今年の振り返り。
無駄に歳を重ね、無策に動き回り、無様な悪足掻きを繰り返し、結果、今年も実りない1年となってしまった。
底意地の悪いしんまウォッチャーは嘲笑し、友人各位は冷めた眼差しで筆者を眺め、ブログ仲間はもはや無関心。
そんな恥多き1年を晒そう。
【前回の振り返りはこちら】
行政書士試験という絶望
令和5年度の行政書士試験を受けるため1年間勉強をし続けた。今年に入ってから試験日まで勉強しなかった日は1日たりともない。
だが、自分が望んだ成果は得られなかった。
自己採点した所感ではギリ合格かギリダメかの瀬戸際ラインで、合否が出るまでまな板の鯉状態である。
試験を終えて後悔したことは2つある。
一つはもっと六法を活用すればよかったこと。
もう一つは試験終了5分前に記述の間違いに気づき、必死に修正するも間に合わなかったこと。
1年間、尋常ならざる闘志を行政書士の勉強にぶつけ、「何がなんでも勝つ!!ぜってえ人生変える!!」と息巻いていたのに言動と結果が一致していない。
実に滑稽である。
こんな有様だから筆者は試験が終わってからずっと意気消沈している。
資本主義社会で成功するには、「リスクを取る」か「スキルを身につける」か、しかないというのが筆者の持論である。
これまではずっとリスクを取る方針だったが、全くうまくいかなかったので仕方なしにスキルを身につける方針に切り替えた。これが2021年の冬。
勉強などまともにしたことがないので、自分に勉強ができるのかわからなかった。
だから最初は自分が興味ある分野で勉強しようと思いまず経済の勉強をし、その次にお金(FP)の勉強をした。
ある程度勉強の仕方というものがわかってきたので、人生を変えるための勉強、すなわち資本主義社会で成功しえるスキルを身につけようということで、行政書士の勉強に取り組みだした。これが2022年の秋。
考え方自体大きく間違ってると思わないが誤算だったのは筆者があまりにもアホだったことだ。
そして絶望しているのが今。
無理無理プリン。
トレーディングという狂騒
この世で一番儲かるのはトレードである。
なぜならトレードは金で金を売買するようなものなので、余計な中間コストがないからだ。
だから筆者は再びFX市場に舞い戻ってきたわけだが、目にも止まらぬ速さでで退場となった。
アホである。
もっとも、最小ロットでやっていたし実験的に意味合いも強かったのでショックはほぼない。
この敗北で得た知見をまとめると、
1. トレードで勝つには人間の本能に逆らう必要がある
2. 感情が死んでる人は強い(合理的に行動できるので)
以上になる。
トレードで勝利するには、システマチックに行動するか、人間性を捨てるしか道はない。
絶叫と発狂がデフォルトの筆者にはそれは到底無理である。
レンスペ2号店撤退という顛末
今月でレンスペ2号店を撤退した。
実に1年11ヶ月運営したことになる。
なんだかんだ初年度も黒字で今年も黒字運営だった。
利益こそ少ないが手間もかからないのでわりかし良いビジネスだった。
だが撤退した。騒音問題を解決することができなかったからだ。
筆者の会議室は住居用のマンションの一室の中にある。
こう書くと、普通の方々は眉をひそめるかもしれない。
「なんか知らんけど、会議室ってビルとかに入ってるものじゃないの?」と。
だが、現在は小型の会議室が増え、それらの会議室は住居用のマンションの一室で運営されることは珍しくない。
現在、レンスペ清掃の仕事で請け負っている会議室は3つあるが、3つとも住居用マンションの一室で運営されている。
なので、マンションの一室で会議室をやること自体はそう珍しいことではないのだ。
筆者の会議室は鉄筋コンクリートだが、道路沿いマンションなので、元々一定の騒音があるため住民に騒音耐性があると考え、この物件なら騒音問題は生じないと踏んだ。しかし現実は違った。
