どうも、しんま13です。
前回名作と名高い「遊星からの物体X」をAmazonプライムビデオで視聴したのですが、続編となる「遊星からの物体X ファーストコンタクト」もAmazonプライムビデオのラインナップにあったので、こちらも見ました。
前作の感想記事: 映画「遊星からの物体X」あらすじ・ネタバレ感想。名作は30年経った今でも名作
本作は前作で語られなかった、ノルウェーチームの惨劇を描いた内容となっています。
目次
- 映画「遊星からの物体X ファーストコンタクト」の基本情報・予告編
- 映画「遊星からの物体X ファーストコンタクト」の主要登場人物・キャスト情報
- 映画「遊星からの物体X ファーストコンタクト」のあらすじ
- 映画「遊星からの物体X ファーストコンタクト」のネタバレ感想
- クリーチャーかどうかを検査するシーンが面白い
- 結末はやはりバッドエンド。ケイトさんは野垂れ死にかな?
- 結局多くの謎を残して終わった
- まとめ
映画「遊星からの物体X ファーストコンタクト」の基本情報・予告編
【監督】マティス・ヴァン・ヘイニンゲン・ジュニア
【脚本】エリック・ハイセラー
【ジャンル】ホラー
【公開日】2011年10月14日
【上映時間】104分
映画「遊星からの物体X ファーストコンタクト」の主要登場人物・キャスト情報
・ メアリー・エリザベス・ウィンステッド: ケイト・ロイド役
・ ジョエル・エドガートン: サムカーター役
・ アドウェール・アキノエ=アグバエ: デレク・ジェイムソン役
・ ウルリク・トムセン: サンダー・ハルヴァーソン博士役
・ エリック・クリスチャン・オルセン: アダム・フィンチ役
・ トロンド・エスペン・サイム: エドヴァルド・ウォルナー役
映画「遊星からの物体X ファーストコンタクト」のあらすじ
どこまでも雪と氷が広がる南極大陸。考古生物学者ケイトは、氷の中で発見された、太古の昔に死んだと思われる生命体の調査のため、ノルウェー観測隊の基地へと降り立った。
しかし、“それ”は、まだ生きていた。
調査の中、ケイトたちが解き放った物体は、狙いをつけた生物の体内に侵入、細胞を同化して、その生物になりすまし、自らの生存のため人間同士を争わせようとする宇宙からの生命体だったのだ。
そしてケイトと12人の観測隊員たちは、氷に閉じ込められた南極基地の中で、突如人間から変形して襲いかかる“それ”の恐怖と、誰が“それ”に乗っ取られているのかすら分からない疑心悪鬼に巻き込まれていく・・・。
Amazonより引用
映画「遊星からの物体X ファーストコンタクト」のネタバレ感想
冒頭でも書いた通り、本作は前作では語られなかった前日談の話。
前作ではノルウェーチームの男がヘリで犬を追いかけていたところから始まりましたが、ノルウェーチームで実際の身に何が起こったのかは詳しく明かされませんでした。
物語は、古生物学者のケイト・ロイドが「南極に謎の建造物が発見されたから来てくれ」と、アメリカ人とノルウェー人で構成された国際探査チームに依頼されたところから始まります。
ノルウェーチームが南極に到着すると、そこには巨大な宇宙船と氷漬けになった地球外生命体を発見します。
すぐさま氷漬けになった地球外生命体を基地に運びだし、組織サンプルを採取するのですがこれが悲劇の始まり。
実はこの謎の地球外生命体はまだ死んでおらず、氷が溶けたのか突然蘇生し隊員たちに襲い掛かるのです。
しかもこの謎の地球外生命体は他の生物に同化するという特殊能力があることが判明し、隊員たちは「他の隊員が人間ではなく化け物かもしれない・・・!」と疑心暗鬼になり、どんどん追い詰められていくのです。
とまあ、こんな感じのストーリー展開です。
オリジナル要素を加えつつもきちんと前作との整合性を取っているので、「遊星からの物体X」ファンは納得の出来栄えになっているのではないでしょうか。
ただ、前作とは決定的に違うところがあります。
それは、本作に登場したクリーチャーはめちゃくちゃ攻撃性が強く戦闘能力が高かったという点です。
前作のレビューでも書いたのですが、前作に登場したクリーチャーはとにかく貧弱。
大した攻撃を繰り出すこともなく、発見されるとほぼ無抵抗のまま火炎放射器で焼かれてしまいます。
グロテスクな見た目とは裏腹に攻撃力は低めなのです。
顔だけ分離したクリーチャーが、クモのように足を生やして猛ダッシュで逃げようとするその姿はどこか可愛げがあったものです。
しかし、本作に登場したクリーチャーは積極的に隊員たちに攻撃を仕掛け、隊員たちは火炎放射器を持っていながらもかなりの苦戦を強いられるのです。
特に、ケイトの後ろにいた隊員がこの世のものとは思えない鳴き声を発しクリーチャーに豹変したシーンにはかなり恐怖しました。
