どうも、しんま13です。
昔見た名作「シン・シティ」。
基本モノクロ映像で一部をカラーにすることで独特な世界観を表現し、男たちが愛する女を守るために戦うという話。
久しぶりに見返してみました。
というわけで感想を書いていきます。
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目次
- 映画「シン・シティ」の基本情報・予告編
- 映画「シン・シティ」の主要登場人物・キャスト情報
- 映画「シン・シティ」のあらすじ
- 映画「シン・シティ」3つのストーリー解説(ネタバレあり)
- エピソード1.マーヴ
- エピソード2.ハーティガン
- エピソード3.ドワイト
- 映画「シン・シティ」のネタバレ感想
- 「シン・シティ」の続編と原作のコミックについて
- まとめ
映画「シン・シティ」の基本情報・予告編
【監督】『 ロバート・ロドリゲス』『フランク・ミラー』
【脚本】『 ロバート・ロドリゲス』『フランク・ミラー』
【ジャンル】クライムアクション
【公開日】2005年4月1日
【上映時間】124分
映画「シン・シティ」の主要登場人物・キャスト情報
・ ミッキー・ローク: マーヴ役(主人公1)
強靭な肉体を持つ大男。殺し屋殺しを家業としており、人を殺すことになんの躊躇もない。その風貌故に女から敬遠されている。
・ ジェイミー・キング: ゴールディ役
高級娼婦。マーヴと一夜を共にするが翌日何者かに殺害されてしまう。
・イライジャ・ウッド: ケビン役
ロアーク一族の農場に住む殺人鬼。メガネをかけ真面目そうな風貌とは裏腹に、人の肉を食べ、自分が食べた女の首を部屋に飾るという悪趣味さを持ち合わせている。
・ クライヴ・オーウェン: ドワイト役(主人公2)
過去犯した罪から逃れるため顔を変え逃亡している男。娼婦街で顔が利く。
・ ブルース・ウィリス: ハーティガン(主人公3)
シン・シティ最後の正義を貫く老刑事。心臓病を患っており退職間近だった。
・ ジェシカ・アルバ: ナンシー役
ストリップBARで働く美しい娘。過去の事件で心に傷を負っている。
・ ロザリオ・ドーソン: ゲイル役
娼婦街を取り仕切る顔役のような女。銃で武装し、娼婦たちのために戦う。
・ デヴォン青木: ミホ役
忍者のような出で立ちをしており、殺人兵器ミホとして娼婦街の皆から重宝されている。感情を表に出すことはなく、淡々と人を殺す。
・ アレクシス・ブレデル: ベッキー役
ゴロスリファッションを好む娼婦街の女。腹黒い性格をしている。
・ ブリタニー・マーフィ: シェリー役
ドワイトの恋人。ストリップBARで働いている。
映画「シン・シティ」のあらすじ
犯罪者の街「シン・シティ」。
この町では「女」「酒」「暴力」が蔓延っており、言うなればスラム街のような場所である。
シン・シティ最後の正義ハーティガン、無垢な荒くれ者マーヴ、過去を捨てた男ドワイト。
この犯罪者の街シン・シティで3人の男は立ち上がった。愛する女を守るために。
映画「シン・シティ」3つのストーリー解説(ネタバレあり)
本作「シン・シティ」はモノクロ映像で、一部分だけをカラーにするという一風変わった映像表現が独特な世界観を表しており、実写映画なんだけどどこか実写とは違うように見えるのが特徴です。
あらすじでも書いたとおり、本作は3人の男のエピソードが収録されており、舞台は全て犯罪者や無法者が集うシン・シティです。
エピソード1つずつ紹介し、感想を書いていきましょう。
エピソード1.マーヴ
マーヴは大柄な巨漢。外見の醜さから女性が寄り付くことはありません。
性格はとにかく荒くれ者で、人を殺すことにはなんの躊躇もない男です。
そんなマーヴはゴールディという一人の美しい女性と一夜を共にします。
自分みたいな醜い男に最高の夜を与えてくれたことに感謝するマーヴでしたが、朝になってみると何故かゴールディは息をしていません。殺されていたのです。
これは一体どういうことか。誰がやったのか。
考える間もなく警察隊が突入してきます。
この瞬間マーヴは悟るのです。自分はハメられたんだと。
