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【ネタバレ有】映画「チャッピー」あらすじ・感想。チャッピーの純粋さが心を打つ名作

※本記事には広告が含まれています。
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どうも、しんま13です。

今回見たのは2015年に公開された「チャッピー(CHAPPiE)」というロボット映画。

 

チャッピー CHAPPIE (吹替版)

チャッピー CHAPPIE (吹替版)

 

 
ロボット映画は数ある中で、本作に登場するロボットは凶悪犯罪者を制圧するために存在しているという一風変わった設定です。

結論から言うとめちゃくちゃ面白かったので感想を書いていきます。
なお、本作はAmazonのプライムビデオで視聴可能です。

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目次

 
※感想だけ読みたい人は目次から感想に飛んでください

映画「チャッピー」の基本情報・予告編

 


【監督】ニール・ブロムカンプ
【脚本】ニール・ブロムカンプ
【ジャンル】SFアクション
【公開日】2015年3月6日
【上映時間】120分

 

映画「チャッピー」の主要登場人物・キャスト情報

 

・  デーヴ・パテール: ディオン・ウィルソン役
Tetravaal社にて高性能な人工知能を取り入れたロボットを開発したエンジニア。
根っからの職人気質でチャッピーの生みの親。

・ チャッピー: シャールト・コプリー(声)役
ディオンによって生み出された感情を持つロボット。教育すれば言葉も喋り絵を描くこともでき、そして悲しんだり怒ったり笑ったりという感情表現も可能となる。

・ ダイ・アントワード: ニンジャ役
3人組のギャングのボス。基本的に気性が荒い。強奪、強盗、麻薬密売、車泥棒などの犯罪でお金を稼いでいる。

・ ヨ=ランディ・ヴィッサー: ヨーランディ役
3人組のギャングの1人。チャッピーに自分のことをママと呼ばせ、愛情を持ってチャッピーに接する。

・ ホセ・パブロ・カンティージョ: アメリカ役
3人組のギャングの1人。ニンジャの片腕的存在。

・ ヒュー・ジャックマン: ヴィンセント・ムーア役
Tetravaal社に勤めるエンジニア。人間の脳波を使って動かす巨大ロボット「ムーア」を開発するが、高すぎる攻撃力故に必要ないと判断されディオンの開発したロボットが採用されてしまう。そのためディオンを逆恨みしている。

 

映画「チャッピー」あらすじ

 

2016年―犯罪多発地区、南アフリカ ヨハネスブルグに世界で唯一の“感じ、考え、成長する”AI(人工知能)を搭載したロボットが誕生。
彼の名はチャッピー。
起動したばかりのチャッピーは真っ新でまるで子供のようだが、彼の余命はたった5日間しかない。
ギャングにさらわれたチャッピーは、ギャング式の生きる術を覚え加速度的に成長する。
ただ「生きたい」と願うチャッピーの人知を超えた行動に、我々は衝撃の結末を目撃する。

Amazonより引用

 

映画「チャッピー」ネタバレストーリー解説

 

ヨハネスブルグの犯罪発生率は最悪で、頭を悩ませた南アフリカ政府は兵器会社のTetravaal社から人工知能を搭載したロボットを購入し、このロボットを犯罪対策として使用することを決定。

ロボット警察の誕生により、犯罪発生率は減少します。

そんな中、3人組のギャングである「ニンジャ」「アメリカ」「ヨーランディ」は借金を返すために強奪計画を立てるのでしたが、ロボット警察がどうにも邪魔。
なので、ロボットを開発したディオンを拉致し、ロボットを止める方法を聞き出そうとしますが、そんな方法はないとディオン。

そこでニンジャはあることを考えます。
それは、ディオンにロボットを作らせ、そのロボットをギャングの仲間にしてしまえという計画。
銃で脅されたディオンは仕方なしに、前々から構想していた感情のあるロボット「チャッピー」を作り上げます。
誕生したチャッピーはただの子供。でも、最初は何もわからなかったけど凄まじいペースで様々なことを学んでいきます。

ギャングで凶暴だったヨーランディもチャッピーに自分のことをママと呼ばせ可愛がるのですが、ニンジャとアメリカはあくまで強奪計画のためにチャッピーを作らせたので、チャッピーに犯罪教育を施します。

しかし、チャッピーは心優しいロボットなので人を傷つけることはしたくないと言います。

チャッピーが葛藤を抱えている中、Tetravaal社で働くムーアは自分の作ったロボット「ムーア」の開発費用が削られてしまい、それでディオンのことを逆恨みし、おかしな行動に出ます。

