どうも、しんま13です。
ポケモンソードシールドのランクマッチにおいて白い悪魔と呼ばれる「トゲキッス 」。
トゲキッスは常に環境トップに君臨しており、その理由は優秀な種族値に加えて、タイプ一致でダイジェットを放つことができ、なおかつ特性もぶっこわれ性能のためです。
本記事ではそんなトゲキッスの環境に存在する型を全て紹介します。
情報元は、上位勢の構築記事と、筆者が対戦で当たった型を参考にしています。
多分ほとんどの型が網羅できているのではないかと思います。
これからトゲキッスを使いたい人、トゲキッスを対策したい人はぜひとも参考にしてください。
目次
トゲキッスの基本データ(種族値や特性など)
まずはトゲキッスの基本的なデータをみていきましょう。
トゲキッスの種族値 | |
HP | 85 |
攻撃 | 50 |
防御 | 95 |
特攻 | 120 |
特防 | 115 |
素早さ | 80 |
・タイプ 飛行・フェアリー
・特性 てんのめぐみ/はりきり
・夢特性 きょううん
合計種族値は545。
使わない種族値を除けばほぼ600属並の種族値を誇り、素早さもそこそこ高い上にダイジェットで自身の素早さを上げることができるので一度加速すると止めることが困難になる最強のポケモンです。
火力もある上に耐久も並以上あるので、努力値を一切耐久に振らなくてもどんな相手の攻撃も1発は耐える性能を持っています。
しかも特性「てんのめぐみ」と「きょううん」がどちらも強力。
てんのめぐみは追加効果の発生率が2倍になるため、エアスラッシュが60%の確率でひるむ最強技になり、おそらくランクマッチをやってる人はこのエアスラひるみに苦汁を飲まされてきた人は大勢いるでしょう。
一昔前は、電磁波で麻痺させた後にひたすらエアスラでひるませる、通称「まひるみ」戦法が横行したこともありました。
麻痺る確率が25%、ひるむ確率が60%なので、相手は85%の確率で行動できなくなるので、このまひるみ戦法は害悪戦法として有名ですね。
かくいう筆者もつい最近このまひるみトゲキッスに完封されました。
もう一つの特性「きょううん」もチート特性です。
きょううんは急所ランクが1段階上昇する効果で、ピントレンズを持たせることで急所に当たる確率が50%になります。
ダイマックスエースとして使うなら特性はきょううんにした方がいいかもしれません。
このように、種族値、特性、技、ダイマックス性能の高さ、どれを取っても最強レベルのポケモンなのです。
それではトゲキッスの型を紹介していきましょう。
【トゲキッスの型1】スタンダード型
:努力値 CSぶっぱ残りH
:特性 てんのめぐみ
:性格 臆病(S↑ A↓)
:持ち物 ラムのみ
:技 エアスラッシュ、マジカルシャイン、火炎放射(大文字)、悪巧み
ランクマッチシーズン初期のトゲキッスはほとんどこの型で、今でもこの型が一番スタンダードです。
そしてトゲキッスの技構成も基本はこの4つがテンプレになります。
基本はダイマックス前提運用で、ダイジェットを積み相手を破壊していくという型。
ダイマックスが切れた後もエアスラひるみで運勝ちを狙いにいけます。
ダイマックスしても強いし、ダイマックスしなくても強いです。
また、持ち物をラムのみではなく弱点保険を持たせる保険加入型も一定数存在します。
【トゲキッスの型2】命の珠キッス
:努力値 CSぶっぱ残りH
:特性 てんのめぐみ
:性格 臆病(S↑ A↓) (臆病ではなく控えめにしてる人もいる)
:持ち物 命の珠
:技 エアスラッシュ、マジカルシャイン、火炎放射(大文字)、くさむすび
スタンダード型の持ち物を命の珠に変え、技をフルアタック構成にしたのがこの珠キッス。
珠を持たせることで予想外の火力を出すことができ、一度加速すると止まらなくなります。
凄まじく強いのですが、筆者が使ってて思った欠点としてはフルアタック構成故に、ダイウォールが使えないのが少しばかり痛かったです。
【トゲキッスの型3】きょううんキッス
:努力値 CSぶっぱ残りH
:特性 きょううん
:性格 臆病(S↑ A↓)
:持ち物 ピントレンズ
