要件を言おうか

カネとかジンセイとかいろいろ

行政書士試験に合格しました!これからについて

※本記事には広告が含まれています。
スポンサーリンク

基本的に筆者の挑戦には罵倒と嘲笑がセットだが、今回ばかりは多くの祝福コメントが寄せられた(ほんとありがとうございます!)

底意地の悪いしんまウオッチャーも、今回ばかりは閉口せざるを得ないだろう。だが、ある消息筋からの情報によれば、複数の特定班が、本当に筆者が合格したのか、ねちっこく調査活動を開始したと報告が入っている。

「しんまが行政書士試験合格など嘘に決まってる!だってあいつは高校生の頃、漢検7級を取って歓喜してた男だぜ!?絶対に嘘だ」
※漢検7級は小学4年生レベル

相変わらず恥ずかしい過去をほじくりかえしてくれるが、行政書士試験合格は紛れもない事実なので、彼らの努力は徒労に終わることになる。

というわけで今回は、行政書士試験合格についての所感と、筆者なりの勉強法、そしてこれからについてを書く。

目次

 

過去10年間で2番目に高い合格率

 

令和5年度の行政書士試験の合格率は、13,98%
これは過去10年間で2番目に高い合格率である。

また、合格者数は6,571人なので、過去10年間で1番の合格者を輩出したことになる。

出典: https://gyosei-shiken.or.jp/pdf/trans.pdf


そう考えると、令和5年度の行政書士試験は比較的易しい年だったと考えていいだろう。

口さがない者は、この事実をもってして、「よかったね。たまたま良い年に恵まれて」と皮肉を言うかもしれないが、運も実力のうちである。
過去2番目に高い合格率とはいえ、行政書士が依然として難関資格であることに変わりはない。

実際に試験を受けてみた所感としては、「憲法」が激ムズだったが、一方「一般知識」は明らかなサービス問題が2問あって、さらに文章理解も拍子抜けするほど優しかったので、一般知識の足切りにあった人は少ないのではと思う。

また、合否を分ける「記述」も難易度はそこまでじゃなかった。
筆者はミスもあったにせよ、3問ほぼ全て完答している。

筆者は勉強量だけは、受験生の中で上位5%に入るくらい勉強した自負はあるが、それでも今回の合格に関しては、強運に恵まれたことはやはり否定できない。

運。

マクドナルドでのマネージャー時代を思い出す。

筆者が事務作業をするためにパソコンを使うと、高頻度でフリーズする。
他のマネージャー陣に聞くと、「え?私パソコンフリーズしたことなんてないけど?」と言う。
何度パソコンにエルボーをお見舞いしようと思ったことか。

また、同じく事務作業をしていると、大体筆者の時に限って紙かインクが切れる。
後輩は言う。
「あ、しんまさんいつも紙補充してくれてあざーすw」と。
何度後輩にドロップキックをかまそうと思ったことか。

また、なぜか筆者だけ、化け物のようなモンスタークレーマーにエンカウントすることが多かった。
何度猟銃の免許を取ろうと思ったことか。

些細なことではあるが、こうした小さな不運を重ねることによって、「やっぱ俺って運がないのかな・・・」と暗澹たる気持ちになる。

そんな筆者が、強運によって行政書士試験にかろうじて合格できたのならば、人生というゲームはなんと複雑怪奇なのだろうか。

元同僚に合格祝いをしてもらう筆者

 

しんまの行政書士試験攻略法

 

※受験生以外はこの項は読み飛ばしてください


行政書士試験に合格したいなら、行政書士試験の配点を知らなければならない。

以下が配点。

憲法28点 (択一式6問、多肢選択式1問)
行政法112点 (択一式19問、多肢選択式2問、記述式1問)
民法76点 (択一式9問、記述式2問)
商法20点 (択一式5問)
基礎法学8点 (択一式2問)
一般知識 (択一式14問)
計300点


合格基準点は以下。
1. 法令科目で122点以上
2. 一般知識の得点が24点以上
3. 試験全体の得点が180点以上


「行政法」と「民法」で総得点の半分以上を占めるので、必然的に受験生はこの2つを重点的に勉強することになる。

行政法に関しては、穴をつくらず全ての分野をカバーする必要がある。
筆者は地方自治法以外の条文をほぼ全て暗記していた(にもかかわらず本番では点数落としまくったが)

民法は条文が1000条以上もある上に、いろんな事例が複雑に絡み合うので解くのは容易ではない。
筆者は特に民法が苦手だったので、テキストと六法を隅々まで読んでいた記憶。

そして記述式。
記述式は1問20点もあり、計3問出るので記述式だけで60点。記述式だけで合格点の実に3分の1を占めるので、記述で点を取れないと合格するのは相当厳しい。
なので、筆者は記述対策に一番力を入れた。
やったこととしては以下。