マーヴは最高の夜を与えてくれたゴールディの仇を取るために、警察隊を蹴散らし、真犯人の追跡を開始します。
マーヴは情報を知ってそうな人間を片っ端からあたり、遂には真実を突き止めます。
真実。
ケビンという男は食人の趣味を持ち、国を裏から操るフィクサーのロアーク枢機卿はそのケビンの秘密を隠していたのです。
しかし、その秘密をゴールディが知ってしまったがために、ゴールディはケビンに殺されてしまったのです。その犯行をマーヴのせいにして。
これが事件の真相でした。
全てを理解したマーヴは、ケビンを拷問して殺し、ケビンの首をロアーク枢機卿に見せつけた末に絞殺します。
これによりマーヴは逮捕されてしまい、しかもケビンが殺した人間たちも、ゴールディ殺しも全てマーヴのせいにされてしまいました。
マーヴに下った判決は死刑。
電気椅子で処刑されたマーヴでしたが、その瞳はどこか満足そうな顔でした。
これがエピソード1のストーリー。
エピソードは3つあるのですが、自分は3人の主人公の中で一番マーヴが好きです。
マーヴはいい男ではないし善人ではありませんでしたが、義理堅く、何が何でも信念を貫く男の中の男。
暴力的な男とはいえ、基本女には手を上げることはなく、ナンシーのことを男たちから助けてあげたりもしています。
その凶暴な見た目からは想像もつかないですが、実は心優しい男なのです。
たった一人の女、しかもたった一夜限りの関係しかない女のために、命を懸けて戦うその姿はまさにヒーロー。
本作一番の主人公だと思います。
エピソード2.ハーティガン
シン・シティ最後の正義である老刑事「ハーティガン」。
ハーティガンは退職間際に、連続幼女殺人犯であるロアーク・ジュニアを追います。
ジュニアが少女ナンシーに暴行を働こうとしたとき、ハーティガンはジュニアに重症を負わせナンシーを助けるのです。
ところが、ハーティガンは相棒の男ボブに裏切られ銃で撃たれてしまいます。
生死をさまよう中、ハーティガンはなんとか生還。
しかし目覚めてみると、ロアーク議員がジュニアに重症を負わされた復讐として、ハーティガンを幼女連続殺人事件の犯人に仕立て上げてしまうのです。
毎日尋問と暴力の嵐。それでもハーティガンは助けた少女ナンシーから届く手紙を支えに一人頑張るのです。
ある日、そんなナンシーから手紙が届かなくなります。
もしかしてナンシーの身に危険が迫っているのか・・・?
そう考えたハーティガンは罪を認め出所。すぐさまナンシーに会いに行きます。
すると、ジュニアがその後をつけており、スキを付かれ再びナンシーを誘拐されてしまいます。
ハーティガンは持病である心臓病を抱えながらも必死にナンシーを追い、なんとか手下たちを片付け、再びジュニアを倒しナンシーを救うのでした。
そしてハーティガンは考えます。自分が生きてる限りナンシーに危険が及ぶだろうと。
そう確信したハーティガンは拳銃で自分の頭を撃ち抜き息絶えるのでした。
老人は死ぬ。少女は助かる。それでいいのだと。
これがエピソード2のストーリー。
ハーティガンはザ・ハードボイルド・・・です。
警察もロアークが実質支配していますが、ただ一人ハーティガンだけは自分の信念を貫く正義の男。
心臓病という病を抱え、警察人生最後の日も一人の少女ナンシーを救うために命を懸けます。
相棒のボブに裏切られても、警察に裏切られても、幼女殺人の罪を着せられようとも、ハーティガンは自分の信念を絶対曲げません。
最後の最後まで正義を貫き、自分の命を捨ててまで愛する女性を守るハーティガン。
最高にクールでかっこいいです。
エピソード3.ドワイト
過去に重大な犯罪を犯し死刑判決を受けたものの、顔を変えて逃亡生活中のドワイト。
ドワイトは彼女であるシェリーの家にいたが、シェリーをしつこくつきまとうジャッキボーイが仲間と共に押しかけてきたため追い返します。
その時ドワイトは嫌な胸騒ぎがしたため、ジャッキーボーイたちを追跡することに。
ドワイトに追われてることも知らずジャッキーボーイたちは、娼婦街に迷い込み、一人の娼婦ベッキーに執拗に声をかけるのでした。
全く応じないベッキーに苛立ったジャッキーボーイは拳銃を向けるのですが、これは娼婦街ではルール違反となり、殺人兵器と呼ばれたミホに惨殺されます。
