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ジョイコンリペアビジネスで稼げなくなって気づいたこと

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筆者は現在ジョイコンリペアビジネスに勤しんでます。

「なんだそれ?」って人に説明しておくと、ニンテンドースイッチのコントローラーを直す仕事。

ジョイコンは設計上壊れやすい仕様になっており、そのためフリマサイトなどで壊れたジョイコンが大量に叩き売りされています。
それらを買い取り、直し、適性価格で売る、というのがこのビジネス。

最初はわずか1万しか利益が出なかったものの、ライバルたちを押し除け、月10万の利益を出すまでに成長。
底辺労働に従事している筆者からすれば「やったぜ!」と喜びをあらわにし、束の間の充足感を堪能していました。
しかし、そううまくいかないのが人生ってもんです。

目次

 

終わりの始まり

 

ジョイコンリペアビジネスで2ヶ月連続で月10万の利益を叩き出し、「やっぱ俺って天才だわ」と調子に乗っていたところ、今月に入ってから事態は急変。

その事態とは参入者の増加によるジョイコン価格の下落です。

筆者がジョイコンリペアを始めたばかりの頃はジョイコンリペアをやっている人は少なかったですが、筆者がブログで「ジョイコンリペア儲かるよ!」とか書いたせいか、参入者が急増。何やってんだ俺。

参考記事: 利益10万超え!?ジョイコンリペアビジネス4ヶ月目の収支 - 要件を言おうか

これにより猫も杓子もジョイコンリペアを始めるようになり、需要と供給のバランスが逆転し、市場原理に抗えずジョイコンの価格は下落。

これまでは1個3700円で売れたジョイコンが気づけば3000円に値下げしても中々売れない状態になるという有様。
ジョイコンリペア業界にもデフレーションの到来です。
大量の在庫を抱えた筆者はただただ頭を抱えるのみ。

そのため、もはや月10万の利益を確保することは到底不可能であり、せいぜい月5万いけばいいほうでしょう。
少なくとも今月は多分それくらいの利益でフィニッシュする予定。

 

ゲームの部品販売すら終わった

 

筆者はジョイコンリペアと並行してゲームの部品販売も行っていましたが、筆者のアカウントが他の業者たちに目をつけられたせいか、筆者と同じ部品を筆者よりも安い価格で売る人が急増。
筆者が売るまではほとんど市場に流通していなかった部品が次々に出品され、筆者の出品商品は市場に埋もれました。

そのため、ゲーム部品部門も暗礁に乗り上げるという無様な結果になりました。
意気揚々と以下の記事を書いたというのに恥ずかしいことこの上ありません・・・。

参考記事: ゲーム機の部品販売は儲かるのか!? - 要件を言おうか

 

活路はあるのか?

 

筆者がジョイコンリペアのことをブログに書いたから参入者が増えたのかもしれませんが、しかしそれはあくまできっかけにすぎず、「ジョイコンリペアは簡単」という参入障壁の低さこそが、参入者急増の本当の理由だと思います。

というのも、壊れたジョイコンを直す作業は実に容易いです。マジで誰でもできます。

ジョイコン故障原因の9割がスティックの暴走で、これは新品のスティックに交換するだけで直すことができます。
素人でも10分そこらあれば修理できるでしょう。

こんな誰でもできる簡単な修理で月10万稼げるとなれば、副業ブームの昨今、参入者が殺到するのも無理ないでしょう。

そう考えた時に、ではリペアビジネスに活路はあるのでしょうか?
その設問の答えは、「修理が難しい製品をリペアすること」だと思います。

つまり、参入障壁が低いから稼げなくなったのであれば、参入障壁が高い分野にフルコミットすればいいのです。

例えば、ジョイコンは誰でも直せますが、ニンテンドースイッチの本体を直すのは確かな技術が必要なので、直せるのはほんの一部の人間だけです。
そのような、修理が難しい製品にフォーカスしリペアを続けていけば、どれだけブログに「儲かるよ!」と書こうが、稼ぎ続けることはできると思います。

 

ジョイコンリペアで稼げなくなって気づいたこと

 

「おすすめな副業」で真っ先に紹介されるのが、転売やせどりといった、技術もスキルも必要ないビジネスです。
かくいう筆者も昔CDせどりやってました。月150枚のCD捌いて利益3万でしたね。得したのは手数料をしこたま搾り取っていったAmazonだけ。きっつー。

結局、このような技術もスキルもいらない仕事は、参入者障壁の低さからやる人が増え、結果的に何が起こるかというと、先ほど説明したように市場価格の下落です。
下記記事では、コロナで暇人がフリマ市場に大挙し、その後の悲惨な顛末を短くまとめています。

参考記事: 転売ヤーたちの断末魔。コロナで暇人が多数参入、フリマ市場は価格崩壊

筆者がやっているジョイコンリペアも全く同じことです。

メルカリユーザーからすれば、誰からジョイコンを買っても一緒なので、より安い値段をつけてる人から買おうとします。
つまり、「しんまからジョイコンを買いたい」という人はおらず、シンプルに価格だけで購入されるか否かが決定します。

そのため、どれだけジョイコンを頑張って売ろうが、筆者の個人的な信用度、ブランドは一向に上がらず、熾烈な価格競争に巻き込まれて苦しい思いをするのがオチです。

そんなジョイコンリペアを数ヶ月やって得た気づきは、「誰でもできるビジネスをいくらやってもしょうがない」ということ。

例に出すとコンビニバイト。

コンビニバイトを仮に10年間やり続けようが、そこから稼ぐスキルが身に付いたり、仕事の幅が広がったりすることはなく、その県で定められた最低賃金以上のリターンを出すことはまず不可能です。
なぜなら、コンビニバイトは誰でもできることだから。

ジョイコンリペアもコンビニバイトと同じこと。
誰でもできるからいくらでも換えがきくし、ジョイコンリペアから仕事の幅が広がったりすることもありません。

そんな仕事をいくらやっていても長期的な展望を描くことは無理でしょう。
だからこそ、誰もができない仕事、もっと言えばその人にしかできない仕事にリソースを割くべきなのだと思います。

それが筆者がジョイコンリペアをやって得た気づきです。

 

おわりに

 

筆者の周りを見渡してみれば、その人にしか作れないコンテンツを作ってる人、高い技術力で勝負してる人、ユニークな切り口でバズを巻き起こしてる人、などなど、その人にしかできない仕事で飯を食っているフリーランスをたくさん目にします。

自分が目指すべきはそこなのでしょう。

なのでこれからは、誰もができる仕事から自分にしかできない仕事にシフトし、可処分所得をガッツリ増やしていこうと思います。

ではでは。

以上、ジョイコンリペアビジネスで稼げなくなって気づいたこと...でした。