どうも、しんま13です。
Amazonプライムビデオで何か面白い作品ないかな〜と探していた時にヒットしたのが、「STAND BY ME ドラえもん」。
子供の頃はとにかくドラえもんが好きで、当然全巻読んだし、アニメも見てたし、大長編ドラえもんは特に好きでした。
が、それは全て子供の頃の話。
大人になってからは一度もドラえもんを見ることはありませんでした。
せっかくプライムビデオで見つけたことだし、この機会に見てみることにしました。
というわけで今回は、「STAND BY ME ドラえもん」の感想と、ドラえもんという作品について考察していきたいと思います。
目次
- 映画「STAND BY ME ドラえもん」の基本情報・予告編
- 映画「STAND BY ME ドラえもん」のキャスト・声優情報
- 映画「STAND BY ME ドラえもん」のあらすじ
- 映画「STAND BY ME ドラえもん」のストーリー解説・ネタバレ感想
- 「STAND BY ME ドラえもん」の疑問点① タイムパラドックス
- 「STAND BY ME ドラえもん」の疑問点② 遅刻しただけで廊下に立たせたらいろいろ問題になりそう
- 「STAND BY ME ドラえもん」の疑問点③ 狭い空き地で野球するとか正気か!?
- 「STAND BY ME ドラえもん」の疑問点④ タイムマシンは乗り物として危険すぎないか?
- まとめ
映画「STAND BY ME ドラえもん」の基本情報・予告編
【監督】 山崎貴・八木竜一
【脚本】山崎貴
【原作】藤子・F・不二雄
【配給】東宝
【公開日】2014年8月8日
【上映時間】95分
映画「STAND BY ME ドラえもん」のキャスト・声優情報
● のび太: 大原めぐみ(少年時代)・ 妻夫木聡(青年時代)
● ドラえもん: 水田わさび
● のび太のママ: 三石琴乃
● のび太のパパ: 松本保典
● セワシ: 松本さち
● しずかちゃん: かかずゆみ
● 出来杉: 萩野志保子
● ジャイアン: 木村昴
● スネ夫: 関智一
映画「STAND BY ME ドラえもん」のあらすじ
何をやっても失敗ばかりなのび太のもとに、のび太を幸せにするために未来の世界からドラえもんがやってきた。
ドラえもんは最初はのび太の世話をすることを嫌がっていたが、徐々にのび太の人柄を知って仲良くなっていく。
のび太はクラスメイトのしずかちゃんのことが大好きで、彼女と結婚したいと思っていた。
果たしてのび太は未来の世界でしずかちゃんと結婚することができるのか?
のび太は幸せを手に入れることができるのか?
ドラえもんは無事未来の世界に帰ることができるのか?
映画「STAND BY ME ドラえもん」のストーリー解説・ネタバレ感想
フルCGで制作された映画「スタンドバイミー ドラえもん」。
事前情報なしで見たのでその内容に軽く驚きました。
というのも、本作はドラえもんの過去作品をリメイクした内容となっています。
Wikipediaによれば、「未来の国からはるばると」、「雪山のロマンス」「のび太の結婚前夜」、「さようならドラえもん」「帰ってきたドラえもん」、「たまごの中のしずちゃん」「しずちゃんさようなら」の原作7ストーリーがリメイクされているようで、先ほども書きました通り、自分はドラえもんを全巻読破してるどころか、アニメも見ていましたので「ああ、この話見覚えある〜!」の連続でした。
こんな感じでオチを先に知ってしまってると、もはや単なる確認作業と化してしまい、そういう意味ではスタンドバイミードラえもんを新鮮な気持ちで楽しむことはできませんでしたね。
ストーリーとしては以下の通り。(かなり端折ってるのでご承知ください)
・ キングオブ駄目男であるのび太を幸せにするためにドラえもんとセワシが未来の世界からやってくる