なんとムーアはロボットたちにウィルス攻撃を仕掛けたあげく、自分の開発した「ムーア」を出撃させギャング3人組、ディオン、チャッピーを皆殺しにしようとするのです。

大ピンチに陥る一行。しかし、人を傷つけたくないと思っていたチャッピーは、ギャング3人組とディオンを守るために立ち上がり、戦うことを決意。
激戦の末ムーアを破壊。
この戦いでディオンが瀕死、ヨーランディは完全に死んでしまいますが、なんとチャッピーは2人の意識を取り出し、2人をロボットにしてしまい生き返らせるのです。
これでラスト。

 

映画「チャッピー」の感想

 

なんだこのハートフルな映画・・・!、というのが率直な感想です。

B級のロボットアクション程度に思って見たのですが、その中身は生きることの意味と死の悲しみを教えてくれる最高の感動映画でした。

チャッピーは生まれからすぐに言葉を喋るようになり、凄まじい勢いで様々なことを学習していきます。
絵を描いたり、絵本を読んだり、好きなことを好きなだけ楽しむチャッピーですが、運命というのは残酷でニンジャとアメリカによって徹底的に犯罪教育を施されてしまうのです。

ニンジャは犯罪教育の一環で、チンピラがたむろする場所にチャッピーを置き去りにし、チャッピーはそこでチンピラたちに殴られ石をぶつけられ火をつけられてズタボロにされます。

そんなひどいことをされても絶対にやり返さないチャッピー。ただひらすら逃げ惑うのみです。

「なんで人間はこんなひどいことをするの・・・」というチャッピーの言葉が涙を誘います。

そして、チャッピーは自分の命がわずか5日間しか持たないことを知らされます。
5日立つとバッテリーが切れてチャッピーは動かなくなってしまうのです。

そこでニンジャが「強奪計画に協力してくれれば新しいボディを買ってやる」とそそのかし、チャッピーはニンジャたちの犯罪に協力するようになります。

人は傷つけたくない。でも死にたくない。その狭間で葛藤するチャッピー。

チャッピーは始まりから最後まで人間の都合によって振り回されてしまった悲しいロボットです。
それでも決して人間のことを嫌いにはならず、ラストでは自分を育ててくれたギャングの3人とディオンを救うために、襲いかかるムーアと戦うべく銃を手に取るのです。

そして、チャッピーは瀕死のディオンの意識を取り出しロボット化して救い出し、自分の母親同然とも言えるヨーランディもロボット化して救い出します。
賛否あるラストですが、自分は良い意味で期待を裏切られた最高のラストシーンだったと思います。

 

ツッコミどころ満載。極端なストーリーだけど面白い

 

ロボット警察の登場により、犯罪発生率が下がったヨハネスブルグでしたが、見てて笑ってしまったのが、ムーアのウィルス攻撃でロボット警察が機能停止に陥った時、街に潜む犯罪者たちが「よーしこれで犯罪し放題だー!」と言い、街が犯罪者たちの猛攻により壊滅状態に陥ってしまったことです。

え、ロボット警察がいないだけでこんだけやりたい放題できるの??人間の警察仕事してなさすぎじゃない??と心のなかでツッコんでしまいました。

てか、今までどんだけ犯罪者たちはロボット警察に怯えてたんだよ・・・(苦笑)

 

人間の愚かさがよくわかる映画かもしれない

 

映画「チャッピー」にて、犬を撫でるチャッピー


本作の監督であるニール・ブロムカンプ監督は「第9地区」という映画を撮っているのですが、この第9地区のストーリーが実に面白いのです。
 

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第9地区はエイリアン映画なのですが、普通エイリアン映画と言えばエイリアンが悪者として描かれるのですが、第9地区はそうではなく、むしろ人間の汚さをこれでもかというほど表現し、ただ必死に生きようとしてるだけのエイリアンを人間たちが迫害しようとするのです。

そう、まさかのエイリアン視点で描かれている映画なのです。

そして話は戻って本作「チャッピー」。
チャッピーに登場する人間たちは、金のためにどんなひどいことでもするギャングたち、何の罪もないチャッピーに対して暴力を振るうチンピラたち、ディオンに嫉妬しヨハネスブルグを危機に陥れるムーア、汚れた人間たちのフルコースです。

だからこそ対比としてチャッピーの純粋さが心を打ちます。

人間は愚かである。
それが、ニール・ブロムカンプ監督のメッセージなのかもしれません。

 

まとめ

 

本作「チャッピー」は10点満点中8点。
自分がこれまで見てきた映画の中でトップクラスに面白かったのでぜひ見てほしいです。

内容的には家族で見ると楽しめるかもしれません。

なお、冒頭でも書きましたとおり本作はAmazonのプライムビデオで見ることができます。

・ Amazonプライムビデオ無料体験

年会費3900円のサービスですが、一ヶ月無料体験を利用すれば無料でチャッピーを見ることができます。

ではでは。

以上、【ネタバレ有】映画「チャッピー」あらすじ・感想。チャッピーの純粋さが心を打つ名作...でした。

 

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