・記述対策用の問題集を解きまくる
・択一式の問題で、記述ならどう回答するかを考えながら解く


その成果は確実に出て、筆者の記述式の得点は52点だった。


法律系の勉強は基本的に暗記科目なので、如何に条文と判例を暗記するかの勝負である。
筆者のやり方としては、とにかく過去問をぶん回し、何度も間違えるポイントや重要論点を付箋に書いて、それを部屋中の至る所に貼っていた。


机、冷蔵庫、トイレの扉両面、手帳、スマホなど、とにかく毎日必ず目に入る場所に付箋を貼りまくる。
そして、それを毎日見る。
これが存外効果があった。

テキストや過去問に、自分の言葉で要約を書き込むのも効果ある。

筆者のテキストは書き込みだらけなのでメルカレない

大事なのは、「自分の言葉」という点。
ただ書き写すだけじゃ意味がない。

教材はなんでもいいと思うが、筆者は合格革命さんにお世話になった。


合格革命の肢別過去問集10周、1000問ノック9周、それ以外の問題集も7~10周くらいはした。
模試は市販模試を含めて10回受けた。

断っておくと、筆者は独学で勉強したので、おそらく効率的な勉強はできていない。
効率的に勉強したいなら、やはり予備校に通うのがベストだと思う。

 

これからについて

 

貧乏を経験したことがない者は、貧乏の味を知らない。
その味の名は屈辱感という。

屈辱感を味わい続けながら生きる気は毛頭ないので、貧乏から抜け出すために、あれこれ奔走した。
その様は、いやそのザマは、全てブログに書いてきた。
おかげさまで、多くの読者たちから温かい応援コメントをたくさんいただいた。
それらを一部抜粋。

「アホでは儲からないという教訓」

「日本から出てけこのゴキブリ野郎」

「どこまで堕ちていくか興味ある」

「人生が壊れてしまっていることに気づいていない」

本当にありがたい。おかげさまで無事過呼吸である。

そうした叱咤激励をいただいたからこそ、行政書士資格を取ることができた。

行政書士資格は、人生を変えることができるチケットである。
そのチケットを手にした今、次に考えるべきはこのチケットを如何にしてカネに変えるか、だ。
したがって、筆者は即開業する腹積りである。

職場の上長には、「今の仕事を続けながら行政書士として開業したいです」と既に相談済みで、了承は取り付けてある。
よって、引き続き今の職場に寄生し続ける算段故、仕事を辞めるつもりは一切ない。
(かような話を、鷹揚な精神で許していただいた上長には感謝しかありません)

筆者は別にフルタイムで働いてるわけではなく、平日の日中は暇なので、この時間を行政書士の活動に充てる予定である。

「小せえなあ小せえよ。今の仕事を全て投げ打って行政書士に全力投球しろよ。なに変に保険かけてんだよおめーは」と、しんまウォッチャーは言うかもしれない。

金もコネも経験もない、無知蒙昧な筆者がそんなギャンブルをしたら、即破綻するのは目に見えてるくせに、しんまの不幸でご飯3杯食える彼らは煽ることをやめない。

生憎、筆者は案外石橋を叩いて渡る性格である。
リスクを取るというのは甘美な響きだが、なんの勝算もないのに不必要なリスクを取るのは、蛮勇の類いでしかない。
追々また色々報告できればと思う。

 

おわりに

 

これまでの苦労が思い起こされる。

長年働いたマクドナルドから放逐され、決死の思いで始めた貸し会議室は無事破綻。
6時間洗い物をし続けるという、地獄の単純作業で何とか食い繋ぐ。
リベンジを誓い、貸し会議室2号店を作ったが、こちらもあえなく破綻。
ままならないものである。

マッチングアプリに癒しを求めれば、殺戮のバトル・ロワイアルが始まり、血みどろの抗争に飲み込まれていく。
意中の子はイケメン中出し野郎にぶん取られ、筆者は相模原の片隅で怒りの雄叫びを上げた。

運命という暴力に翻弄されながら、絶望の中行政書士試験に挑み、そして合格を勝ち取った。我が人生における最大の快挙である。

これまで、広大な電子の海にその恥を晒し続けてきたが、これからは、「今月は儲かったので、屋上から札束をばら撒いてみました」とか、「100万円を拾った港区女子が、ちゃんと交番に届けるか検証してみた結果www」など、存分に成功をアピールする投稿を増やしていきたい。

恥の上塗りにしかならない冗談はともかく、これまで応援コメント、あるいは耳が痛くなるような指摘をしてくれた、全ての人間に感謝したい。

ありがとうございました。
しんま、これからも頑張ります。