・ のび太が幸せにならないと、のび太の孫であるセワシは幸せになれない
・ のび太はクラスメイトのジャイアンやスネ夫にいじめられてばかりだったが、ドラえもんが来たことにより、ドラえもんのひみつ道具の効果で徐々に自分の生活を改善させていく
・ のび太はクラスメイトのしずかちゃんが好きだけど、このままだと出来杉にしずかちゃんを取られてしまう
・ のび太は自分が駄目すぎて嫌になり、自分がしずかちゃんと結婚してもきっと彼女を不幸にしてしまうと思う
・ だからあえてしずかちゃんに嫌われようとするが、結局しずかちゃんの優しさに救われ、彼女を幸せにすることを誓う
・ のび太の未来はジャイ子と結婚することになっていたが、ドラえもんのおかげでのび太の未来は好転していき、ジャイ子ではなくしずかちゃんと結婚できる未来に変わっていく
・ そんな時、未来の世界を見てみると大人しずかちゃんがピンチになってることを知り助けに行く。この時しずかちゃんにプロポーズをOKされる
・ のび太はしずかちゃんと結婚することができ、幸せになることができたのでドラえもんが未来の世界に帰ってしまう
・ ドラえもんがいなくても自分は一人でやっていけることを証明するために、のび太は一人でジャイアンと喧嘩して勝利を収める
・ でも結局ドラえもん帰ってくる
・ 「ひまわりの約束」が流れてエンディング
ハイパー雑にまとめると「スタンド・バイ・ミー ドラえもん」はこんな感じのストーリーです。
のび太とドラえもんの出会いから別れまでを描き出し、ストーリーの軸としてはのび太の成長がメイン。
もはや誰もが知る事実ですが、のび太は運動も勉強もできない上にめちゃくちゃヘタレなダメダメ人間です。
そんなのび太が、ドラえもんに「君はこのままじゃとんでもない人生を送ることになる」と、未来の自分がくっそ貧乏でジャイ子と結婚することになる事実を告げられるのです。
悲惨な未来に危機感を覚えたのび太は、勉強を頑張るようになり(結局0点だったが)、彼の中で何かが変わっていくのです。
ドラえもんでよく言われるのが、のび太はドラえもんがいるから駄目なんだろという話。
つまり、人間は挫折したり失敗したりして、その都度立ち上がって壁を乗り越えることで成長するものですが、のび太の場合は失敗してもドラえもんが助けてくれるので、いつまでたっても成長することができないという理屈です。
しかし、本作「スタンド・バイ・ミー ドラえもん」ではのび太自身がドラえもんに頼っても結局は自分が変わらないと駄目なんだと気づき勉強を始めたり、ドラえもんがいなくても一人でやっていけることを証明するためにジャイアンに喧嘩を挑んだり、のび太は確実に一人の人間として成長しているのです。
自分の中でいい意味でドラえもんという作品が裏切られましたね。
子供の頃はそこまで深くドラえもんという作品を見ていなかったので気づかなかったですが、長い間愛されている作品なだけあって、やっぱりストーリーの軸にはしっかりとした主人公の成長があるのですね。
「全ての子供経験者に見てほしい」という制作陣のメッセージから察するに、本作はドラえもんを見て育った大人たちをターゲットにした作品なのでしょう。
さて、そんなドラえもんを見て育った大人な僕の「スタンド・バイ・ミー ドラえもん」の感想ですが、つまらなくはなかったけど、面白くもなかった、という感想になります。
作品自体が悪いというより、自分が大人になりすぎたのか、素直にドラえもんという作品を楽しめなくなってしまったのかもしれません。
のび太とドラえもんの出会い、のび太の成長、のび太としずかちゃんの結婚、95分の間に様々な出来事が起こりますが、自分はどこか冷めた目で見てしまいました。
これが大人になるということなんですかね・・・?
