますが、現実世界ではエイズを移されるのですね。
どちらにせよ何も対策をしなければ待ってるのは死のみです。
ちなみに上記のエイズパニック事件はイタリアのケースですが、もし日本で同じようなことをやると傷害罪に問われるそうです。
まとめ
本作「イット・フォローズ」は人気俳優も出演していなければ、派手なアクションシーンがあるわけでもなく、如何にもB級ホラー作品というテイストですが、それなりに楽しめるので暇つぶしに見る映画としてはうってつけです。
ちなみにWikipediaによれば日本での興行収入はわずか4000万・・・。
あまり人気がないようですね。
それなりに面白いのに・・・。
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ではでは。
以上、【ネタバレ有】映画「イット・フォローズ」あらすじ・感想。B級ホラーだけど設定はA級...でした。