筆者が始めた新規ビジネスは小型の貸し会議室運営。
自己資金40万円を投じて、7月にオープン。
「お前さあ、、、散々情報を秘匿して引っ張ったくせにやること地味だな!」と嫌味を言われそうですが、残念ながら映える事業を起こせるだけの資金力もアイディアも持ち合わせていないので、筆者に過度な期待をするのはお門違いなのであります。押忍。
というわけでオープンしてから1ヶ月経ったので、
・貸し会議室ビジネスとは
・参入した理由
・収支
・展望
の4ブロックに分けて書いていきます。
目次
貸し会議室ビジネスとは?
貸し会議室ビジネスとは、文字通り会議室を作り、その会議室を人に貸すことで収益を上げるビジネス。
広義ではレンタルスペースビジネスともいい、レンタルスペースは貸し会議室以外にも、
・パーティースペース
・撮影スタジオ
・ダンススタジオ
・レンタルサロン
など、様々なコンセプトがあります。
筆者はその中から貸し会議室を選んだということです。
貸し会議室ビジネスを始める場合、
・自社物件の空いてるスペースを会議室として貸し出す
・物件を借りてそこを会議室にして貸し出す
の2通りの方法があります。
要は、自社物件でやるか他社物件でやるか、ということ。
一袋19円のもやしで飢えを凌いでいるど貧乏な筆者は、もちろん自社物件を持っているわけがないので、普通に物件を探して賃貸契約を結び、そこを会議室にして人に貸し出しています。
貸し会議室ビジネスに参入した理由
簡単にまとめると、
1. 小資本で始められて損益分岐点が低い
2. 利用動向の変化により参入余地があった
3. 億単位のキャッシュを残せる可能性がある
以上の3つが貸し会議室ビジネスに参入した理由。
ざっくり解説していくと、まず一つ目の「小資本で始められて損益分岐点が低い」ですが、小型の貸し会議室であれば50万円程度あれば開業可能。
通常、店舗ビジネスを行う場合数百万単位のキャッシュを必要としますが、貸し会議室は揃える設備も限られているので、さしてお金がかからないのです。
冒頭でも述べた通り、筆者の場合開業費用は40万円でした。
そして、貸し会議室運営に際して発生する固定費の大部分は家賃なので、損益分岐点も低く、その分利益を出しやすいビジネスなのです。
2つ目「利用動向の変化により参入余地があった」、について。
コロナの影響はレンタルスペース業界にも波及しており、コロナ前とコロナ後ではレンタルスペースの利用動向が明らかに変化しました。
端的にいうと、1人、または少人数での利用が増え、ZOOMを用いてのオンラインワーク需要が拡大。
実際、筆者が運営する会議室においても利用者の7割がZOOMを利用しています。
そうした環境変化を踏まえて、小型の貸し会議室で勝負をする至ったわけです。
利用動向の変化を示す根拠は以下記事を参照。
参考: スペースマーケットが「スペースシェア・トレンド2020」発表|株式会社スペースマーケットのプレスリリース
参考: 【データ公開】レンタルスペースから見えてきたポストコロナでの行動変容 | METRO MINUTES – メトロミニッツ
3つ目、「億単位のキャッシュを残せる可能性がある」。
貸し会議室の収益性を考えた時に、億を稼ぐのはかなり難易度が高い。
それこそ、多店舗展開に舵を切るか、オプション料金でコツコツ稼いだり、ケータリング事業と組み合わせるなどをしないと、「億」という数字は到底達成不可能。
だったらしんまはどうするのか?この話は長くなるのでまた次の機会にでも。
貸し会議室ビジネス1ヶ月目の収支
当初の計画では、2ヶ月赤字、3ヶ月目から黒字転換というものでしたが、ものの見事1ヶ月目から黒字化に成功しました。
収入 | |
売上 | 95921円 |
費用 | |
ポータルサイト手数料 | 30847円 |
家賃 | 38500円 |
電気 | 1160円(6/11~7/11) |
水道 | 2200円(固定) |
ネット回線 | 7480円(事務手数料含む) |
消耗品費 | 220円 |
交通費 | 1700円 |
手残り | |
利益 | 13814円 |
(7月1日〜7月31日の収支データ)
売上9.5万で残った利益は1.3万。
そこそこ競争が激しいエリアに出店して初月から黒字。善戦したと言えなくもないけど、筆者としては手放しに喜べる結果ではありません。
何故なら、筆者がオープンする1週間前に同じコンセプトで貸し会議室を出したライバルが、筆者よりうまくいっているから。
見た感じ、筆者の会議室の2~3倍はお客さんが入っている。筆者の会議室は直前予約がほとんどで、先の予約はほとんど入らないけど、ライバルは先の予約もかなり埋まっている。
はっきり言って完全に負けてます。