ちょくちょく話し声がうるさいとクレームが入り、何度も壁ドンされるようになってしまった。
管理会社と相談し、デシベルアラートを設置し、壁に遮音&吸音シートを貼り付け、ゲストには最大限の注意を促したが状況は改善をみなかった。
パーティースペースなら騒音は日常茶飯事だが、会議室で騒音が発生することはかなり稀だと思っていたが、現実は異なっている。なぜか。
しばらく筆者には理由がわからなかったが、単純な結論に達する。もしかして、相当に神経質な住民がいるのではないかと。
そう考えた根拠は、ゲストから、「普通の話し声なのに壁ドンされた」という連絡が一度や二度ではなく頻繁にあったからだ。
また、部屋に入室する際、ずっとこちらをガン見してくる老婆がいたという報告もあった。
そうなってくると、その住民に直接交渉して納得してもらうくらいしか打てる手はないが、住民同士の直接交渉は新たな火種を生みかねない。
別に管理会社からは出てけとまでは言われてないし、このままその都度対応して誤魔化しながら、ぬけぬけとレンスペを運営しようとも思ったが、それだと確実に顧客満足度は下がる。
また、その住民が仮に神経質な方だろうと、その人の平穏な生活を侵害していい道理はない。
となれば、出てくる答えは「撤退」以外ない。
筆者がレンスペを運営する目的は金儲け以外にないが、さすがに誰かに迷惑をかけてまで金を儲けるわけにはいかない。
こうして撤退が決まった。
ちなみに、撤退目前にキーボックスがぶっ壊れ鍵屋さんを呼んだり、契約や更新の都合で1ヶ月空家賃を払わなければいけなくなったりで、今年の利益がかなり削れた。神は死んだ。
結局レンスペを2店舗運営したわけだが、どちらもうまくいかなかった。
1店舗目は単純に売上不振。2店舗目は騒音問題。
ブチ込んだ100万円はほとんど回収できず、人様に迷惑をかけ、何の社会貢献性もないままクローズ。無念の極み。
もうね、3店舗目作るとしたら、ヤクザ事務所風貸し会議室にするわ。
象牙の置物とか虎の剥製とか置いておけばいいんでしょ?
普通に貸し会議室やるより繁盛するかもしれない。
韓国デビューという幻想
これは去年の話だがブログには書いてなかったので記録しておく。
2022年2月。当ブログに韓国の某テレビ局からメールが届く。
内容は日本と韓国のZ世代について特集をやるらしく、その日本代表として筆者を取材させてほしいというもの。
なんでも、筆者のブログを見て、就職せずにいろんなビジネスに手を出している姿が、彼らのアンテナに引っかかったらしい。
筆者がZ世代の日本代表として出演するとなれば、あまりのイメージの悪さから日本の国益を大きく損ないそうではあるが、そんなのは筆者の関知するところではない。快諾した。
まず2度の電話取材をしてもらった。
そこで聞かれたのは、筆者のこれまでの簡単な経歴や、ブログに書いたビジネスの話など。
そして、筆者の部屋や、筆者が仕事している姿を撮らせてくれと言われた。
ふふん美容室行こうかな、服買おうかな。とるんるん気分で撮影を楽しみにしていたら、スタッフさんから電話があった。
「しんまさんのプロフィールは大変魅力的なのですが、やっぱりしんまさんで企画化は難しいかもしれません。なので今回は一旦見送らせてください。こちらから持ってきた話なのにすいません」
味がしなくなったガムを吐き捨てるかのようなテンションでそう言われた。
全然好きでもない女に告白されとりあえず付き合ってみたものの、「なんか違う。ごめん別れよっか」と言われた気分である。こっちは本気になりかけていたのに。
こうして晴々しい韓国デビューは幻となった。
日本政府から圧力かかったんですかね?
