令和5年度の行政書士試験、なんと合格してました。。。
— しんま13@悪足掻き (@shinma24) January 31, 2024
自分でも信じられなくて、受験番号10回くらい見直しました。
法律初学者かつ独学で一発合格。
我ながらよくやった・・・涙
基本的に筆者の挑戦には罵倒と嘲笑がセットだが、今回ばかりは多くの祝福コメントが寄せられた(ほんとありがとうございます!)。
底意地の悪いしんまウオッチャーも、今回ばかりは閉口せざるを得ないだろう。だが、ある消息筋からの情報によれば、複数の特定班が、本当に筆者が合格したのか、ねちっこく調査活動を開始したと報告が入っている。
「しんまが行政書士試験合格など嘘に決まってる!だってあいつは高校生の頃、漢検7級を取って歓喜してた男だぜ!?絶対に嘘だ」
※漢検7級は小学4年生レベル
相変わらず恥ずかしい過去をほじくりかえしてくれるが、行政書士試験合格は紛れもない事実なので、彼らの努力は徒労に終わることになる。
というわけで今回は、行政書士試験合格についての所感と、筆者なりの勉強法、そしてこれからについてを書く。
目次
過去10年間で2番目に高い合格率
令和5年度の行政書士試験の合格率は、13,98%。
これは過去10年間で2番目に高い合格率である。
また、合格者数は6,571人なので過去10年間で1番の合格者を輩出したことになる。
出典: https://gyosei-shiken.or.jp/pdf/trans.pdf
そう考えると令和5年度の行政書士試験は比較的易しい年だったと考えていいだろう。
口さがない者はこの事実をもってして、「よかったね。たまたま良い年に恵まれて」と皮肉を言うかもしれないが、運も実力のうちである。
過去2番目に高い合格率とはいえ、行政書士が依然として難関資格であることに変わりはない。
実際に試験を受けてみた所感としては、「憲法」が激ムズだったが、一方「一般知識」は明らかなサービス問題が2問あって、さらに文章理解も拍子抜けするほど優しかったので、一般知識の足切りにあった人は少ないのではと思う。
また、合否を分ける「記述」も難易度はそこまでじゃなかった。
筆者はミスもあったにせよ、3問ほぼ全て完答している。
筆者は勉強量だけは受験生の中で上位5%に入るくらい勉強した自負はあるが、それでも今回の合格に関しては、強運に恵まれたことはやはり否定できない。
運。
マクドナルドでのマネージャー時代を思い出す。
筆者が事務作業をするためにパソコンを使うと、高頻度でフリーズする。
他のマネージャー陣に聞くと、「え?私パソコンフリーズしたことなんてないけど?」と言う。
何度パソコンにエルボーをお見舞いしようと思ったことか。
また、同じく事務作業をしていると、大体筆者の時に限って紙かインクが切れる。
後輩は言う。
「あ、しんまさんいつも紙補充してくれてあざーすw」と。
何度後輩にドロップキックをかまそうと思ったことか。
また、なぜか筆者だけ化け物のようなモンスタークレーマーにエンカウントすることが多かった。
何度猟銃の免許を取ろうと思ったことか。
些細なことではあるがこうした小さな不運を重ねることによって、「やっぱ俺って運がないのかな・・・」と暗澹たる気持ちになる。
そんな筆者が強運によって行政書士試験にかろうじて合格できたのならば、人生というゲームはなんと複雑怪奇なのだろうか。
しんまの行政書士試験攻略法
※受験生以外はこの項は読み飛ばしてください
行政書士試験に合格したいなら、行政書士試験の配点を知らなければならない。
以下が配点。
憲法28点 (択一式6問、多肢選択式1問)
行政法112点 (択一式19問、多肢選択式2問、記述式1問)
民法76点 (択一式9問、記述式2問)
商法20点 (択一式5問)
基礎法学8点 (択一式2問)
一般知識 (択一式14問)
計300点
合格基準点は以下。
1. 法令科目で122点以上
2. 一般知識の得点が24点以上
3. 試験全体の得点が180点以上
「行政法」と「民法」で総得点の半分以上を占めるので、必然的に受験生はこの2つを重点的に勉強することになる。
行政法に関しては穴をつくらず全ての分野をカバーする必要がある。
筆者は地方自治法以外の条文をほぼ全て暗記していた(にもかかわらず本番では点数落としまくったが)。
民法は条文が1000条以上もある上に、いろんな事例が複雑に絡み合うので解くのは容易ではない。
筆者は特に民法が苦手だったので、テキストと六法を隅々まで読んでいた記憶。
そして記述式。
