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貸し会議室2号店黒字化!ようやく報われそうです( ;∀;)

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今年の1月にオープンした貸し会議室は、4ヶ月間ずっと赤字だったので、その間、「おうっおうっ」しか言えないアシカみたいな状態になっていた。
が、先月ようやく黒字化したので、人間らしく笑えるようになった。
今回はその歩みを記録しておこう。

目次

 

順調に認知度が高まってようやく黒字化!利益は1万円弱程度

 

黒字化したといっても、利益は微々たる金額に過ぎない。
まだ細かい金額が確定していないので、大体の数字になるが、5月の利益は1万円弱程度。

目標としては月10万、最低でも月5万の利益は得たいと目論んでいるので、1万円程度では素直に喝采できるものではないが、ようやく赤字のトンネルから抜け出すことができた安心感はある。

黒字化した理由は予想するに以下の2つだろう。

1. 認知度が高まってきた
2. レンスペ業界自体が盛り返してきた


認知度の高まりは、リピーターの利用やGoogleマイビジネスでの「検索数」や「閲覧数」の増加から可視化した形で確認できた。

レンスペ業界が盛り返してきたというのは、度重なる緊急事態宣言により、レンスペ利用が減ったという背景があり、それがここにきて盛り返してきたという意味。

800以上のスペースの運用代行している、クルトンさんも筆者と同じ見解のようで、以下のようなツイートをしている。


コロナはレンスペ業界にとって逆風だったが、ようやく希望の光が見えてきたようだ。

とはいえ、筆者の場合たまたま先月が黒字になっただけの可能性も否めないわけで、ここで気を緩めたらまた赤字に逆戻りの可能性もある。
そうならぬよう、引き続き攻勢をかけていく。

 

会議室なのに撮影利用がめちゃくちゃ増えた

 

以下の記事で、今回のレンスペのコンセプトについて、「ビジネス利用以外の層も取れる設計にした」と書いた。

 


このコンセプトが当たったのか、順調にビジネス利用以外の層も取れている。
というか、取れすぎている。

5月は30件の予約があったが、そのうちビジネス利用は13件のみで、他17件は、撮影、勉強、ボドゲ、映画鑑賞、などである。

特に最近は撮影需要の高まりを感じており、5月は30件の予約のうち、実に9件が撮影に関する利用。
YouTube撮影、商品の物撮り、ポートレート撮影、インタビュー収録などで使われているようだ。

結局話はおじゃんになったが、とあるCM制作会社から、当レンスペを撮影場所として数日間貸してほしいというオファーもあった。(もしこの話が実現していたら、5月はめちゃくちゃ儲かっていた)
つまり、筆者のレンスペはそれだけ撮影需要があるということになる。

当初の想定では、パーティ利用が多いだろうと考えていたが、実際はパーティ利用はあまりなく、撮影利用が群を抜いて多い。
これは全くの想定外だった。

だが、これは筆者のレンスペが撮影に適しているのではなく、単に筆者が出店したエリアに気軽に撮影できるスペースがないから、妥協策として筆者のレンスペが選ばれているだけに過ぎないのかもしれない。

となると、筆者のエリアに撮影に適したスペースができた時、筆者のレンスペから撮影需要は消滅する。
それを防ぐには、先にこっちが撮影用のレンスペをオープンしてしまうか、現在のレンスペを撮影需要に応えられるだけの設備や仕様変更をする必要がある。

前者の選択肢はリスクがありすぎるので、必然的に後者の一手を選ばざるを得ない。

というわけで、撮影需要に対応できるように設計を微修正していく。

 

みかじめ料から如何にして逃れるかが最大の課題

 

レンスペビジネスは、ポータルサイトに自社のレンスペを掲載することで集客を図るが、ポータルサイトはその圧倒的な集客力と引き換えに売上の30%以上を成約手数料としてぶん取っていく。

「メルカリ税」と揶揄されるメルカリですら手数料は10%だというのに、レンスペ業界は厚かましくも30%以上の手数料が標準である。高過ぎてもはやみかじめ料の類だが、それだけ集客力があるのだから文句は言えない。

当然、レンスペ事業者はできるだけ手数料を払いたくないから、自社で集客することを第一に考える。

そんな自社集客に成功したのがみつさんだ。


みつさんは自社サイトを作りしっかりSEO対策を行い、自社サイトから予約につなげて、暴利とも言えるポータルサイトの手数料から逃れることに見事成功している。

目指すべきはこれなのだ。

筆者のレンスペの自社予約は、5月に2件だけ。
1件は知り合いの利用と、もう1件はGoogleマイビジネス経由からの予約。

自社集客は何一つ本気で取り掛かっていないので、この有様だが、ここに力を入れないと一生ポータルサイトにみかじめ料を取られ続ける。
(散々なこと書いたが、マーケティングのマの字も知らないど素人でも、ある程度の集客が可能になるのはポータルサイトのおかげなので感謝はしています)