しかしこれがまずかった。
実はジャッキーボーイは警察だったのです。
娼婦街と警察はお互い干渉しないというルールだったのに、警察を殺してしまえばそれはルール違反。
娼婦街がまた昔のように無法地帯になってしまいます。
ドワイトは娼婦街に顔が利く上に、娼婦街のリーダーであるゲイルは元恋人でもあるので、なんとか娼婦街を救うためにジャッキーボーイたちの死体を底なし沼に沈めて証拠隠滅を図ります。
そんな中、ギャング・マヌート一味が娼婦街を手にれようと、ジャッキーボーイの死体を奪おうと画策します。
しかし、殺人兵器ミホの助けも借りて、ドワイトはギャング・マヌート一味を壊滅させ、娼婦街の平和を守ったのです。
これがエピソード3のストーリー。
ドワイトはクールであまり感情表現をしないので、どういう人間像なのか掴みづらいですが、確かなのは彼もマーヴやハーティガン同様、愛する女のために命を懸けて戦ったということです。
しかもドワイトは現彼女と元彼女の両方を救っているわけですから、実に大した男です。
ただ、マーヴやハーティガンのように、戦う上での強烈な動機づけがあるわけではないので、感情移入がしにくいキャラです。
死刑判決を受けているわけですから、なんらかの凶悪犯罪を起こしたようですし。(作中ではどういう犯罪を犯したのか明かされていない)
面白いエピソードではありましたが、3つのエピソードの中では最下位かな・・・。
映画「シン・シティ」のネタバレ感想
3つのエピソードに共通するのは主人公の男が愛する女のために命を懸けて戦うという点です。
マーヴとハーティガンのエピソードでは、両者は愛する女を守るために刑務所に収監されてしまい、日々尋問と拷問を喰らい身も心もズタズタにされるのですが、それでも負けずに一人孤独に戦うのです。
男の根っこはやせ我慢と言いますが、彼らこそその言葉を地で行っています。
本作は男のかっこよさは何なのかを教えてくれる気がします。
モノクロ演出、どこか漫画チックなアクションシーン、個性的な主人公たち、何から何までが最高の124分でした。
また、本作は美女が多く登場するので、そちらもかなり楽しめます。
ストリップBARで働くナンシーを演じたジェシカ・アルバ。
半端ない美貌です。本作に登場する女性の中で間違いなくナンバーワン。
美しすぎます。
次に自分が押したいのが、娼婦街に住みゴロスリファッションを身にまとうベッキー。
このベッキー役を演じたのはアレクシス・ブレデル。
どこか不思議な雰囲気を漂わせ、作中では裏切り者のクソ野郎ですが、そんなところも笑って許せるほど可愛い容姿をしています。
眼福映像多しのシン・シティは実に最高の作品。
やっぱきれいな女優がたくさん出て来る映画はいいですね。
「シン・シティ」の続編と原作のコミックについて
本作シン・シティには続編が作られています。
それが以下。
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「シン・シティ 復讐の女神」です。
数年前にツタヤでレンタルして見た記憶があるのですが、あまり話を覚えていません。
かすかな記憶をたどると、確かマーヴが大活躍していた気がします。
ともあれ、気になる方はチェックしてみてください。
また、シン・シティはアメリカのコミックが原作です。
原作を見たい方はそちらもチェックしてみてください。
ちらっと拝見しましたが、日本にはない独特な画風でした。
だからこそ映画も独特な世界観が表れていたのでしょう。
まとめ
2回以上見たくなる映画というのはあまりありませんが、シン・シティはその中の数少ない見返してもいいと思える作品です。
ストーリー云々というより、映像表現が斬新かつ独特なので何度見ても面白いんですよね。
多分シン・シティを普通の映像でやっていたらここまで高く評価はしなかったと思います。
シン・シティ。気になったらぜひチェックしてみてください。
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ではでは。
以上、映画「シン・シティ」あらすじ・ネタバレ感想。愛する女を守るため立ち上がる男たち...でした。