どうも、しんま13です。
湊かなえ原作のベストセラー小説を映画化した作品「告白」を見ました。
本作は、娘を殺された中学校教師が復讐することを決め、クラスの生徒たちに衝撃の告白をするところから始まるサスペンス映画。
主演の松たか子の圧巻の演技と引き込まれるようなストーリー展開。
とても面白かったです。
早速感想を書いていきます。
目次
映画「告白」の基本情報・予告編
【監督】 中島哲也
【脚本】 中島哲也
【ジャンル】サスペンス
【公開日】2010年6月5日
【上映時間】106分
映画「告白」主要登場人物・キャスト情報
・ 松たか子: 森口 悠子役
シングルマザーの中学生教師。自分の娘を自分のクラスの生徒に殺されたことから復讐を決意し、終業式後ホームルームで生徒たちにある告白をする。
・ 岡田将生:寺田 良輝役
熱血教師。
・ 西井幸人: 渡辺 修哉役
知性が高く数々の発明をしているが、母親に認められず鬱屈した毎日を送っている。
・ 北原 美月: 橋本愛役
女子生徒。
映画「告白」のあらすじ
物語はシングルマザーの中学生教師である森口 悠子のある告白から始まった。
「私はこのクラスの生徒に娘を殺されました」
どよめく生徒たち。
森口は気にせず続ける。娘を殺した生徒たちがどれほどひどいやつか、そして絶対に復讐すると。
森口の告白からクラスは大きく変わり、娘を殺したとされる二人の生徒は苦悩し、一人は不登校に、一人はいじめの対象となった。
しかし、森口の復讐はまだ終わっていなかったのだ。
映画「告白」のネタバレ感想
凄い話でした・・・!(語彙力)
あらすじでも書いた通り、物語はシングルマザーの中学生教師森口のある告白から始まります。
「私はこのクラスの生徒に娘を殺されました」
娘を殺した生徒は二人。
森口はこう続けます。
私の夫はHIVに感染してると。そしてその夫の血液を、娘を殺した生徒二人の牛乳に混ぜたと。(実際混ぜてないが)
この瞬間から、森口の娘を殺した生徒二人は命の重さを知ることになり、死ぬほど苦悩することになるのです。
森口がこのような告白をした理由は復讐。
クラスメイト全員の前で殺人犯たちを吊し上げたのです。
これは効果覿面で、一人の少年は不登校に、もう一人はいじめの対象となり、森口が告白したその日から二人の少年の人生は大きく変わります。
不登校になった少年は自分の罪の重さにさいなまれ引きこもり、母親に暴力を振るようになります。
挙句の果てに精神が崩壊し、母親を殺害。
悲惨な末路です。
一方、もう一人の少年いじめられこそしたものの、そこまでダメージを受けていませんでした。
この少年は母親に認めてもらいたくて、いろいろな発明をするのですが、肝心の母親は他の男と再婚しているため会うことはできずじまい。
その母に認められたいという気持ちが変な方向に歪んでしまい、森口の娘を殺すという凶行に走るわけです。
そして、少年は終業式で命の大切さを訴える作文を全校生徒の前で読み上げ、自ら作った爆弾の起動スイッチを押し自分含め生徒全員を殺害しようと計画します。
世間を騒がせる犯罪を起こすことで、母親に自分の存在を認めさせようと考えたのでしょう。
しかし、この計画を察知した森口が爆弾を母親のいる大学の研究室に移動させます。
そんなことを知らない少年は爆弾の起動スイッチを押してしまい、母親は息子の作った爆弾によって死んでしまうのでした。
その事実を森口の電話で伝えられた少年は発狂し、少年に対して森口は「ここからあなたの更正の第一歩が始まるんです」と先生っぽいことを言ったかと思えば、「な~んてね」と言い残しその場を後にします。
森口の復讐はただ相手を殺すという生易しいものではなく、相手に苦痛を与えた後に、相手の一番大事なモノを奪い精神を殺すという最強最悪のやり方だったのです。
物語の途中までは、もしかしたら森口は命の大切さを教えるために、あえて生徒たちの前で告白をしたのかと思っていましたが、森口は自分の娘を殺されたその時から教育者ではなくなり、復讐に燃えた鬼になったということがラストでわかりました。
相手を懲らしめる一番の方法を思いつき、それを冷徹に実行しただけにすぎなかったのです。
少年は自分のことが頭が良いと自負していたけど、全ては森口の手の平の上で踊らされているだけで、最後は絶対的な絶望感を味わされ敗北。実に痛快です。
少年は母親にちゃんと愛されなかったという悲しい背景があります。
ただ、だからと言って殺人を犯していいということにはならず、その罪は断罪されるべきです。
なので、ちゃんと森口が復讐を完了した時、見てる方としてはすっきりした気持ちになりました。
ハリウッド映画のように壮大なスケールでお送りしてるわけでもなければ、派手なアクションシーンがあるわけでもない本作ですが、それでもストーリーに没頭し時間を忘れてしまうような魔力が本作にはありました。
主演の松たか子さんの演技が素晴らしかったというのも、本作の魅力の一つです。
怒りを抑えながら淡々と話している表情を見事に演じ切り、その表現力には圧倒されたものです。
松たか子すごい!
というわけで、本作「告白」は時間を忘れるくらい引き込まれる話だったので、ぜひチェックしてみてください。
しかし法律って何なのだろうか・・・
殺人を犯した二人の少年の事件は、警察により事故として処理されました。
ですが、事故ではなく事件として扱われたとしても二人の少年が逮捕されることはないでしょう。
何故なら彼らは未成年だからです。
少年法
未成年の人間が犯罪を犯そうとしても、成人と同じ刑事処分が下るのではなく、保護更生の処分を下すことが規定されています。
すなわち、未成年の人間は少年法により、人を殺しても死刑になることもなければ終身刑になることもないのです。
未来ある子供の将来を考えた法律なのかもしれませんが、その未来ある子供の命を奪った未成年を罰することができないというのは如何なものかという気がします。
「神戸連続児童殺傷事件」において、残忍な犯罪を犯した犯人は、当時14歳だったために、名前と顔が公表されることもなく、今は普通に社会でのうのうと生きているわけです。
理不尽ですよね~。
それともうひとつ。
凶悪な犯罪事件を起こした犯人が捕まった時、犯人が罪から逃れるために、精神異常者のフリをすることがあります。
精神異常者で責任能力がないと判定されれば罪から逃れられますからね。
しかしこれにも疑問が。
そもそも普通の人間は殺人を犯しません。
頭がおかしいから殺人を犯すわけです。
なのに頭がおかしいと判断されれば無罪放免っておかしくないですか?
頭おかしかろうがなんだろうが、人殺した時点でアウトでしょ。
なのになんで責任能力がなかったら罪に問われないのでしょうか。
マジ意味不明です。
まとめ
色々考えさせられる映画「告白」はサスペンス作品の中でもかなりの傑作なのでぜひチェックしてみてください。
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年会費3900円ですが、一カ月のお試し期間があるのでこれを利用すれば無料で「告白」が視聴できます。
是非試してください。
ではでは。
以上、映画「告白」あらすじ・感想。少年法とは何なのか?...でした。