記述式は1問20点もあり、計3問出るので記述式だけで60点。記述式だけで合格点の実に3分の1を占めるので、記述で点を取れないと合格するのは相当厳しい。
なので筆者は記述対策に一番力を入れた。
やったこととしては以下。
・記述対策用の問題集を解きまくる
・択一式の問題で記述ならどう回答するかを考えながら解く
その成果は確実に出て筆者の記述式の得点は52点だった。
法律系の勉強は基本的に暗記科目なので、如何に条文と判例を暗記するかの勝負である。
筆者のやり方としては、とにかく過去問をぶん回し、何度も間違えるポイントや重要論点を付箋に書いて、それを部屋中の至る所に貼っていた。
机、冷蔵庫、トイレの扉両面、手帳、スマホなど、とにかく毎日必ず目に入る場所に付箋を貼りまくる。
そしてそれを毎日見る。
これが存外効果があった。
テキストや過去問に自分の言葉で要約を書き込むのも効果ある。
大事なのは、「自分の言葉」という点。
ただ書き写すだけじゃ意味がない。
教材はなんでもいいと思うが筆者は合格革命さんにお世話になった。
合格革命の肢別過去問集10周、1000問ノック9周、それ以外の問題集も7~10周くらいはした。
模試は市販模試を含めて10回受けた。
断っておくと、筆者は独学で勉強したので、 おそらく効率的な勉強はできていない。
効率的に勉強したいならやはり予備校に通うのがベストだろう。
これからについて
貧乏を経験したことがない者は貧乏の味を知らない。
その味の名は屈辱感という。
屈辱感を味わい続けながら生きる気は毛頭ないので、貧乏から抜け出すためにあれこれ奔走した。
その様は、いやそのザマは、全てブログに書いてきた。
おかげさまで多くの読者たちから温かい応援コメントをたくさんいただいた。
それらを一部抜粋。
「アホでは儲からないという教訓」
「日本から出てけこのゴキブリ野郎」
「どこまで堕ちていくか興味ある」
「人生が壊れてしまっていることに気づいていない」
本当にありがたい。おかげさまで無事過呼吸である。
そうした叱咤激励をいただいたからこそ、行政書士資格を取ることができた。
行政書士資格は、人生を変えることができるチケットである。
そのチケットを手にした今、次に考えるべきはこのチケットを如何にしてカネに変えるか、だ。
したがって、筆者は即開業する腹積りである。
職場の上長には、「今の仕事を続けながら行政書士として開業したいです」と既に相談済みで、了承は取り付けてある。
よって、引き続き今の職場に寄生し続ける算段故、仕事を辞めるつもりは一切ない。
(かような話を、鷹揚な精神で許していただいた上長には感謝しかありません)
筆者は別にフルタイムで働いてるわけではなく、平日の日中は暇なので、この時間を行政書士の活動に充てる予定である。
「小せえなあ小せえよ。今の仕事を全て投げ打って行政書士に全力投球しろよ。なに変に保険かけてんだよおめーは」と、しんまウォッチャーは言うかもしれない。
金もコネも経験もない、無知蒙昧な筆者がそんなギャンブルをしたら、即破綻するのは目に見えてるくせに、しんまの不幸でご飯3杯食える彼らは煽ることをやめない。
生憎筆者は案外石橋を叩いて渡る性格である。
リスクを取るというのは甘美な響きだが、なんの勝算もないのに不必要なリスクを取るのは、蛮勇の類いでしかない。
追々また色々報告できればと思う。
おわりに
これまでの苦労が思い起こされる。
長年働いたマクドナルドから放逐され、決死の思いで始めた貸し会議室は無事破綻。
6時間洗い物をし続けるという、地獄の単純作業で何とか食い繋ぐ。
リベンジを誓い、貸し会議室2号店を作ったが、こちらもあえなく破綻。
ままならないものである。
マッチングアプリに癒しを求めれば、殺戮のバトル・ロワイアルが始まり、血みどろの抗争に飲み込まれていく。
意中の子はイケメン中出し野郎にぶん取られ、筆者は相模原の片隅で怒りの雄叫びを上げた。
運命という暴力に翻弄されながら、絶望の中行政書士試験に挑み、そして合格を勝ち取った。我が人生における最大の快挙である。
これまで、広大な電子の海にその恥を晒し続けてきたが、これからは、「今月は儲かったので、屋上から札束をばら撒いてみました」とか、「100万円を拾った港区女子が、ちゃんと交番に届けるか検証してみた結果www」など、存分に成功をアピールする投稿を増やしていきたい。
恥の上塗りにしかならない冗談はともかく、これまで応援コメント、あるいは耳が痛くなるような指摘をしてくれた、全ての人間に感謝したい。
ありがとうございました。
しんま、これからも頑張ります。