筆者は落胆したが、しんまウォッチャーはさぞ安堵しただろう。
日本の恥を晒さなくてよかったと。
こうして日本の国益は守られた。
2023年の総括と2024年の抱負
絶叫と発狂を繰り返し順調に狂人としての地位を確立していった2023年。
無論、そんな狂人を相手してくれる奇特な女などいるはずもなく、クリスマス当日は当たり前の如く仕事だった。
職場で先輩が有馬記念を見ていたが、ものの見事に三連複を外していた。
先輩の絶望の悲鳴が職場に木霊する。あまりの惨めさから筆者も悲しくなってくる。
仕事の帰り道。暗い街をイルミネーションが照らす。どこからかクリスマスソングが鳴り響く。スーパーのみならずコンビニですらクリスマスケーキを売り出す節操のなさは、もはや「当たり前」の光景となった。
キリストの末裔共が勝手に作った「クリスマス」という文化に、カップルたちはどっぷり浸かる。
凄まじい勢いでコンドームは消費され、何億ガロンもの精子が飛び交い、ラブホテル経営者が狂喜乱舞する中、筆者は義憤の涙を流し薄汚れたオンボロアパートに帰宅する。
少しでも陰鬱さを晴らそうと、NHKの人気番組、「チコちゃんに叱られる!」のパロディAV、「チコツちゃんにシコられる!」を観ることにした。チコちゃんにもNHKにも叱られそうだが、知ったことではない。
本作は、チコツちゃんの、「恥に骨と書いてチコツってゆーのー」という衝撃の自己紹介から始まる。
主要キャストは、チコちゃんにそっくりな姿をしたチコツちゃんと(被り物の完成度が無駄に高い)、霜降り明星のせいやに激似男優の野島、ベテラン男優森林原人、はあちゅうの元旦那しみけん、の4人である。
メンバーが濃すぎる。これが面白くないわけがない。
ちなみに、肝心のチコツちゃんの中身は佐倉絆である。有り体にいってかわいい。
本作最大の笑いどころは女性の潮吹きは妊娠しやすくするために起こる現象という論が紹介され、その流れでチコツちゃんが、「清水(しみけん)は嫁さん塩吹かせて妊娠させたんだもんね」とぶっ込んだことだ。嫌でも、脳内にはあちゅうの潮吹きシーンが再生され、画面越しにぶははと爆笑した(はあちゅうごめんなさい)。
笑いどころもある上にAVとしての完成度も高く、抜きどころもしっかりあるという、ふざけた企画のくせ中々にハイクオリティな作品。
「どこで本気出してんねん!」とメーカーにツッコミを入れたくなる。
こうして去年から一切進歩していない、最悪のクリスマスを過ごした筆者であった。
一体お前は聖なる夜に何をやっているんだと。
あらためて確信したが、この世に奇跡など一切ない。
オタクに優しいギャルは幻想だし、貧乏人と結婚する女子アナはいないし、停止モノAVは実際に停止していない。
「停止モノと謳ってるくせに、なんかこの子めっちゃ瞬きしてないか?」
そう思ったことは一度や二度ではない。
是非ともファクトチェックセンターの、厳正なるファクトチェックを期待したいところである。
この世は奇跡もロマンもへったくれもなく、あるのは圧倒的なる現実である。
成功したければ非情で無情な現実をしっかりと受け止めてそれを踏まえた上で行動するしかない。
筆者の現実は、金もない、学もない、品性もない、女もいない、ないない尽くしであるが、その現実を受け止めて生きていくしかないのだ。
好きな小説家に中山七里がいる。
中山七里は、図書館にある本全てを読破するほどの読書少年だったが、小説家デビューは48歳と遅い。
だが、そこから10年あまりで出した冊数は60を超える。
とにかく、とにかく筆が早いのだ。
その上、医学、法医学、司法、音楽、金融、とジャンルも幅広い。
中山七里がこれだけ幅広いジャンルで量産を続けるのは、自分に作家としての才能がないことを自覚してるからだ。
自分に才能がないからこそ作家として生き残るため、とにかくありとあらゆるジャンルで手数を打つ。
膨大な読書量、一度読んだ内容は忘れない特殊技能、平均睡眠時間2時間、食事をほぼしない、という常人には真似できないスタイルが量産を可能にしている。
筆者には中山七里の真似は到底できないが、「手数を打つ」という根本部分の戦略は参考にできる。
FXも、カプセルトイビジネスも、プロブロガーも、ジョイコンリペアも、レンスペも、何もかも失敗に終わったが、何度失敗しても意に介さない恥知らずの精神を忘れず、今後も手数を打っていく。筆者が取れる戦略は、もうそれくらいしか残されていない。
おわりに
底意地の悪いしんまウォッチャーの嘲笑が自尊心を打ち砕き、友人各位の冷めた眼差しが心臓を貫き、ブログ仲間の無関心さに脳髄が哀しみの痙攣をみせる。
心身共に無事致命傷だが、それでも人生は続いていく。
しんまウォッチャーは、やや憐れむような顔をしながら言うかもしれない。
「なあしんま。お前は金がほしいんだろ?お前みたいな、スキルもキャリアも学歴もない人間でも、手っ取り早く稼げる仕事があるぜ。お前、大津市行ってこい。大津市の原発除染作業員になれ。お前みたいなノースキルアラサーでも月給60万保証してくれて、寮まで完備してくれるみたいだぜ。休みは月5日しかないみたいだが、それくらい頑張れるだろ。社会貢献性もあるしな。これだけで年収720万。お前はバカなんだから、もう余計なことはするな。原発除染作業員になれ」と。
しんまウォッチャーに同情されるなど実に業腹だが、マグロ漁船よりは、まだいいかもしれない。
行政書士試験だめだったら一考の余地はある...かも...。
ともかく、来年は、来年こそはもっとましな1年にしたい。