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【2022年7月】今月読んだ7冊

※本記事には広告が含まれています。
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7月は行政書士を目指すことを高らかに宣言した月なので、行政書士関連の本が多い模様。

というわけで今月も読んだ本の感想をつらつらと。

目次

 

1. フリーター、行政書士になる!

 

 

内容は全くの知識0から行政書士試験に合格したノウハウを伝授するもの。
この本を読むとどのように勉強すればいいか、ある程度の方向性が見えてくる。

著者は大の猫好きで、行政書士としても猫に関係する「ペット信託」の仕事をしているのが、良いストーリーだと思ったし、行政書士の仕事の幅広さを思い知らされる。

 

2. 行政書士になるには

 


図書にあったので読んでみた。
現役で活躍している行政書士へのインタビューがかなり参考になった。
個人的には風俗関係の業務を専門にしている方が興味深かった。

 

3. 司法書士になるには

 

 

司法書士は最高難易度の資格なので目指そうとは思わないが、図書にあったのでなんとなく読んでみた。
20年前の本なので情報はやや古いが、司法書士の世界を何も知らなかった筆者にしてみれば存分に知的好奇心をくすぐられた。

面白いと思ったのが、司法書士は一定の条件を基に簡易裁判の代理業務をできること。
まさに街の法律家と呼ばれるにふさわしい職域の広さ。

 

4. 57歳で婚活したらすごかった

 


全く婚活する予定はないが、その魔の世界の魅力に取り憑かれ手に取ってみた。
著者はフリーの記者で年収も高い。が、57歳という年齢がネックとなり婚活に苦戦する。
ただ、著者は結婚までは至らないとしても何人もの女性と一夜を共にしているので、結構モテているじゃねーかという感想。

 

5. 俺ではない炎上

 


浅倉先生の新作。
もちろん前作の「6人の嘘つきな大学生」は既読済み。

ある日突然、SNSに女子大生を殺害したことをほのめかすアカウントが登場した。
そのアカウントの主が会社員の「山縣泰介」であることがネット民によって特定される。
こうして炎上が始まるわけだが、しかし当の泰介は困惑する。なぜなら彼は全く身に覚えがないのだから。なんたって自分はSNSの使い方すら知らない。
そんな泰介の困惑はよそに、世間は「山縣泰介は殺人犯」と決めつけ炎上は加速する。

泰介は考える。一体自分を嵌めたのは誰なのか・・・と?

読んだ感想としては、「まんまと作者に嵌められた!」である。
これ以上言うとネタバレになるのでぜひ読んでみてその真相をご自身で確かめてほしい。

 

6. 虚構推理 逆襲と敗北の日

 


キリンの話。
本作最大のポイントは、琴子と敵対している六花がキリンに立ち向かうためにお互い手を組むところにある。
しかし、この2人が交わってハッピーエンドになるわけがない。
ラストでは、シリーズで初めて琴子の抱える苦悩が浮き彫りとなる。
次作が待ち遠しい。

 

7. 流星の絆

 


言わずと知れた東野圭吾の名作を今更ながら読破。

当たり前に面白かった。今年読んだ小説の中ではぶっちぎりの1位。
ストーリー展開の巧みさもさることながら人物描写がうまい。
読みながら登場人物たちの息遣いや表情が明確にイメージできる。

何度も読み返したところは、静奈が行成の経営している洋食屋に行き、静奈の心境に変化が生じるシーンだ。(文庫判160p)

静奈にとって行成は金持ちのボンボンであり、詐欺のターゲットでしかない。
だが、行成の実直で仕事熱心な姿勢に静奈は徐々に心惹かれていく。
しかも、行成の店は洋食屋だ。洋食屋で生まれ育った静奈にとってこのロケーションは、子供の頃の記憶を呼び覚ますには十分すぎるものだった。
やや長いがそのシーンの一節を引用する。


店に入った瞬間から、妙に落ち着かないのだ。自分の心の片隅にある古いドアがノックされているような気分だった。
だが決して悪い気分ではない。むしろ、つい無防備になってしまいそうだった。そのことが彼女を戸惑わせている。
たぶんここが洋食屋だからだろう、と静奈は思った。
昔、両親が経営していた『アリアケ』という店とは、広さも高級感もまるで違う。
だが漂っている空気には、明らかに共通したものがあった。
その空気が、彼女の意識を、幼い日々に連れ戻そうとする。人を騙すことなど、考えもしなかった無邪気な日々にだ。

 

おわりに

 

FP2級の試験が9月にある上に、行政書士の勉強もしなければいけないので、8月はほぼ本を読めないかも。。。