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【2022年3月】今月読んだ5冊の本

※本記事には広告が含まれています。
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確定申告作業に悩殺され、ろくすっぽ本なぞ読めないかと思ってたけど、なんだかんだ5冊読めた。
というわけで、例の如くいつもの通り今月読んだ本のご紹介。

目次

 

1. 虚構推理

 


Twitter広告で知った作品。
調べてみれば、虚構推理は漫画化、アニメ化もしており、昨今の出版不況下では珍しく成功している作品の一つ。これは面白くないわけがない。

と、大いハードルが上がった状態で読んでも、そのハードルを優に超える面白さだった。

通常のミステリーは、謎を解くのが主眼なのに本書は「謎を作る」というのが本筋。
真実の追求よりも虚構を作り上げることに執心する主人公。新しい。

キャラクター同士の会話の掛け合いも楽しく文章も軽妙。
これは次作もリピしようと思った。

 

2. お迎えに上がりました。国土交通省国士政策局 幽冥推進課

 

 

社会のシステムからはじき出された哀れな主人公は、たまたま募集していた国土交通省の非正規社員になるが、そこはとんでもない課だった。
幽冥推進課。

現世に不法滞在する元国民様、とどのつまり幽霊を冥界(あの世)にお送りすることが、この課の仕事。これだけでもアンタッチャブルなのに、この幽冥推進課にいる職員は、主人公を除き全員人間ではないというはちゃめちゃな職場。主人公は終始混乱しながら業務に従事していく。

サクッと読めて、ちょっと良い話で、主人公の成長も見られる、至極真っ当なお仕事小説。
これも虚構推理同様、連作らしいのでリピ決定。

 

3. ひと

 

ひと

ひと

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早くに両親をなくし、経済的な理由で大学を中退し、奇妙な縁で知り合ったコロッケ屋のアルバイト生計を立てる羽目になった柏木聖輔。
唯一の親戚らしい親戚は「金を貸してくれ」と金の無心をしてくる有様なので、頼れる人は誰1人おらず、まごうことなき天涯孤独。

人が良い聖輔は自己主張をせず、金を貸してくれと言われれば貸し、そのコロッケを譲ってくれと言われれば譲る性格だが、そんな聖輔が最後に大事なものを見つける。

そんなお話。

筆者は親こそ死んでいないが、頼りになる親でもないし、いざという時に助けてくれる親戚もいないので、聖輔の悲運な状況が自分と重なりバリ感情移入。一気に読み進めてしまった。
温かい気持ちになれる名作。

 

4. 教養悪口本

 


人の悪口を言って生計を立てている最低野郎こと堀元見氏の処女作。

著者の幅広い知性・知識・そしてユーモアが存分に発揮された名作。
爆笑しながら読み終えた。
植物だったらゲノム解析されるであろう愚鈍な筆者なので、本書で紹介されている数々の素晴らしい悪口を使う機会があまり思い浮かばなかったが、ワンパターンの悪口しか展開できないヤフコメ勢に寄贈したいと思える本だとは思った。

 

5. 不条理な会社人生から自由になる方法

 

 

橘玲大先生の本なのでノールックで購入。
タイトルからは想像もできないであろう、残酷な現実が次々と指摘される、非常にきっつーい内容。
海外と日本の働き方を客観的なデータで比較すると、如何に日本が遅れているかがわかる。

また、非正規公務員の項もかなりエグく、現役非正規公務員の筆者としては震え上がるしかなかった。

ゲームに勝つには、まず自分がやっているゲームがどういうゲームなのかを把握するのが大事なので、そういう意味では本書は、ゲームの概要、ルール、勝ち方、などを明示してくれるのでかなり役立つといえるだろう。

 

おわりに

 

自分の興味テーマの一つに「男女関係」があったけど、様々な分野の本を読んだことで一旦ある程度の結論が出たので、今後それ系の本を読むことは減るかも。

だったらどういうテーマに移行するかといえば、特に明確なテーマは定まっておらず、その時々で気になる本を雑多に読み進めていこうと思う。

ではでは。