:技 エアスラッシュ、マジカルシャイン、火炎放射(大文字)、あくび(あくびは大ウォール用のための補助技。したがって自由枠でもある)
スタンダード型と技構成、性格共に一緒ですが、特性をきょううんにしてピントレンズを持たせることにより、50%の確率で急所を狙えるというぶっこわれ性能を持った型です。
筆者が相手してて一番嫌な型なのでかなり強いと思います。
急所は相手の壁や能力ランク上昇を無視できるのが非常に強いポイントですね。
【トゲキッスの型4】耐久振りキッス
:努力値 H244/C30/S236
:特性 てんのめぐみ
:性格 臆病(S↑ A↓)
:持ち物 ラムのみ
:技 エアスラッシュ、マジカルシャイン、火炎放射(大文字)、悪巧み
筆者が一番使っている耐久振りキッス。
ダイジェット一回で相手のドラパルト抜き調整で、残りは耐久に振るという努力値構成。
耐久に振る理由は、相手の攻撃を1発耐えて悪巧みをするためです。
Cに30しか努力値を振っていないため実数値は144なので、悪巧みを積まないと火力不足感は否めません。
なのでオーロンゲなので壁展開をするなどして、悪巧みを積む猶予を持たせないとダイマックス時の撃ち合いで負けてしまうことが多々あります。
そのため、筆者は悪巧みをしなくても火力を出せるようにラムのみではなくするどいくちばしを持たせて、ダイジェットの火力を上げるようにしています。
いろいろなキッスを試しましたが無難に一番強かったと思います。
【トゲキッスの型5】スカーフorメガネキッス
スタンダード型と努力値構成、特性、全て一緒で、持ち物がスカーフかメガネになっただけです。
悪巧みの枠がトリックになっています。
スカーフを持たせることでどんなポケモンに対しても上からエアスラッシュでひるませることができ、耐久ポケや詰みポケに対してはトリックで機能停止に追い込むことができます。
スカーフキッスはダイマックスはあまり切らず、大体初手で投げてきてエアスラッシュを連打してくる人が多いです。
シーズン4あたりから個体数を増やした印象です。
【トゲキッスの型6】たべのこし害悪型
:努力値 H132/ B172/ C4/ D4/ S196
:特性 てんのめぐみ
:性格 ずぶとい
:持ち物 たべのこし
:技 エアスラッシュ、電磁波、身代わり、悪巧み
965さんという方が開発した型。
以下は構築記事。
参考記事: 【SWSH】シーズン3使用構築 電磁波ヌルホルード【最終18位】 - Red Wonderland
シーズン4でも最終295位を達成した方が使っていましたね。
参考記事: 【剣盾シングルS4 最終295位(実質294位)「インテレ入ってる?」】 - ひろしくんの日記〜公立の限界〜
役回りとしては、
・身代わりで相手のダイマックス枯らし
・自分より遅い相手を電磁波身代わりエアスラでハメる
の2つ。
努力値調整意図は、構築記事によれば、
・食べ残しHP回復最高効率
・特化ドラパルトの命の珠ダイスチル確定耐え
・A振ってないカビゴンののしかかりを身代わりが耐えることがある
・最速バンギラス・ラプラス抜き
とのことです。
冒頭でもちらっと書きましたがつい最近筆者もこのトゲキッスにハメられて負けました。
絶対的に有利な立ち回りができたのに、エアスラと麻痺で一回もギルガルドが動かず敗北。一回でも動いていればラスターカノンで倒せたのに・・・。
あまりにもむかつきすぎてSwitchを破壊するとこでした。
絶対流行って欲しくない型ですね。
【トゲキッスの型7】アッキのみ型
:努力値 H244/ B148/ Ⅽ4/ D4/ S108
:特性 てんのめぐみ
:性格 ずぶとい
:持ち物 アッキのみ
:技 エアスラッシュ、火炎放射、朝の陽ざし、電磁波
シーズン4で最終40位を達成された方のトゲキッス。
参考記事: 夕焼け日和 第8世代でポリゴン2を使う裏技 S4最終40位構築紹介
基本的にトゲキッス はカビゴン、ドリュウズ、ミミッキュなどの物理アタッカーを苦手とし、ドラゴンタイプに対して無類の強さを誇るというポケモンです。
そこでアッキのみを持たせてBに努力値を振ることで、役割対象をずらすのがこのアッキのみ型トゲキッス。
