2018年4月8日時点で、ゴルゴ13の単行本は188巻まで発刊されており、ゴルゴ13は日本を代表する長寿漫画となっています。
ちなみに日本国内で同一タイトルで100巻以上超えている漫画は12作品のみしか存在せず、その中でゴルゴ13は国内2位の巻数を誇っています。(1位は「こちら葛飾区亀有公園前派出所」の200巻)
そんな長寿漫画のゴルゴ13ですが、ゴルゴファンとしては「ゴルゴ13はいつ最終回を迎えるのか?」「最終回はどんなストーリーになるのか?」という、ゴルゴの最終回についてあれこれ気になってしまいます。
というわけで今回はゴルゴ13の最終回についてあれこれ考察してみようと思います。
目次
ゴルゴ13の最終回に関する都市伝説
ゴルゴファンの間で有名な都市伝説を一つ紹介。
現在では100巻以上続く長寿漫画になったゴルゴ13ですが、もともとは10回程度で終わる予定の作品でした。
そのため、すでに最終回の原稿は書き上げられていたのですが、思いの外反響があったので10回で終わることなく現在まで続くようになりました。
結局使用されなかった最終回の原稿は、さいとうプロの金庫に今でも眠っているのだそうです。
これが有名なゴルゴ13の最終回にまつわる都市伝説。
しかし、さいとう先生本人はこの都市伝説を否定しており、確かに10回程度で終わらせる予定だったけど、最終回の原稿が出来上がってるわけではないと語っています。
「んだよっ!ガセかよ!!」
真実を知った時はそう落胆したものですが、実はこの話には続きがあって、さいとう先生は、実際に最終回の原稿は書いていないものの、最終回はもう頭のなかで出来上がっていて、コマ割りや最後のシーンも完全に決まっているのだそうです。
この最終回について、アシスタントの二人にだけ最終回の内容を伝えたそうですが、その二人はすでに他界されています。
つまり、ゴルゴ13の最終回は完全にさいとうたかを先生の頭の中にしか存在しないのです。
ゴルゴ13はいつ最終回を迎えるのか?
現在ゴルゴ13の巻数は188巻。
加えて、著者のさいとう・たかを先生は現在81歳とかなり高齢。
そろそろ最終回の執筆に取り掛かってもらわないと、不謹慎ながらさいとう先生の年齢的にも永遠に最終回が見れない可能性があります。
先述したように、ゴルゴ13の最終回の内容はさいとう先生の頭の中だけにしか存在しないため、万が一さいとう先生が倒れでもしたら、最終回は永遠に世に出回ることがなくなってしまうのです。
ゴルゴファンとしては、もしもの時のためにも、先にゴルゴ13の最終回を執筆しておいてほしいものです。(かなり勝手な願いですが・・・)
ゴルゴ13の最終回はどんなストーリーになるのか?
前述したとおり、ゴルゴ13の最終回のストーリーは初期の段階ですでに決まっていました。
ここに最終回のストーリーに関するヒントがあるといえます。
まず、ゴルゴ自身についてですが、ゴルゴのキャラクター像といえば、無口、無感情、冷静沈着で、常に仕事はパーフェクト。
しかし、ゴルゴ13の初期では、今とはちょっと違うキャラクター像だったりします。
初期のゴルゴは、ジョークを連発したり、よく笑うなど、今では考えられない性格でした。
無口どころかとにかく余計なおしゃべりが多く、依頼人からお金を受け取る時に「領収書はいらいだろうね?」と寒いギャグを言ったりしていました。
加えて、初期のゴルゴの行動はどこか行き当たりばったりで、余計なトラブルを招くことも少なくありませんでした。
例えば1巻1話の「ビック・セイフ作戦」では、一夜を共にした女性が、後ろからゴルゴを脅かそうといたずらしますが、ゴルゴは振り向きざまその女の顔面に右ストレートをかまします。
女の悲鳴を聞いた街のギャングがゴルゴを襲撃し、なんとか撃退するものの、今度はその騒ぎを聞きつけた警察がやってきてゴルゴを逮捕してしまうのです。
なんとうか、一連の行動全てが裏目に出てる感が半端ないです。
以上のように、初期のゴルゴは今とはかなり違ったキャラクター像で、とても超一流のプロフェッショナルとは言えず、ストーリーも簡単なスパイアクションでした。
この段階でゴルゴ13の最終回が考えられていたのであれば、案外あっけない終わり方を迎えるような気がします。
例えば、依頼を達成するものの死んでしまうとか、いつも通り依頼を遂行して「今後もゴルゴの活躍は続く!」的なフレーズで終わるとか、読者が拍子抜けしてしまうような最終回になるんじゃないのかなと。
また、ビッグコミック特別編集プロジェクトが発刊した「ゴルゴ学」によれば、ゴルゴの最終回についてこんな予想がされています。
ゴルゴが何らかの事故に巻き込まれ、あるいは戦闘による部分的敗北を喫し、右手の指の先全てを失ってしまう。
一緒にいる誰かがあわてて吹っ飛んだ指を拾い上げ、すぐ病院に行くように言う。しかしその状態から、たとえ手術で指はついても、もう二度と銃を撃てないとゴルゴは察知する。
そして悲しみ追いすがる「誰か」を振り切り、自分で自分を抹殺するのだ。
ゴルゴ学 最終回を予測するより引用
ゴルゴを倒せるのはゴルゴ自身以外にいない、という根拠に基づいた最終回と言えるでしょう。
当ブログでも前に記事にしましたが、ゴルゴは超人的なスナイパーですから、誰かに倒されるというシナリオはやはり考えにくい。
参考記事: ゴルゴ強すぎ問題。なぜゴルゴを誰も倒すことができないのか考察してみた - 要件を言おうか
それに、531話の「寡黙なパートナー」でゴルゴは「余生なんてものは…… 俺たちにはない…」という発言しているように、引退して悠々自適に生活するなんていうラストもありえないでしょう。
そう考えると、ゴルゴ学が考察している自らの手で自分を抹殺するという最終回はかなり可能性が高そう。
とまあいろいろ考察してみましたが、最終回では読者が望むような、ゴルゴの出生の謎が明かされるようなサプライズはないと思うし、さいとう先生が倒れてしまい、最終回を迎えずに永遠に未完で終わるというパターンも覚悟しなければならない以上、過度な期待はしないほうがいいでしょう。
まとめ
ドラえもんのファンがドラえもんの最終回を描いてしまい、それがネット上で話題になったように、どこかのゴルゴファンがゴルゴの最終回を描いてくれたら面白いな〜と思ってる昨今です。
なんにしても、読者としてはゴルゴ13の最終回が読みたいと思う反面、一生終わらないでほしいとも思ってしまうので複雑なところです。
ではでは。
以上、ゴルゴ13の最終回は死んで終わり?ゴルゴ13の最終回について考察してみました...でした。