その一部映像がシネマトゥデイの公式チャンネルでアップされてるので是非ご覧あれ。
クリーチャーの基本攻撃は「噛みつき」「触手による突き」の2つで、どこか寄生獣を連想させる戦い方です。
寄生獣に登場するパラサイトは、人間に寄生しその人間に成り代わります。
その攻撃方法は、本作に登場するクリーチャー同様、触手による突きがメイン。
パラサイトと本作に登場したクリーチャーは、形態、特性、攻撃方法、全てが酷似しているのです。
ただ一点異なるのは、パラサイトは非常に知能が高いとうこと。
パラサイトは生存するために人間社会に溶け込むだけではなく、人の言葉を話し、人間との共存関係を作ろうと政党まで立ち上げるほど知能が高い生物です。
その点本作に登場したクリーチャーはおよそ知能と呼べるようなものはなさげで、ただ本能に従って行動してるという感じがします。
クリーチャーかどうかを検査するシーンが面白い
前作の見どころの一つとして、誰が人間に化けたクリーチャーかを確かめるために皆の血液を採取して反応を見る、というシーンがあります。
クリーチャーの血液が混じってれば、火に対して何らかの反応をするだろうという根拠に基づいた検査方法ですね。
隊員たちはこの方法で見事クリーチャーをあぶりだすことに成功します。
本作でもこのシステムを引き継がれており、主人公のケイトが皆のクリーチャー検査を実行します。
ただ前作のように血液検査ではありません。
ケイトは、クリーチャーは金属片などの人工物を複製することはできないという根拠に基づき、歯に詰め物や銀歯がない人をクリーチャーだと特定する検査方法を用います。
ただ、当然詰め物や銀歯がない人もいるのでこの検査方法はかなり甘い方法。
当然、他の隊員たちから「俺銀歯ないし」とか「俺セラミックなんだけど」と厳しいツッコミが入ります。
シリアスなシーンなんだけど、隊員たちのやり取りがどこか笑いを誘います。
ただ、この検査方法は後の強烈な伏線となります。
というのも、ケイトはラストで一人の隊員と車に乗り込むのですが、その隊員がいつもしていたピアスがないことに気づくのです。
クリーチャーは金属片などの人工物は複製できない。
そう感づいたケイトは容赦なく隊員に火炎放射器を浴びせるのでした。
結末はやはりバッドエンド。ケイトさんは野垂れ死にかな?
言うまでもなく本作は前作では明かされなかった前日談の話。
故に、隊員たちは全滅するという未来はもはや決定事項です。
最後、巨大宇宙船から逃げ出してきたケイトは、一人の隊員に成りすましたクリーチャーを火炎放射器で焼き殺すと、たった一人で雪上車で別の基地に移動します。
が、その後ケイトがどうなったかはわからずそのままエンディングを迎えます。
これと言って生き残れる材料があるわけではないので、普通に考えて、多分ケイトは道中で凍死し野垂れ死にパターンでしょうね。
というわけで、結局前作に続き本作も、一応クリーチャーの脅威を防いだものの、やはり登場人物が全員死んでおしまいというバッドエンドで終わるという結末です。
ちなみに、ラストシーンでケイトを襲ったクリーチャーの姿がどこかアホっぽくて笑いそうになったのはここだけの話です。
緊迫感あふれるシーンのはずが、なんか凄まじくふざけてるように見えるので、どこかゆるい空気感が漂ってます。
結局多くの謎を残して終わった
クリーチャーは約10万年前に宇宙から飛来してきた巨大宇宙船によって地球に連れてこられたわけですが、「宇宙船を操縦していたエイリアンはどこにいった?」とか、「地球に来た目的は?」みたいな疑問は、本作でも一切語られることはありませんでした。
むしろ新たな謎や疑問点を残して終わったので、どこか消化不良感は否めません。
例えば、物語終盤でなぜかいきなり宇宙船が作動し始めるし、宇宙船の内部に謎の光る塔物が回転してたし、疑問点が多かったです。
ここら辺の謎もきちんと明かしてくれたらもうちょいスッキリしたんですけどね。
もしかしたら続編作るのかな・・・?
まとめ
他の人の評価では「前作のほうが面白かった」とか割りと否定的なコメントが目立ったのですが、自分的には前作を楽しめたなら本作も絶対に楽しめる作品だと思います。
本作はちゃんと前作をリスクペクトし、前作との整合性を取りつつオリジナル要素を入れてきたので、とても満足して見ることができました。
何より、狙ってるのかそうじゃないのかわかりませんが、どことなく笑えるシーンが多かったので、そういう意味でも楽しめました。
Amazonプライムビデオで見ることができるので、気になる方はチェックしてみてください。
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ではでは。
以上、【ネタバレ有】映画「遊星からの物体X ファーストコンタクト」あらすじ・感想。どこか笑えるシーン多め...でした。