 

レンスペ清掃から何のヒントも得られず

 

以下の記事で、他社のレンスペ清掃業務を受託していると書いた。

 


他社のレンスペ清掃を請け負うメリットは、レンスペ運営のノウハウが盗めることだ。
それが理由でこの仕事を始めたわけだが、やってみってわかった。何もわからん。

自分のレンスペ運営に活かせるノウハウがゴロゴロ転がってるかと思いきや、マジのマジで何もわからん。

せいぜいわかったのは、どれだけ利用されているか、という外部からはわかりづらいデータのみである。

顧客の利用目的や、利用人数などの深いデータが取れれば、それはかなり有用な知見になり得るが、単なる清掃業者にそのようなデータが共有されるはずもなく、「ノウハウを盗む」という当初の目論見は脆くも崩れ去った。
おうっおうっ

 

これからレンタルスペース事業をやる人に向けて

 

当ブログでレンスペ記事を書くと、ネタがニッチなのにかなり読まれる。
これは、別に筆者の記事が面白いというより、レンタルスペースという事業がまだ歴史が浅い上に、筆者のように失敗談まであけすけに書く人がいないから、情報としての価値が高いからだろう。

なので、これからレンタルスペース事業に参入を検討している人に向けて、参考になるかはわからないが筆者なりの知見を共有しておく。

筆者の結論として、このビジネスはエリア選定と物件で8割勝負が決まると思っている。
例えば、住宅街エリアに貸し会議室を作っても、ビジネス需要がそもそもないから商売として成立しない。
また、ビジネス街に貸し会議室を出したとて、物件が悪かったらこれまた商売として成立しない。

【物件が悪い例】
・ 駅から遠い
・ 木造アパートで生活音が聞こえてくる
・ 高層階なのにエレベーターなし(筆者はこれで1号店を失敗した)


したがって、レンタルスペース事業に参入するなら、エリア選定と物件選びは妥協するべきではない。

数あるビジネスの中で、あえてレンタルスペース事業に参入するメリットをお伝えしておくと、以下の通りとなる。

【レンタルスペース事業のメリット】
・ 低コストで参入できる
・ 手間がかからない
・ 属人性が低い


例えば、筆者同様、小さな貸し会議室であれば、40万円程度あれば出店できる。
月々の固定費は、家賃、光熱費、ネット回線費用くらいで、変動費はほとんど発生しない。
資金に余裕がない人でも始めやすい商売と言えるだろう。

手間も全くかからない。
筆者の場合、週一回の清掃くらいしかやることはない。それすら外注すればいいから、忙しい人でも運営するのはそう難しくない。

属人性が低いビジネスなのも大きなメリットだ。
仮に筆者が、Pornhubで違法アップロードされている日本のAVを常習的に視聴している、とんだ無法者だったとしても、そんなことはレンタルスペース運営には何の関係もない。ビジネスとして全然普通に回る。
なので、無法者、変態、倫理観の欠如、人間性に難あり、の人でも安心して参入してきてほしい。

AV業界レンスペ業界双方から熱い反発が予想される冗談はともかく、金銭的にもそこまで負担が大きくないビジネスなので、興味ある人は参入を考えてもいいと思う。

 

おわりに

 

貸し会議室1号店が見事に失敗し、途方に暮れた筆者は夜の蝶に癒しを求めた。
女の胸の中で無様にわんわん泣きながら、再起を誓い、リベンジ戦と銘打ち2号店を出した。

 


2号店の4ヶ月赤字という芳しくない戦況に四苦八苦したが、5ヶ月目にして黒字化したことにより、ようやく1号店失敗の無念を晴らせる時がきたようだ。

資本主義社会におけるマネーメイクの大原則は、一貫して経済合理的に行動すること、そしてリスクを取ることだが、無能な筆者はこれまで、「リスクを取ること」だけにフォーカスし、見苦しい茶番劇を繰り返してきた。

何のアイディアもないのに、とりあえずガチャガチャの本体を買ってガチャビジネスに参入したり、とりあえずFXで短期トレードしてみたり、文才もマーケスキルもないのにプロブロガーの真似事を始めてみたりと、リスクを取ることの本質を勘違いした結果、うまくいくわけもなく大量の黒歴史が生産され、世間様の嘲笑を買った。

次はそうならないように努力したい。

 

レンタルスペースの教科書

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  • 作者:河野光孝
  • シードブレイナリー株式会社
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