ダイバーンで天候を晴れにすることで朝の陽ざし回復量が増えるのもグッド。
HBにここまで厚くするとドリュウズのアイアンヘッドを確定耐えし、A無振りカビゴンのヘビーボンバーはアッキのみ込みで2発耐えます。
Sは4振りロトム抜き、無振り80属抜き調整。(素早さ種族値が87のポケモンまで抜ける調整)
かなりユニークな型故に読まれることはまずなく、実際結果も出ている型なので、変わったトゲキッスを使いたい方にはおすすめです。
トゲキッスは初心者が使っても強い
トゲキッスはよくチンパンポケモンと言われたりしますが、その理由は初心者が使っても強いからでしょう。
一度悪巧みを積んでしまえばダイジェットで全抜きをすることが可能で、ダイマックスを切らずともエアスラひるみ運ゲを仕掛けることができるので、本当何も考えなくても勝ててしまう性能を誇っています。
なので、ランクマッチで勝ちたいのであれば、トゲキッスは一度使ってみてください。
そうすればトゲキッスの強さ、そしてトゲキッスの弱点も知ることができるので対策する側にも回れます。
【トゲキッス対策】どうやってあの白い悪魔を止めるのか
トゲキッスは最強のポケモンの一体ではありますが、そんなトゲキッスを止める方法は、
・タイプ相性で押し切る
・トリックルーム展開
・チョッキ持ちのポケモンで殴り合う
の3つです。
タイプ相性だとドリュウズやドサイドンはトゲキッスに対して圧倒的に有利です。
ドリュウズはそもそもトゲキッスより早いですし、タスキを持たせれば2回の行動保証で確実にトゲキッスを仕留めることができます。
ドサイドンの場合は、そもそもトゲキッス側からの有効打が基本ないので押し切れます。(ただ相手が命の珠を持っている場合くさむすびを警戒しなくてはいけない)
そのほかだとヒートロトムもトゲキッス対策におすすめ。理由は、トゲキッス側がヒートロトムに通せる技がなく、こっちの電気技が2倍で通るため。
もう一つはトリックルーム展開。
ダイジェットを積まれたトゲキッスを止めるのは至難の技ですが、そこで素早さ関係を逆転させるトリックルームが活きてきます。
代表的なトリル要員はミミッキュ。化けの皮で相手の攻撃を1発耐えトリルでダイジェットを無効化させ裏のエースにつなげるという立ち回り。
最近自分が考えた対キッス用「耐熱ドータクン」は、耐熱で相手のダイバーンを1発耐えトリルを展開し、てっていこうせんで退場し裏のエースにつなげるという戦法。(ドータクンに弱点保険を持たせて己自身がアタッカーになるという戦法も強いです)
三つ目はチョッキ持ちのポケモンで殴り合うという対策方法。
おすすめのチョッキ持ちポケモンはカビゴン。
カビゴンは元々D種族値が110あるので、HとD無振りでもチョッキを持たせることで、悪巧みを一回積んだトゲキッスですら受け切ることが可能になります。
以上の3つがトゲキッス対策方法になります。
トゲキッス対策にお悩みの方は参考にしてください。
マイナーポケモンを活躍させたいならまずはメジャーから
筆者は当初マイナーポケモンで勝ちたいと考えマイナーポケモンばかりを使っていました。
しかし、当然勝てない。マイナーポケモンの活かし方もメジャーポケモンの対策もわかっていなかったからです。
「メジャーポケモンなんて使いたくない!」
そう考える人は多いかと思います。
しかし、マイナーポケモンを活躍させたいならまずはメジャーポケモンを使ってみるべきです。
その理由は、メジャーポケモンを使うことでメジャーポケモンの弱点や対策がわかり、そこで得た知見をマイナーポケモンに活かせるからです。
金銀で登場した四天王の1人「カリン」は言いました。
強いポケモン、弱いポケモン、そんなの人の勝手。
本当に強いトレーナーなら好きなポケモンで勝てるように頑張るべき
この名言をどう解釈するかは人次第ですが、自分はメジャーポケモンを知ることこそが好きなポケモンで勝てるようになるコツだと解釈しています。
ではでは。
以上、【ポケモン剣盾】環境に存在するトゲキッスの型を全て紹介する(多分)...でした。【育成論】