なので、黒字化したとはいえど、呑気に喜んでる場合ではないのです。
また、筆者が借りた物件はかなり特殊な建物なので、それもこの事業に影を落としている一因。
なんせ、借りた物件は百戦錬磨の不動産営業マンですら「こんな建物見たことない・・・」と口に漏らすくらいにはクセが強い。
過去にはデリヘル嬢の待機上として使われてたり、物件が3回も差し押さえの対象になって所有者がコロコロ変わってたりと、その経歴はかなりのいわくつき。
そんなクセが強い建物なので、「この建物本当に入っていいんですか?」と何度もお客さんから確認の電話があるわ、「エレベーターねーのかよおい!!!」とご苦情のお言葉を頂戴したり、会議室なのにゲイのハッテン場として使われるなど、まるで歓迎できないトラブルが頻発。
したがって、「1ヶ月目から黒字」という結果に対して拍手喝采、喜色満面、というわけではなく、むしろ多くの課題が浮き彫りになった1ヶ月という認識です。
これらの問題を片付けないことには、このビジネスの成功はないでしょう。
頭が痛い・・・。
今後の展望
近年レンタルスペースビジネスはかなり活況で、参入者が続出しています。
なんせ50万円の元手があれば始められる商売なので、サラリーマンが副業でやるケースが多く、最近だと主婦の参入も増加傾向にあり。(筆者の観測範囲内での話ですが)
Twitterでもレンタルスペース界隈なるものがあるし、関連書籍の出版も増えている。
そうした現状を踏まえてか、レンタルスペースビジネスで財を成した方々は口を揃えて、「これからレンタルスペース業界は参入者が増えて過当競争になる」と予想しています。
この予想は多分正しい。
かつてブログは元々個人が趣味で始めるサービスに過ぎなかったですが、誰かが「ブログは儲かる」と言い出してから、ブログでビジネスをする人が続出。
その結果、熾烈な競争原理が働き、資本、ブランドを持たない個人が次々と撤退を余儀なくされました。筆者もそのうちの1人。
現在は、ヒト、モノ、カネ、の3つを持っているプレイヤーが市場を席巻し、何も持たない個人は、市場の隙間からこぼれ落ちる強者の残飯に食らいついてなんとかおこぼれに預かる、という実に屈辱的な立場に追い込まれています。
多更新、煽り、炎上、でマネーを荒稼ぎしたプロブロガーのイケハヤさんですら、ブログから撤退し他のビジネスに軸足を移してるくらいなので、市場の競争はなんとも世知辛い。
とどのつまり何が言いたいかといえば、レンタルスペース業界もブログ同様参入障壁が低いので、歴史が証明するように過当競争は避けられないだろうという話。
ただ、レンタルスペースがブログと違うのは実店舗があるということ。
レンタルスペースビジネスは、エリア選定と物件選びで勝負は8割決まるので、(筆者が考えるには)儲かるエリアと好条件な物件を押さえて事業を展開していけば、先行者利益の獲得により、プレイヤーが増えても有利なポジションを維持することはできると思っています。
なので、借金してでも早いとこ儲かるエリアへの出店を加速させていきたい。
一応目標では会議室10店舗が現在のイメージ。1店舗50万円かかるとして計500万円。
簡単に出せる金額ではないものの、途方もない大金というわけでもないので、なんとか資金を捻出し、出店ペースを加速させたいところ。
無論、それには1店舗目の成功が絶対条件ですが。
終わりに
下記記事でも書いた通り筆者は13年間働いたマックを退職。
そのせいで収入は著しくダウン。
家計は緊縮財政を余儀なくされ、食費削減、スマホ代削減、ガス代の節約、エアコンの使用制限、不用品メルカリ売却、数々のコストカット策を実施。
そうした中で始めたのが今回の貸し会議室ビジネスだったので、余裕がないぶんプレッシャーが半端じゃなかったです。
失敗すれば致命的な経済的損失。何としてでも成功させねばならない。
厄介なプレッシャーは性欲減退を引き起こし、大好きなAV女優あべみかこのJKモノを見ても興奮しないまでに症状は悪化。立ち上がらない我がムスコ、ライバルの躍進、お客様からのクレームの電話、ガッキーの結婚。幾多の試練が我が身を襲う。
一部無関係な試練が異物混入してた気がするけど、ともかくそうした緊張状況で戦っていたので、精神はかなりすり減っていました。
だからこそ、課題は多く残されたにせよ、ひとまず初月から黒字化に成功したのはホッとしました。よかったなと。
商売は勝つか負けるかの真剣勝負。そのプレッシャーに押しつぶされて逃げ出すようなら初めから商売に手をだすべきではない。
商売人として大成したいなら、この程度のプレッシャーに押しつぶされている場合ではないので、引き続き心を強く持ち事業拡大にまい進していきます。
以上、貸し会議室ビジネスに40万円を投下!1ヶ月目の収支はいかに!?...でした。