そんな冷めた自分にちょっと悲しくなりました。
今でもドラえもんが好きな大人や、子供にはおすすめできる作品かもしれませんが、自分みたいな人間は素直に楽しめないので他の映画を見ることをおすすめします。
次に、「スタンド・バイ・ミー ドラえもん」の個人的に気になった疑問点を書いていきます。
「STAND BY ME ドラえもん」の疑問点① タイムパラドックス
これはよく言われている話なので今更という感じですが一応触れておきましょう。
ドラえもんとのび太の孫であるセワシがのび太のもとに来た理由は、のび太を幸せにするためです。
このままいけばのび太はジャイ子と結婚し、貧乏に苦しむ未来が待ち受けています。
それを防ぐためにセワシがドラえもんを派遣し、未来を変えてもらうわけです。
で、ドラえもんが未来を変えたおかげで、のび太はジャイ子ではなくしずかちゃんと結婚する未来に変わるのですが、ここで大きなタイムパラドックスが生じるわけです。
だって、しずかちゃんと結婚したらセワシが存在しないことになってしまうでしょ。
既定路線ならのび太はジャイ子と結婚し、その孫となるのがセワシなわけですが、しずかちゃんと結婚したらセワシが生まれることはありません。
つまり、セワシがやろうとしてることは自分を殺す行為に他なりません。(性格には生まれていないことになる)
ドラえもん制作陣はここらへんのタイムパラドックスをどう考えているのでしょうか?
「STAND BY ME ドラえもん」の疑問点② 遅刻しただけで廊下に立たせたらいろいろ問題になりそう
冒頭でのび太が学校に遅刻し、遅刻のペナルティとして廊下に立たされるシーンがあります。
自分が子供の頃はよく見たシーンで「のび太ってアホだな〜」と思っていましたが、これって今の時代だといろいろ問題になる気がします・・・。
遅刻する側にもいろいろ事情があるわけだし、遅刻しただけで授業を受けさせず廊下に立たせるというのは、かなりやり過ぎなのではと思います。
大げさな言い方をするのであれば、遅刻しただけで子供に教育の機会を奪うのは、先進国家としては如何なものかっていう話です。
まあ、ドラえもんが連載されたのは1969年で、今とは教育に対する考え方が大きく異るのでしょうけど・・・。
「STAND BY ME ドラえもん」の疑問点③ 狭い空き地で野球するとか正気か!?
冒頭、のび太、ジャイアン、ジャイ子、スネ夫たちで空き地で野球をやるシーンがあります。
しかし、この空き地がかな〜り狭いのです。
周りは民家で、道路がすぐそばにあり、それなりに車の流れがあるという劣悪な条件下で野球をやるとか正気の沙汰とは思えません。
ちょっとコントロールを間違えればボールが民家に突っ込むのは目に見えているし、下手したら誰かが道路に飛び出してしまい車にひかれる危険性もあります。
この空き地は野球をする場所としては恐ろしいほど向いていないのです。
大人たち、彼らを止めてあげようよ・・・。
「STAND BY ME ドラえもん」の疑問点④ タイムマシンは乗り物として危険すぎないか?
ドラえもんとのび太は未来の世界に行くためにタイムマシンに乗り込むのですが、その時ドラえもんは「ここから落ちたら時空の溝を永遠にさまようことになるからしっかり掴まって!」と言うのです。
「なるほど、タイムマシンから落ちたらやばいんだな〜」とのんきに見ていましたが、よく考えたら、タイムマシンって乗り物として危険すぎません?
だって、タイムマシンには窓もなければドアもなく、薄い板の上に操縦席があるだけですよ?
当然シートベルトもありません。
こんな防御力0に乗り物で、時空の溝に落ちたら助からない場所を移動するなんて、無謀以外の何者でもありません。
設計ミスにも程があります。
現実世界にこんなタイムマシンがあったら、時空の溝に落ちる人続出で開発した会社は控訴の嵐に発展し、会社存続の危機に陥ることでしょう。
まとめ
大人は楽しめない作品っすねえ〜と毒を吐いた上に、作品の設定にマジレスするという、非常にふざけた感想記事になってしまいましたが、自分みたいに人間性が破綻してなければきっと本作は楽しめるはずです。
まだあなたに子供の心があるのであればね。
何はともあれ、ドラえもんは夢がある作品であることは間違いないので、よければチェックしてみてください。
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ではでは。
以上、【ネタバレあり】映画「STAND BY ME ドラえもん」のあらすじ・感想。子供の心を失うと全く楽しめない作品...でした。